おもしろケアマネ全員集合! (監修:アヒルとガチョウの2人)

主任介護支援専門員・社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の男2人が『笑い』と『気づき』の情報を共同発信いたします。

利用者の目   【アヒル】

2012年12月07日 | ニュース ・ 新聞

損害賠償:デイサービスで転倒、将来の介護費など832万円支払い命令 /青森

毎日新聞 2012年12月06日 地方版

 老人デイサービス施設で入浴中に転倒し、介護老人保健施設に入所せざるを得なくなったとして、弘前市の女性(92)が同市の事業者を相手取り、将来の介護費用など損害賠償約1480万円を求めた裁判の判決が5日、青森地裁弘前支部であった。森大輔裁判官は事業者に転倒防止義務違反を認め、将来の介護費用の6割分を損害と算定するなど計832万円を支払うよう命じた。

 判決によると、女性は右足骨折で歩行が不自由だった08年4月から入浴介護サービスを受けた。09年3月末、浴場で介助者が目を離したすきに車椅子に乗り移ろうとして転倒、左足を骨折した。森裁判官は、自立歩行が困難だった原告が転倒事故がなくとも入所介護を必要とする可能性を考慮し、将来の介護費用は「6割を転倒事故による損害」と認定、平均余命から約260万円と算出した。

【アヒル談】

デイサービスは介護保険施行後大幅に増えている。アヒルの担当地域でもガンガンである。社会資源が増えることは利用者の選択肢が増えることでトータルでは好ましい。しかし、競争が激しくなり問題も起きやすく、入浴設備を整えて開業するデイサービスもあれば、十分とは言い難いところもある。それに職員の質も大きなファクターだ。デイサービスに限った話ではないが職員の入れ替わりが多く、明らかに経験不足と思われる職員も見受けられる。この裁判になった事故の原因は不明だが職員の質、体制の不備などが重なり合って起きたのだろう。通常は示談で終わるところ裁判に至ったことにも、隠れた要因があると考えられる。どちらにしても利用者や家族の見る目は厳しさを増している。


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