まったくどうしようもない話!
アヒルの社福では、2年前に給与表を見直し、昇給率を圧縮した。
圧縮率は50%で、8,000円を4,000円に下げたが。。。
2年後の今回、また、また、また、50%圧縮!
4,000円が2,000円に、3,000円が1,500円になる。
初任給が17万でスタートして、10年後に19万円、20年後に21万円だ。
安倍政権は、2年で2%のインフレを狙っている。
上手く成功すれば、生活していけなくなる可能性も??
介護保険が施行されてから、周りの施設は給与を下げ出した。
しかし、アヒルの施設は下げなかった。
当時は、ありがたい施設だと感謝したものだ。
しかし、時代の流れには抵抗しがたく、アヒルの施設も給与見直しに手をつけた。。。
次第に手取り収入が減少していく。
アヒルも、ピーク時から年収ベースで60万円ほど下がった。
給料が下がることを喜ぶ人はいないだろう。
年齢もいっているし、若い職員が働き続けられるようにしてくれれば良いと考えていた。
カッコつけているのじゃなく、本心からそう思っている。
介護は長く続けていくのは大変な仕事だからこそ、長く続けられるようにしていかなければならない。
年功序列か? 能力主義か? そう単純な話ではない。
一般企業なら能力主義も良いだろう。
若い能力のある人間が、高い報酬を得る。やる気も出るし、組織にもプラスだろう。
介護には成果主義、能力主義は不向きだ。
キャリアパスや様々な仕掛けをやっているところもあるだろうが、アヒルは懐疑的だ。
差がつけられるとしても、ほんの僅か? 誰でも納得するような評価が介護でつけられるハズが無い。
リーダーに向いているか、そうでないかの差ぐらいはあるだろう??
コツコツ利用者に向き合って、真摯に取り組む人間が評価されるなら良い。
しかし、職員全員が納得する形で評価するのは難しい。
施設介護は、一定の能力があれば、長くやっていることを評価するようにすべきである。
つまり年功序列が一番!!
十年後には、確実にこれだけの収入が得られるという保障があれば、長く勤めるモチベーションになる。
「一発当てる」なんて仕事じゃない。
これを壊すような改定をやろうと言うのだからどうしようもない。
その要因が放漫経営にあることを知っているだけに腹が立つ。
関連会社から高い銭を払って、食材やオムツを買っていた。
誰も責任を取らず、給与だけ下げるは納得がいかない。
特養の内部留保が問題になっている昨今、だだ漏れの経営をやっておいて何を言う。
消費税が上がる! 介護報酬が下がる! などの御託を並べて職員の生活を脅かすような改定は許せない。
給与に魅力が無いと、将来設計が立たない。そうなると人材がドンドン逃げ出していく。
優秀な人間ほど早めに見切りをつける。そうなれば現場は混乱する。
入っても辞め、入っても辞め、そのうち誰も入ってこなくなる。
中間管理職は、人材確保や教育指導、欠員の穴埋めに忙殺され、本来の仕事が出来なくなる。
そのうち管理職も疲弊し職場放棄か??
そして、地域に悪い噂が広がる。デフレスパイラルじゃないが、悪循環から抜け出せない。
もちろん、これはアヒルの施設の問題じゃない。
一部の地方を除けば、どこでも起きる問題だが、アヒルの施設は筋が悪すぎる。
このまま進めば、現場は根腐れを起こし、成り立たなくなる。
そうなれば社会的責任が果たせなくなる。
無責任な幹部(特に役人の天下り)がいる施設は、どうにもならない袋小路に入り込む。
国は完全個室を止める方向で検討を始めている。同じ費用で多くの人を収容できるのだから、少しでも需要を賄える。
そうなれば新型特養も経営が苦しくなる。
介護を一生の仕事とする若者がドンドンいなくなり、景気が回復した一般企業に勤めるようになるだろう。
そうなれば30年前に逆戻りだ!