LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

マツダ・コスモAP(21)

2011年05月12日 22時01分22秒 | モデルカー製作記
コスモAP、遂に完成しました。結局、今年前半の趣味ネタは、これ一台で終わってしまいましたねぇ。
静岡の展示に向けて、サバンナやコスモ・スポーツも作るつもりだったのになぁ。

ま、手間かけただけのことはあったかな、と。
童友社のキットを作った、というよりは、それを芯にしてなんとかデッチ上げた、という感じで、製作記の後半は、なんかもう一般的な意味合いにおける「プラモデル作り」とは違う方向に突っ走ってましたけどね。しかしこれもまたプラモの楽しみ方のひとつではありますヨ。
実際作ってる本人はヒジョーに楽しかったワケで。



フェンダーミラーは筐体もゴツいし足も太いし、もー全然ダメなんですが、しかしゴツいということは削りシロがあるというワケで。ブランクだと思えばちょうどイイ(笑)。#400のペーパーでガシガシ削って整形しました。鏡面にはいつも通り、0.1ミリ洋白板を磨いた鏡を入れてあります。



こうして見るとフロントバンパーはまだちょいとゴツかったですねえ。しかしスーパーミラー2のテカリ具合は実にイイ感じです。



ホイールアーチは実車の写真と比べるとやっぱりちょっと小さいですね。若干詰め過ぎです。でも模型的にはパツンパツンな感じがイイので、これはこれでヨロシイかと。
上半身のプロポーションはほとんどいじってないのがウソのようです。一見ダメダメに見える童友社コスモ、実は下半身デブなだけなのね。ちょっとダイエットしたらグッと垢抜けちゃった。
ショルダーのプレスラインを整えて、サイドシルを切り詰めて、スジ彫りをシャキッと入れ直したのが非常に効きました。



一番手間かけたグリルですが、よく見ると縦バーの間隔がちょっと不揃だったりします。このヘンは手作りの限界ですね。これ以上ピシッと作るには、もう機械彫りしか無いでしょう。まあ出来る範囲で頑張れば良いのです。
バンパー埋め込みのターンシグナルは、0.5ミリの塩ビ板を塗装したもの。ナンバープレートは0.3ミリのプラバンに自作デカール。



元々ホイールのモールドが非常にイイので、大幅に救われてます。それが無かったらもっとずっと大変だったかも。タイヤはタミヤのR30から流用。このタイヤ、70~80年代っぽいテッチンホイールあたりとセットで別売りしたら、多分イケますぜ旦那。いかがでしょうか?



スジ彫りにはいつも通り、エナメルのスモークグレーにフラットベースを足したのを流してます。
ドア鍵穴には洋白線の先っちょを磨いた奴を差し込みました。



リアデッキの左右の斜面を少し削り込んだのと、リアクォーター窓の後端のルーバーの寸法を縮めたのが意外なほど効いて、リア周りのボテッとした感じが無くなりました。
テールライトは明らかに実車よりもデカい印象。リアエンドがかなり分厚いのと、リアコンビが入る凹みの周りにメッキトリムのモールドを作ったせいで、なおさらデカく見えるんですね。トリムはレンズ側に作るべきだったかな。



というわけで、苦節4ヶ月半、やっとのことで完成と相成りました。
1/24のコスモAPが欲しい、というアチキの長年の欲望が遂に成就したわけです。いやーめでたい! しかし、もちろんこれからでも、新金型のパリッとしたキットが出たら、そりゃ嬉しいですよ。なにせ230ローレルなんぞがシレッと出ちゃうご時世ですからね。
バリカンコスモ、全くあり得ないとは言い切れますまい。街道爆走方面の皆様がたにもかなーり人気ありますヨ、このクルマ。

なんて夢を見つつ、コスモAP製作記、これにて終了、であります。長々お付き合いいただいた皆々様、ありがとうございました!
次のネタは静岡終了後のスタートになりますね。例によって、次は小さいのにいく予定です。静岡後は少し数を稼ぐ方向でね(笑)。






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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしい! (たかとと)
2011-05-13 06:21:58
完成おめでとうございます。
静岡前日(前前日)の完成ですね。
一枚目の写真見てハッとしました。まるで実車のカタログ写真のようです。
童友社のキットがベースとは思えません。
タイヤとボディとのバランスとか絶妙ですね。カッコいい!
赤いボディとガンメタホイールの重量感もまた絶妙。
残念ながら静岡には行けませんが、5/13の増刊が楽しみになってきました。
一年に一台くらいノスヒロ展開お願いします!
懐かしい (田野中)
2011-05-13 19:13:12
完成オメデトウございます!

子供の頃、ウチの近所の駐車場にいつも停まってたコスモAPも赤だったので、なんだかこの画像を見ているとあの頃を思い出します。特に斜め前からの眺めがいい感じですね。コスモってなかなかッコ良かったんだなと改めて思います。

今週末は土曜日福岡出張なのでホビーショーには行けないと思いますが、このコスモは是非とも間近で拝見したかったです。
楽しみです。 (ミゾロギ)
2011-05-13 20:40:50
あの頃普通に街で見ていたクルマを、こうやってじっくりと眺めるのも模型趣味ですねえ。
ご指摘の通り、ホイールアーチやテールライトの部分は実車に比べると違いもありますが、この全体の存在感、手で作った気合いが入りまくってオーラがありますよ。素晴らしいです。

こういう作品が普通のキットの顔して並んでいるんだからホビーショーはやめられませんね。作者の生のコメントを聞きながら模型を味わう、最高の模型趣味です。
お久しぶりでございます (Taku)
2011-05-13 22:59:36
お久しぶりです。
コメントはエレールの928S以来になりますTakuでございます。

実はコスモを開始された段階でコメントしようとしたものの、gooID取得時にエラーが出てしまい・・・
完成されたのを機に再チャレンジで何とか取得、コメントできるようになりまして。

改めまして、完成おめでとうございます。

ベースキットが持っていたぼってり感が見事にそぎ落とされ、実車が持つシャープさと妖艶さが見事に現れている印象が出ています。

製作記を拝見させていただいていて思ったことは楽しんでるなぁ~と。
確かに仰るとおり一般的なプラモデルの作り方とは異なるスタンスになっておりましたがキットお仕着せでない創意工夫にあふれた作業の数々、楽しませていただきました。

旧ヤマダのキット(それもディスクマチックシリーズのシャーシのもの)はシャーシありきな為ボディの形状が問題だらけですが、すべてにおいて駄目ではなく、まあ、手前味噌ながらレオーネで実践したというのもありますがその中から破綻していない部分を見つけそこから構築できればここまですばらしい形状になると言うことを改めて認識できました。

あと、細かいパーツの作りがいいのもこのシリーズの隠れた美点でホイールに現れていますね。
私も製作済みのコスモに履かせましたがテーパー状な形状をうまく処理できず履かせたタイヤがでかくなりバランスおかしくなっただけに、参考にさせていただきます。

実のところ、私もこの童友社のをベースにコスモL(ランドゥトップ)を作ろうとして基本形状すら修正できず盛大に失敗した苦い思い出があるだけになんだか仇を取ってもらった、そんな感じです。

グリルのバーの並びも均等にするのは至難の業、良く判ります。
実はハセガワのダルマセリカをSTにするため自作しましたが北澤先生のコスモのように綺麗にならず・・・

タミヤの14インチミシュラン、ご指摘のように70~80年代の国産用に応用範囲が広いのでかなりかき集めました。
テッチンホイールとのセットは私も切望ですね♪
ただ、タミヤの場合そういうアフターパーツが疎いというか・・・

確かに、コスモAPは旧車の中で人気あるだけにバリッとしたキットは欲しいところですね。

一番手っ取りはやいのはマルイが再販してくれること、なんですけれどもねえ。

ぜひとも実際に拝見したいところ、なんですけれども、諸事情で(というか資金不足なためなんですが)静岡にお邪魔する機会が・・・

いや、長々と書いてしまい申し訳ありません。
乱筆乱文、かつ長文失礼いたしました。

それでは、また機会を改めて・・・。
皆さんありがとうございます! (kitazawa)
2011-05-17 00:06:28
>たかととさん
80年代の国産車はすごくいっぱいキットがありますが、70年代はある意味エアポケットですよね。まともなスケールモデルになってるキットは非常に少ないです。どうしても童友社あたりの出番になりますよね。他にも作りたい車種はいっぱいありますから、またそのうちやると思いますよ。

>田野中さん
当時路上で見かけたコスモは本当に鮮烈でした。今見ると、アメ車の縮小コピーみたいな部分が目立ちますが、当時はこれが垢抜けて見えたんですよね。

>ミゾロギさん
今回のホビーショーではあんまりお話しできませんでしたが、作品はしっかり拝見してきましたよ。ホビーフォーラムではじっくり語らいましょう。

>Takuさん
お久しぶりです。そちらのサイトは私の定期巡回ルートに入っておりますので、時々拝見しています。230ローレルの記事は、とても参考になって有り難かったです。
ランドートップも並べてみたいですねえ。ハードル高いけど(笑)
遠方でなかなかお会いできませんが、いつかじっくり語り合いたいですね。

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