おもしろケアマネ全員集合! (監修:アヒルとガチョウの2人)

主任介護支援専門員・社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の男2人が『笑い』と『気づき』の情報を共同発信いたします。

経営責任   (アヒル)

2013年03月26日 | ケアマネジャー

 まったくどうしようもない話!

アヒルの社福では、2年前に給与表を見直し、昇給率を圧縮した。

圧縮率は50%で、8,000円を4,000円に下げたが。。。

2年後の今回、また、また、また、50%圧縮! 

4,000円が2,000円に、3,000円が1,500円になる。

初任給が17万でスタートして、10年後に19万円、20年後に21万円だ。

安倍政権は、2年で2%のインフレを狙っている。

上手く成功すれば、生活していけなくなる可能性も??

 

介護保険が施行されてから、周りの施設は給与を下げ出した。

しかし、アヒルの施設は下げなかった。

当時は、ありがたい施設だと感謝したものだ。

しかし、時代の流れには抵抗しがたく、アヒルの施設も給与見直しに手をつけた。。。

次第に手取り収入が減少していく。

アヒルも、ピーク時から年収ベースで60万円ほど下がった。

給料が下がることを喜ぶ人はいないだろう。

年齢もいっているし、若い職員が働き続けられるようにしてくれれば良いと考えていた。

カッコつけているのじゃなく、本心からそう思っている。

介護は長く続けていくのは大変な仕事だからこそ、長く続けられるようにしていかなければならない。

年功序列か? 能力主義か? そう単純な話ではない。

一般企業なら能力主義も良いだろう。

若い能力のある人間が、高い報酬を得る。やる気も出るし、組織にもプラスだろう。

介護には成果主義、能力主義は不向きだ。

キャリアパスや様々な仕掛けをやっているところもあるだろうが、アヒルは懐疑的だ。

差がつけられるとしても、ほんの僅か? 誰でも納得するような評価が介護でつけられるハズが無い。

リーダーに向いているか、そうでないかの差ぐらいはあるだろう??

コツコツ利用者に向き合って、真摯に取り組む人間が評価されるなら良い。

しかし、職員全員が納得する形で評価するのは難しい。

施設介護は、一定の能力があれば、長くやっていることを評価するようにすべきである。

つまり年功序列が一番!!

十年後には、確実にこれだけの収入が得られるという保障があれば、長く勤めるモチベーションになる。

「一発当てる」なんて仕事じゃない。

 

これを壊すような改定をやろうと言うのだからどうしようもない。

その要因が放漫経営にあることを知っているだけに腹が立つ。

関連会社から高い銭を払って、食材やオムツを買っていた。

誰も責任を取らず、給与だけ下げるは納得がいかない。

特養の内部留保が問題になっている昨今、だだ漏れの経営をやっておいて何を言う。

消費税が上がる! 介護報酬が下がる! などの御託を並べて職員の生活を脅かすような改定は許せない。

給与に魅力が無いと、将来設計が立たない。そうなると人材がドンドン逃げ出していく。

優秀な人間ほど早めに見切りをつける。そうなれば現場は混乱する。

入っても辞め、入っても辞め、そのうち誰も入ってこなくなる。

中間管理職は、人材確保や教育指導、欠員の穴埋めに忙殺され、本来の仕事が出来なくなる。

そのうち管理職も疲弊し職場放棄か??

そして、地域に悪い噂が広がる。デフレスパイラルじゃないが、悪循環から抜け出せない。

もちろん、これはアヒルの施設の問題じゃない。

一部の地方を除けば、どこでも起きる問題だが、アヒルの施設は筋が悪すぎる。

このまま進めば、現場は根腐れを起こし、成り立たなくなる。

そうなれば社会的責任が果たせなくなる。

無責任な幹部(特に役人の天下り)がいる施設は、どうにもならない袋小路に入り込む。

国は完全個室を止める方向で検討を始めている。同じ費用で多くの人を収容できるのだから、少しでも需要を賄える。

そうなれば新型特養も経営が苦しくなる。

介護を一生の仕事とする若者がドンドンいなくなり、景気が回復した一般企業に勤めるようになるだろう。

そうなれば30年前に逆戻りだ!