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ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

むむちゃんとぷうちゃんと、アイススケート

2012年01月22日 17時57分59秒 | 日記

大寒の21日、お友だち家族に誘われて、
むむちゃんとぷうちゃんと神宮にアイススケートをしに出かけました。

むむちゃん、ぷうちゃんは、もちろん初めて。
私も中学生の時以来。

スケート靴を借りる。
チケットを買ったり靴を借りたり、あれれ、この感じ、
どうして知っているのだろう・・・。
と、思ったのはボウリングのことでした。


待ちきれないぷうちゃんにいちばんにスケート靴を履かせると、
立ち上がり、さっさと歩いたり、小走りしたり。
むむちゃんは、言うまでもなく。
ふたりにあたふたとついていき、スケートリンクに降り立つ。

氷の上は、要領がまったくちがいます。
むむちゃんは、壁につかまり、お友だちママのやっちゃんの言うことを
忠実に体でなぞりながら、足をハの字にして、そろりそろりと、
歩きだす。

ぷうちゃんは、プチパニック。
まっすぐ立つことすらできず、じたばたじたばた。
高い壁でつかまって体を支えることもままならず。

かくいう私も、中学の時に2回くらいすべっただけ。
それでも、なんとかぷうちゃんの両脇を抱えるように支えて、
まわりはじめました。
じたばたじたばたするぷうちゃんの推進力でもって、
すべり進む感じ。

ハの字に足をしてごらん、
まっすぐ、ぴっと立ってごらん、
とぷうちゃんに言うものの、体を言葉のとおりにコントロールするに
いたっていないのです。
ぷうちゃんが氷になれることにかけて、じたばたのまま、
まわっていく。ねばって、3周まわって、ちょっと休憩。

リンクをあがった途端、ぷうちゃんはぽろぽろ泣き出す。
「なんで、ぷうちゃんだけ、じょうずにすべれないの~!
なんで、ぷうちゃんだけ、ころぶの~!!」

ぷうちゃんの同級生のたっくんは二度目のスケート。
立つことができるので、やっちゃんに手をひかれて、
それなりにすべって前にすすんでゆく。

ぷうちゃん、ころんでうまくなるんだよ。
と言うと、
「ちがうよっっ!! だれもころんでなじゃんっっ!!!」
あ、たしかに、転んでいる人は少ないかも。
ぷうちゃんくらいの小さい子も、いない、よ。

転んで痛くても冷たくても泣かなかったぷうちゃん。
悔しさに男泣き。
休憩しながらポテトチップを食べたら、
ちょっと元気になって、
「もっかいいってみる。」と。

じたばたじたばたは変わらず。
支えている腰が痛い。
ちょっとぷうちゃん壁に両手ついて待って。
と、お願いしたら、ペタっと壁を向いた拍子にエッジの先で止まって立つコツを見つけた。
びっくり顔のあとに、満面のうれしいの顔。
はじめて、じたばたせずに、とまれたぞ。

氷の上に立つ感覚がちょっぴりわかったのか、
じたばたしながらも、少しずつ自立できるようになる。
手がはなれた瞬間に、
ひとりでじたばたしながら、前に進んでいく。

お~、やるじゃん、ぷうちゃん!

壁を頼りにしながら、すべる術を着々と習得していった
むむちゃんは、すでに、ひとりですべれるようになっていた。

うしろから追いついたむむちゃんが、
「ぷうちゃん、すごいじゃん!」
ぷうちゃんのいちばんうれしい声。

すっかりその気になって、三人で手をつないでみたりする。
すべるというか、前にすすむことは可という感じ。

それで半周くらいを進んで、すってんと転んだ。
ぷうちゃんのがんばりの緊張の糸がぷちっとキレて。

いやいや、よくがんばりました、ぷうちゃん。
そのあとは、お昼寝中のりっくんと、りっくんパパと、
ひたすらおやつタイム。

むむちゃんは、休憩もそこそこに、やっちゃん、たっくんと、すべり続ける。

ぷうちゃんにちょっとだけ待っていてもらって、
むむちゃんと一緒にすべるけれど、
推進力のぷうちゃんがいないと、前に進む術がわからない。
むむちゃんに「ママ、おそ~い」と、何度も声をかけられながら。
しまいに、足に力が入らなくなって、一足先にあがる。
むむちゃんは、最後まですべり続けました。

スケート、さっむいな~。
こんな雪まじりの寒い日に、そんな寒いこと、
することにしちゃって後悔…。
と、思っていました。

だけど、行って良かった。
すべっている間はホカホカで、汗をかくくらい。
ぷうちゃんと、むむちゃんの、それぞれの健闘ぶりを見ることができました。
やっちゃん、たっくん、りっくん、たっくんパパ、ありがとうでした。

またスケート行こうね、とぷうちゃんに言うと、
「ころぶから、やだ」

ぷうちゃん、4歳なのにひとりですべれたよね、と言うと、
にぃ~っと、満面の笑み。

今度一緒にすべる時には、私も、もちょっとすべれるようにならないと、
二人に追いつけないな。

雨の夜、雪の朝、雪あがりの夜

2012年01月20日 21時40分08秒 | 日記

昨晩は、久しぶりに夜遅い会議。
なくそう子どもの貧困。

仕事のあと、会議までのわずかな時間。
大学図書館で過ごす。
学生だったころ、この図書館で夜と土曜と、
アルバイトをしていた。
6年間続けたアルバイトの期間に、司書の資格をとり、
いま、それで仕事をしている。
めぐりあわせは、不思議だ。

図書館の建物から明かりがもれる。
このあかりを消していた夜が、ふと懐かしい。

********
会議のあとに、もうひとつ会議で10時半近くに帰途につく。
雨が降り始めている。

傘を持たない、寒い夜。
とぼとぼと冷たいつま先を見つめながら歩いていて、
ふと、思う。
子どもたちは安全な場所であたたか布団の中で安心して寝ている。
それがわかっているだけで十分だ。
ほっこりした気持ちがわきあがってくる。

さっきまで子どもの貧困の会議の場にいたからか、
さっきまで、阿部彩さんの『弱者の居場所がない社会-貧困・格差と社会包摂』を読んでいたからか。

友だちからのメールに励まされて、
あたたかいお風呂に入って、眠りに落ちた。

*********
朝、雨の朝なのだろうか、と雨戸をあけると、雪まじり。
雪の音ーしーんとした静けさの中にしんしんと降る音ーを伴わない雪の朝。
心の中のかたまっていた部分が、ほぐれていく。

子どもたちは、わくわくとはしゃいでいる。
「雪だから、道に気をつけてね」
うん、わかった~、と満面の笑みで手をふって出かけていくむむちゃん。

ぷうちゃんと、傘をさして手をつないで歩く。
たしかな足取り、目をくるくるさせて、
「ママ~、今日は、ほんとうの冬だねぇ」と。
そうだね、ほんとうの冬だね、にぎっている手にぎゅっぎゅっと力を入れる。
雪だけど、あたたかい朝。
雪だから、あたたかい朝。

*********
雪はあがっただろうか。

たっぷりのお湯のお風呂に入って、
ぽかぽかになって、
あたたかな部屋の中。

はしゃいでいる子どもたちの声を背中に
雪深いところに住むおばあちゃんに電話をする。
例年になく雪が多くて、屋根に積もった雪が落ちない、
一歩も外に出ず家にこもって過ごしている、
朝はマイナス、起きるのがたいへん、と。
寒さの話をしているのに、あたたか。

明日の大寒を前に、
雪が運んでくれたあたたかいいちにち。

明日、117阪神淡路大震災の日を前に読む。読書日記1/16 よしもとばなな『スウィート・ヒアアフター』

2012年01月16日 13時42分25秒 | 日記
よしもとばななが、
この小説を、今回の大震災に向けて書いたと、
と、自ら宣言して出版された本。

よしもとばななが、こんなふうに予告して本を出すのは珍しい。
読むのに、気が重かった。

えいっと、気合を入れて手にとる。

そして。

幾度もためいきを飲み込みながら、
幾度も心臓の傷みを感じながら、
読み終えて、
私はひとりじゃない、と、心の中でつぶやいた。

散りばめられた言葉の中に、
この一年間、みずからのうちに浮かびつかまえてきた言葉が、いくつも重なる。

それは、日々をつむいでゆくことへの敬意だったり、
必ずついえていく命のいとなみをつかまえていくための言葉だったり。

この一年間は、個人的な変化もあって、
震災があってもなくても、
みずからが生きるということ、生きつづけるということについて考える一年だった。

震災があったから、
私の枠をとびこえたり、私の中のより深い所にもぐっていったりした、
一年になった。

*******

明日、17度目の1月17日がめぐってくる。
あの日、大きく揺れた大地の上で生きぬき、
17年間、日々を生きつづけてきた人たちがいる。
生きぬいてくれて、ありがとう。
生きつづけてくれて、ありがとう。

命を惜しむわけではなく、
ただただ今日まで生かされたことへの感謝。
そして、いまを、これからを、生きていく勇気を、
この日にいただいている。

それが、私にとっての、117を悼む方法。

今日1月15日は「小正月」、小豆粥を食べる。そして「今日はお仕事しないで休んでね」

2012年01月15日 17時47分31秒 | 日記
むむちゃんが、昨晩、おもむろに
「明日はママ、お仕事しちゃだめだよ」

どうして?
「明日は、小正月だからね」

小正月って、お休みする日なんだ。

はて、小正月って・・・。
暦行事.コムで調べてみる。
http://koyomigyouji.com/

「松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で「女正月」とも呼ばれています。」
おぉ~、むむちゃん、おおむねだいたいあってる。

今日は、「小豆粥」を食べるのです。
お赤飯に代えてしまおう。

北海道に居たころ、大がかりに飾っていた繭玉は、
小正月のための飾りだった、ということもわかりました。

昨日も、今日も、時間ばかりかかってしまう
宿題に向かって、家こもり。
小正月、こんな過ごし方で、ちょうど良い。

気まぐれ八百屋だんだんhttp://ameblo.jp/kimagureyaoyadandan/こんちゃんの講座に、むむちゃんと一...

2012年01月15日 16時58分37秒 | 日記




今日はむむちゃんと一緒に
気まぐれ八百屋だんだんこんちゃんの
食育講座に参加しました。
http://ameblo.jp/kimagureyaoyadandan/entry-11136477122.html?frm_src=thumb_module

前半で、ちょっぴり講義。
真ん中で、ストローの輪ゴムリレーと、顔(口)じゃんけんのゲームタイム。
そして後半で、お楽しみのクッキングタイム

今日は「一銭洋食」を作りました。
粉を水でといて、ホットプレートに手のひらくらいの大きさに
薄く流し込んで、その上にあれこれのせて、
くるりと巻いたり、半分に折ったりして、きゅっと焼く。
それでできあがり。

ポイントは、「あれこれ」のせるもの。

こんちゃんの工夫で、
刻みレンコン、刻み白滝、ひじき、もどしただけの寒天、
薄切りリンゴ、刻みキャベツ、干しエビ、青のり、おたふくソース。

むむちゃんは、同じテーブルのおとなの前で、
いつになく子どもらしく、あれやる、これやる、むむがやる、
と、主張して、ひとつするごとに、「じょうずね」と、
声をかけてもらって、ご満悦。

むむちゃんのつくったのは、
りんごとキャベツを挟んで焼き、焼きあがったものに、
青のりとおたふくソースをつけて食べる。
おいしいおいしい、とパクパク。
良かった良かった。

何もつけないペラットしたのを一枚焼いて、
と、むむちゃんがねだる。
「ぷうちゃんにおみやげ、いいでしょ」

うん。

短い時間の、良く噛もうね、ということを学びながらの
お勉強、お料理タイム。
一緒に学ぶ、って、実はあんまり機会がなかったと、気づきました。
これから、こういう機会は増えていき、減っていく。
増えていく山を、たっぷりと一緒にのぼれたらいいと思う。