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思い立って東京へ

2017年08月30日 | 日記
今月2日、東京に住む叔母が天国へ旅立った。


前日は姑が救急で入院していたため、私はまだ叔母にお別れをしていなかった。


おとといのこと、いつものように姑の病院に行くため車に乗ろうとした時、「あ」と思った。


そうだ、東京へ行こう。


急いで新幹線の時間を調べる。

そして従姉のマンションに叔母の遺骨があると聞いていたので、その従姉に電話。

急だけど今から東京に向かうけどいい?と聞くと、「いいよいいよ、待ってるよー」と言う。


よし決まった。東京へー


駅まで車を走らせ、バタバタと切符を買う。

なんと危ないことに、乗ろうとした新幹線が満席になるところだった。


そうして私は東京へ行った。


着いた駅の改札口に、従姉が迎えに来てくれていた。

私を見ると嬉しそうに、両手を出してハイタッチをしてきた。

従姉は相変わらず綺麗で若く、とても60過ぎには見えない。

一人暮らしの従姉のマンションの部屋に入ると、小さな祭壇に叔母の遺骨が置かれていた。

「◯◯叔母さん、やっと拝みに来れました。遅くなってごめんなさい」

そう心で呼びかけて、しばし天国のおばに手を合わせた。


優しくて品があって、そして可愛らしい叔母だった。


あの叔母はもういない。


今までいろいろありがとうございました。

どうぞ天国で安らかに。



その後は、帰りの新幹線の時間いっぱい従姉と話をした。

写真もたくさん見せてくれた。

時々涙を溢しながら話す従姉。

このマンションで、親子二人で暮らしていた。

従姉が仕事から帰ってきても、「おかえりなさーい」と明るく迎える叔母は、もう居ない。


帰る時、「ああ今日はたかちゃんが来て楽しかった。また来てね」と笑顔で言ってくれたけど、なんだか寂しそうだった。

駅の改札口で別れて、私が階段を上がっていたら、

「もし電車に乗り遅れたら戻ってきてね」

と後ろから大きい声。

「うん」

と私は返事をして、そのまま手を振って別れた。



突然の予定変更だったけど、行ってきてよかった。

やっと叔母にも手を合わせて来れたし、従姉ともなんだかいつも以上に心が繋がった時間を持てた。


きっと叔母も私たちが話してる時間、側に居て笑って頷いてくれてたんじゃないかな。


そんな気がした。













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