LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

フェアレディZ・エアロカスタム(1)

2015年07月12日 10時08分51秒 | モデルカー製作記
趣味の模型では、いつも1/24の後は1/43に行くのが個人的なルールなんですが、今回は敢えてルールを破ります。なぁに、決めごとなんてのは破るためにあるのさ。なんちゃって。

前にも書きましたが、私はFacebookでCreativityというカーモデラーのコミュニティに参加しています。このキットは、そこで開催される「Z祭」に参加するためのネタなのです。
Creativityはカーモデルならジャンル問わずのオープンなコミュニティですが、1回目のビルドオフに出席してみて判ったのは、圧倒的にカスタム派の勢力が強いってこと。ストック仕様をパリッとキレイに作っても埋もれちゃう雰囲気なんですよねー。オーバーフェンダーとぶっといタイヤは必需品!って感じです。

Zに関しては、以前からS30型の240Zもしくは432Rを作りたいなーと思っていたんですが、決定版のハセガワをキレイに作っても、あそこじゃ絶対目立てない。フジミはショートノーズを昔一度作ったけど、あのプロポーションにはどーにも納得イカン。
さてどーしたもんか…とネットを徘徊していたら、ヤケにカッチョ良いワークスフェンダー付きZGを発見!。そのベースがアオシマのZエアロカスタムでした。



↑このキット、グンゼがその昔に出していた280Zレーシングの箱替えだと一般には思われてるようですが、実はボディだけはアオシマ新規なのですよ。今のアオシマの技術ですから、基本骨格はめちゃめちゃイイ! ハセガワの方が実車には数値的に忠実だけど、模型としてのカッコ良さでは、むしろこっちに分がある気がします。



↑ただし、ワークスフェンダーはどうにも中途半端。実在のワークスZはかつてのレーシングカーのレプリカですが、それとは全く違う形状です。それに、280Zベースで後期型ですから、本来Gノーズはあり得ないはず。もともと某マンガの劇中車を再現したキットなので、細部のリアリティに欠けてるんですね。国内のワークスZを再現しようとすると、けっこう大手術になりそうです。

そこで、Zの第2の故郷であるアメリカ方面でググってみたところ、日本のワークスとはちょっと違うテイストの個体がいっぱい見つかりました。あっちはいろんな意味で自由なんですよねー。ってことで、今回はアメリカンテイストのモダンカスタムを目指すことにしました。
と言ってもビルドオフまであまり期間が無いので、大規模な改造は無理ですから、小改造でなんとか雰囲気を変えてみよう、とね。



↑まず、縦に垂れててやたらと顎下のエアダムの裾をバッサリ切り落としました。ボディを平らな台においた時にサイドシルが浮かなくなるまで顎下を詰めたので、寸法的には3ミリくらいでしょうか。





↑次に、エアダムの下の角を丸く成型し、もともとあった段差(エアダムの継ぎ目)を削り取りました。さらに、オーバーフェンダーのアーチの縁を外側から削り込んで、細い平らな面を作りました。これは350Zや370Zのモチーフの投影で、モダンな雰囲気を出すのが目的。



↑フロントのオバフェンの後側は、サイドのプレスラインのところで不自然に終わっていましたが、削り込んでサイドシルに向かって溶け込む形に改めました。



↑リアホイールアーチも同様に手を入れました。後付けワークスにしてはリベットのモールドが全く無いのを逆手に取って、アメリカのカスタムZに多い一体化されたオバフェンに見えるようにしたわけです。



↑後側も自然にボディフォルムに溶け込むようにオバフェンを削り込みました。



↑ほら、なんかすごくカッコ良くなったような気がしません?って手前味噌か(笑)少なくとも国内のワークスフェンダーZとは違う雰囲気になってるはず。



↑フロントにはサイドマーカーのモールドがあり、オバファンにはそれをよける切り欠きがありますが、マーカーは削り取り、切り欠きはロックレーザー328で埋めました。これも溶接一体フェンダーっぽく見せるため。



↑ちょっとピンボケで失礼。フロントのグリルは埋まっていましたが、開口しました。もともと、オイルクーラーが収まるように、ノーマルのグリルよりも天地が大きくなっているんですが、それはそのままにしておきました。

お次は足回りです。キットにはド定番のワタナベが入っていましたが、これも敢えて避けて、もっとモダンな雰囲気のホイールを履かせます。
次回もお楽しみに。




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