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2014年一般教書演説、日本語訳(その13)

2014-02-25 22:11:00 | 2014年一般教書演説
数カ月後、10度目の軍事配備において、Coryはアフガニスタンで巨大な道路脇の爆弾により殺されかけました。同僚が用水路で彼を見つけた時、顔は水面下に沈み、脳には爆弾の破片が入っていました。

何ヶ月もの間、彼は昏睡状態でした。次に私が彼に会った時、場所は病院で、彼は話すことが出来ませんでした。身体を動かす事も殆どできませんでした。何年にも渡って、彼は幾度とない手術と治療、そして長時間におよぶ毎日の苦しいリハビリに耐えているのです。

今なおConyは片目が見えません。左半身の麻痺と闘っています。しかしゆっくりと着実に、父であるCraigを始めとした介護者のサポート、そして周りの人達のおかげで、彼はより強くなっているのです。日を追うごとに彼は再び話し、再び立ち上がり、再び歩くことが出来るようになっているのです。そして再びこの国を守ることが出来る日に向けて頑張り続けているのです。

「回復は容易なことではありませんでした」彼は言います。「人生において、価値のあるものは簡単には得られないのです」

Coryは今夜、ここに居ます。そして彼が愛する軍隊のように、彼が身を尽くしたアメリカのように、Cory Remsburg2等陸曹は、決して諦めません。


アメリカの同胞の皆さん。Coryのような人々が、アメリカが成した事が決して易しくはなかった事を思い出せてくれるのです。我々の自由は、民主主義の道のりは決して平坦ではなかったのです。時にはつまづき、間違いを犯し、失望や落胆もします。しかし200年以上の間、我々はそうした失敗をものともせず、共同体を進化させてきたのです。個人の達成の可能性を作り、築き、そして大きくするために。暴政や恐怖から国家を自由にするために。正義を、公平を、そして法の下の平等を推し進めるために。そしてアメリカの創始者たちが記した言葉が、全ての国民に実現されるために。私達が子供たちのために求めるアメリカとは ー 誠実な仕事に満ち溢れ、共同体は強く、繁栄が広く共有され、夢や苦労が与えられる限り、全ての人にチャンスが有る。そんな昇りゆくアメリカです。簡単なことは何一つ有りません。しかし私達が力を合わせれば、最善を尽くせば ー Coryはそういう行動をとりました ー 今日地に足をしっかり着けて、しかし目は明日を見据えていれば ー それは叶うのです。

信じて下さい。

貴方たちに神の御加護があらんことを。そしてアメリカ合衆国に神の御加護がありますように。






2014年一般教書演説、日本語訳(その12)

2014-02-25 18:59:00 | 2014年一般教書演説
最後に思い出しましょう。我々のリーダーシップは脅威に対する防衛によってだけではなく、善い行いをしたり、世界中の相互理解を進める大きな機会によっても明らかになることを。それはよりよい協力関係を築き、新しく市場を拡大し、恐怖や貧困から人々を解き放つことです。そして他のどの国よりもそうした機会を活かせる立場にいるのが、アメリカなのです。

ヨーロッパの同盟国との関係は、これまで以上に強固なものです。チュニジアからミャンマーに至るまで、我々は民主主義を築きあげるために一生懸命努力する人達をサポートしています。我々はウクライナにおいて、全ての人々が自己表現を自由にかつ平和的に行い、国の未来を語る権利を持つ事を支持します。アフリカでは経済と政治を引き合わせ、電気の供給を倍に増やし、極端な貧困を終わりに出来るよう取り組んでいます。アメリカ大陸においては、商業の新たなる結びつきを構築させていますが、一方では若年層同士の文化的かつ教育的な交流も拡張させています。そしてアジア太平洋地域へのフォーカスも引き続き行います。そこで我々は同盟国を支援し、安全と反映に満ちた未来を作りあげ、そして災害に見舞われた人達へ手を差し伸べます。フィリピンでもそうでした。アメリカの海兵隊や民間人たちが、台風により壊滅的な打撃を受けた人々の救済をすぐに行った時、人々は賞賛の言葉を貰ってくれました。「私達はあなた達の優しさを決して忘れない」「アメリカに神の御加護がありますように」

我々がこうした事に取り組むのは、長期における安全保障を促進させる事になるからです。そして全ての人間が、人種や宗教、思想信条、そして性的指向に関わらず、生まれついて尊厳を持ち、平等であると信じるからです。そして来週、世界は一つの形を見ることになるでしょう。チーム・アメリカが愛国心を持ってオリンピックスタジアムを行進する時に。そして金を持ち帰ってくれる時に。

我が同胞なるアメリカの皆さん。こういう事を出来るのは世界でアメリカだけです。あらゆる事柄において、世界は我々を頼っています。それは我々の経済や軍隊の規模の大きさのためではなく、我々が理念を持ち、それらをしっかりと前進させる責任を持っているからなのです。

軍服を着た人たちがこのことを誰よりもよく知っています。今回の戦争が終結を迎える中、あらたな時代の英雄たちが市民生活に戻ります。残務の処理を行います。退役軍人たちが彼らが作り出した便益を享受できるよう、そして傷ついた兵士たちが、メンタルヘルスも含んだヘルスケアを必要なだけ受けられるようにします。退役軍人たちがその技術やリーダーシップを、母国の仕事に活かせるよう取り組み続けます。そして我々は皆、素晴らしい兵士たちの家族を尊敬し、サポートし続けます。

私が知り合った、とある兵士のご家族についてお話しましょう。

私が誇り高きアーミーレンジャーの一員であるCory Rensburgに初めて会ったのは、65周年のD-Day、場所はオマハ・ビーチでした。レンジャー部隊の他のメンバーと同じように、プログラムを説明してくれました。気取らず、それでいて鋭敏な、力強く印象的な若い男性でした。私達はジョークを言い合い、写真を撮り、これからも連絡を取ろうと話しました。


2014年一般教書演説、日本語訳(その13)

2014年一般教書演説、日本語訳(その11)

2014-02-23 18:27:00 | 2014年一般教書演説
だから我々はテロリストのネットワークを積極的に追い続けながら ー ターゲットを絞り、外国との協力を拡大することで ー アメリカは永続的な戦争体制を無くさなければなりません。そうした理由で、私は無人偵察機の使用に慎重に制限を付けています。何故ならもしも海外の人達が、我々が結果を顧みずに他の国を攻撃すると信じているとしたら、我々もまた安全を維持できないからです。そうした理由で、この議会と共に取り組んで、監視プログラムを修正します。情報コミュニティーの重大任務は、国内でも国外でも、一般民衆のプライバシーは侵害されていないという公共の信頼性に依存しているからです。そしてアフガン戦争が終結に向かう中、議会は未だ残る抑留者の移動の制限を撤廃する必要が有ります。そして我々は、グアンタナモ湾の収容所を閉鎖します。何故なら我々がテロリズムに対向する手段は、機密情報や軍隊の活動だけではなく、憲法における理想に忠実であり続け、世界のその他の地域へ模範を示すことも含まれるからです。

ご存じでしょうが、脅威が複雑に絡んだ世界において、我々の安全保障とリーダーシップは、我々が全ての力を駆使する事により成り立つのです。これは強く、信念に基づいた外交も含みます。アメリカ外交は50以上もの国の協力を得て、核物質を間違った者の手に渡る事を防ぎ、そして冷戦時の蓄積への依存を減らしてきたのです。軍事圧力を背景にしたアメリカ外交が、シリアの化学兵器を廃絶させたのです。そして国際社会と共に働きかけ続けます。シリアの人々の将来を先導するために、つまり独裁、テロ、恐怖からの解放のために。こうして話している間にも、アメリカ外交はイスラエル人とパレスチナ人が紛争を集結させ、パレスチナ人が独立国家として尊厳を獲得し、イスラエルの平和と安定が続くための、困難ですが大切な両国の会談をサポートしています。ユダヤ人国家の側にはいつもアメリカという味方が付いています。

そしてアメリカの圧力外交が、まさにこの10年で初めてイランの核開発の進行を止めさせ、計画の一部を縮小させる役割を果たしたのです。我々が今夜ここに集まっている間にも、イランは備蓄された高レベルの濃縮ウランの除去を始めています。最新の遠心分離器の設置ではありません。これまでに無い査察により、イランが核兵器を作っていないことが毎日確かめられているのです。そして我々は、同胞や同盟国と共に交渉に臨んでいます。我々が共有する目的、すなわちイランの核兵器所有を防ぐという事を平和的に達成出来るかどうかを確かめるために。

交渉は難しいものとなるでしょう。成功できないかもしれません。イランがヒズボラのようなテロ組織へ支援を行っていることも忘れてはなりません。これらは我々の同盟国に脅威を与えています。そして国家間の不信感は、なくそうと思っても簡単にはいきません。しかしこうした交渉は信頼関係にのみ頼っているのではありません。いかなる長期的な合意も、査察が伴わなくてはなりません。それにより、イランが核兵器を作っていないという事を我々や国際社会が確信出来なくてはいけません。John F. KennedyやRonald Reganがソビエト連邦と交渉できたのですから、強くて自信に満ちたアメリカであれば、力のより小さい今の敵国とも交渉できるはずです。

我々が敷いた制裁が、こうした交渉を可能にしました。しかしハッキリさせましょう。もしも議会がこれまで話してきた事を頓挫させるような制裁法案を私に送ってきたら、私は拒否権を行使します。国の安全保障のためには、外交に成功する機会を与えなくてはなりません。もしもイランの指導者がこの機会をとらえなければ、私は真っ先に更なる制裁を要求して、イランが核兵器を作らないことを確かにするためのあらゆる選択肢を整えるでしょう。しかしもしイランの指導者がこの機会をとらえれば、イランは国際社会に入り直すための重要なステップを踏むことになるでしょう。そして我々は戦争へのリスクを負うこと無く、現代における主要な安全保障問題の一つを解決させる事となるでしょう。


2014年一般教書演説、日本語訳(その12)

2014年一般教書演説、日本語訳(その10)

2014-02-20 07:24:00 | 2014年一般教書演説
市民権とは、私たちの生命を日々の銃犯罪から守ることを意味します。私はこれまで、国中の勇敢な両親、学生、牧師、そして警察官を見てきました。彼らは「私達は恐れない」と言います。議会の協力の有無にかかわらず、私はトライし続けます。罪のないアメリカ人が映画館やショッピングモールや、Sandy Hookのような学校でこれ以上悲劇に見舞われないようにするために。

市民権とは、共通する大義の意識への要求です。すなわち自治のためのハードワークへの参加であり、コミュニティに尽くすという責任です。そしてこの場にいる皆さんが同意することでしょう。アメリカ外交官とアメリカ国防軍の兵士たち以上にこの国に貢献してくれている人達は居ないという事に。

今夜、特別なる軍隊と民間人たちが、私達が自由でいられるよう生命を投げ打ってくれているおかげで、合衆国はより安全でいられるのです。私がこの職に就いた時、18万人近いアメリカ人がイラクとアフガニスタンに駐留していました。今軍の全てはイランを離れ、6万人以上の隊員が既にアフガニスタンから帰国しています。今アフガン軍が彼ら自身の安全を担うようになり、我が軍は支援する側に回っています。同盟国たちと共に、今年中にここでのミッションを完了させます。そしてアメリカのこれまでで最も長い戦いは、ついに終りを迎えるのです。

2014年以降、我々は統一されたアフガニスタンが、未来への責任を果たすことが出来るようサポートします。もしアフガン政府が我々が交渉した安全保障の合意文書にサインすれば、アメリカの小規模軍隊はNATO加盟国と共にアフガニスタンに留まり、2つの限られたミッションを継続させます。すなわちアフガン軍の訓練と支援、そしてアルカイダの残党を追跡する対テロ軍事作戦です。アフガニスタンと我々との関係は変化していますが、一つの事実は変わっていません。すなわちテロリストに我が国への攻撃を仕掛けさせないという我々の決意です。

その危険が未だ残っているというのは事実です。我々はアルカイダの指導部を打ち負かす事で道を開きましたが、脅威は進化し続け、アルカイダの支部や他の過激派たちが世界の異なる領域に定着しています。イエメン、ソマリア、イラク、そしてマリにおいて、我々は協力国たちと共に彼らのネットワークを破壊し、使用できないようにするために活動し続けなくてはなりません。シリアにおいて、我々はテロリストのネットワークアジェンダを拒否する反体制派を支持します。ここアメリカで、我々は国防を強化し続け、サイバーアタックのような新たな脅威と闘います。そして防衛費を見直すことで、軍服を着た男性たち、女性たちへの信義を守り、将来のミッションを成功させるために必要な可能性への投資を行わなくてはならないのです。

緊張感を持ち続けなくてはなりません。しかし我々のリーダーシップと安全は、我々の軍隊にのみ依存する事はできないのだと強く信じています。最高司令官として、アメリカの人々を守るために必要ならば武力を行使してきましたし、今後も私がこの職にいる限り、その事にためらいは持ちません。しかし本当に必要な時でなければ、軍隊を危険な状況に送り込んだりはしません。息子たちや娘たちを終わりのない紛争に巻き込ませる事も許可しません。我々は闘うべき時に戦わなくてはなりませんが、テロリストが我々に対し望む闘い、つまり我々の力を失わせ、最終的には過激派を育てるような大規模な軍事展開はその時ではありません。


2014年一般教書演説、日本語訳(その11)

2014年一般教書演説、日本語訳(その9)

2014-02-15 16:13:00 | 2014年一般教書演説
医療制度改革とは、こういう人達のためにあるのです。災難に見舞われたとしても、全てを失う必要がない。そんな心の安らぎなのです。

「Affordable Care Act」のおかげで、既に300万人以上の26歳以下のアメリカ人が、両親の保険プランに基づいて補償を得ています。

900万人以上のアメリカ人が、個人医療保険かメディケイド補償に契約しています。

そしてここに、もう一つの数字が有ります。「0」。この法律のおかげで、喘息や背痛、癌のような持病を抱えたアメリカ人でも、解約させられたり補償を拒否されたりする人は無くなったのです。女性だからという理由だけで、負担を上乗せされる事も無くなりました。メディケアの期間を引き伸ばしながら、メディケアの保険料を均一に据え置き、数百万人の高齢者の処方薬費用を下げながら、我々はそれらを成し遂げました。

この法律のメリットについて、私の友人の共和党員に納得して貰おうとは思っていません。しかしアメリカの人々は、我々が昔の闘いを再開させる事に興味を持ってなどいません。だからもしあなた方が費用を削減し、より多くの人々に保険に入ってもらい、選択を増やすための具体的な計画を持っているなら、その違いをアメリカに示して下さい。計算が合うか見てみましょう。しかしAmandaのような数百万のアメリカ人の支えに既になっている法律を無効にするために、40そこらの票を集めるのはやめましょう。40票は多いものです。我々はアメリカの人々に、我々が何に反対しているかだけでなく、何に賛成しているのかも示す必要があるのです。

そしてもしもこの法律が持つ本当のインパクトを知りたければ、今夜ここにいるSteve Beshearケンタッキー州知事と話をすればよいでしょう。ケンタッキーはこの国で最もリベラルな州という事ではないですが、まるで彼は州の家庭に保険を掛けるために存在しているかのようです。「彼らは友達であり隣人です」と彼は言います。「彼らは一緒に買い物や教会に行く人達です。トラクターに乗った農業従事者や、食料品店の従業員・・彼らは毎朝、病気にならないよう祈りながら仕事に向かっています。そのように生きるべき人など居ないのです」

Steveは正しい。だから今夜、私は全てのアメリカ人へお願いしたい。もし医療保険に加入していない人を知っていたら、3月31日までに加入する事を助けて欲しいのです。お母さん達は、子供たちを契約させて下さい。子供たちはお母さんに電話して、申込書のところへ連れて行って下さい。それがお母さんに安らぎを与えるでしょう。加えてお母さんは、君からの電話を喜ぶでしょう(笑)。

結局のところ、そうした精神がこの国を常に前進させてきたのです。市民権の精神とは、勤勉さと責任感の認識です。私達が夢を追い求めることが出来、しかしなお次の世代が同じように夢を追い求められるよう、アメリカがひとつの家族として一体となるものです。

市民権とは、皆が投票する権利を守ることを意味します。昨年、投票権法の一部が弱められました。しかし保守的な共和党員とリベラルな民主党員が共にその強化に努めています。そして私が昨年任命した超党派の委員会が、私の選挙陣営の弁護士と、Mitt Romney氏の陣営の弁護士が、投票に30分以上も待たされる人が出ないような改革を提案しました。これらの取り組みを支援しましょう。我々の民主主義をコントロールするのは銀行口座のサイズではなく、投票における力であるべきなのです。


2014年一般教書演説、日本語訳(その10)