LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

メルセデス・ベンツ190E(ソリド)

2009年03月20日 10時11分49秒 | ミニチュアカー入手
ヤフー・オークションで落札。送料込みで1600円でした。まあだいたい相場かな。

ソリドの190Eには色々な種類がありますが、これはおそらく一番最初にリリースされたもの。シャシー裏には07-84という刻印があるので、おそらく84年に発売されたのだと思われます。190Eのデビューが82年の末ですから、実車登場直後のモデル化という事になります。

ソリドは70年代には非常に高品質な1/43ミニカーを沢山リリースして、ちょうど今のミニチャンプスみたいトップメーカーでしたが、80年代に入るとなぜかいきなりローコストな玩具路線に路線変更。おそらく、ブラーゴの300円シリーズが低年齢層向けに大ヒットしたので、それにあやかろうとしたんでしょうな。
当時、ミニカーマニアはこぞってこの愚行を嘆いたもんです。

この190Eも、まあハッキリ言って非常に粗雑な出来です。老舗ソリドの製品としちゃ、あまりにも無惨。塗装はラフだし、ホイールは安っぽいスピードホイールだし、フロントのウィンカーとリアコンビはモディのモールドで済まされて色も入ってない。ヘッドライトはクリアーパーツですが、下の反射鏡が無いのでボディカラーがモロ見えだ。
でも、プロポーションの良さはさすがソリド。タイヤがホイールと一体じゃなく、プラだけど一応タイヤらしい風情になっているあたりには、設計陣の意地を感じます。ちょっと切ないぞ。

この路線変更はものすごく評判悪くて、ソリドのブランドに大きく傷をつける事になりました。
80年代末にはソリドも目が覚めたようで、チープシリーズのホイールがいっせいにBBS風のメッシュに変更され、塗装も少し良くなりました。さらに90年代に入ると、金型を改修して精密度を上げたものを、HIFIシリーズと称して再リリースします。

190EもHIFIだと、リアコンビがクリアレッドのプラパーツになり、ホイールも実車のカタチに近い専用ホイールに変更されました。以前このブログで紹介したシャンパンゴールドの奴がそれ。
このチープ・バージョンと、HIFIバージョンの間に、BBS風ホイールを履いた過渡期バージョンもリリースされていたのではないかと私は考えてるんですが、今のところ未確認です。ソリドにはボディが別金型の2.3-16もあって、そっちはBBS風を履いてるんですよね。また、2.3-16のHIFIというのもあるのかもしれない。

これで190Eのミニカーは16台になりました。もう最近は、出来の善し悪しにはとらわれず、190Eのカタチをしてるものは全部欲しい、みたいな心境。コレクションという奴は、増えれば増えるほど物欲が強くなるんですね。困ったもんだ(笑)。





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