みんなのマンション

輪番制で、マンション管理組合の理事になった一素人(現在理事長)が、あれこれ考えた事、見た事、調べた事。その他諸々。

積立金「不足」43% 築20年以上のマンション修繕(1)

2007年01月06日 | 管理費・修繕積立金
2ヶ月近く前の新聞記事の話題ですが、ご紹介します。

11月7日付の日本経済新聞によると、築20年以上のマンション管理組合を対象に調査したところ、43%が「修繕積立金が不足している」と回答したとの事です。

この調査結果内容や関連記事が、何日かにわたって掲載されましたので、調査結果に関する部分のみを、本日はご紹介します。

【修繕積立金の過不足状況】
 足りている(計画通り) 53.4%
 やや不足している 29.6%
 かなり不足している 13.8%
 無回答 3.2%
(合わせて43.4%が、修繕積立金が計画より不足と回答)

【修繕積立金滞納住戸がある物件】
 3ヶ月以上滞納している住戸がある 50%

【大規模修繕の費用】
 自前の積立金ですべて賄った 58.8%
 住宅金融公庫など金融機関から借り入れたり、住人から急きょ徴収 34.6%


【一戸あたりの月額積立金】
 1万円以上2万円未満 46%

【積立金の運用】
 銀行などの定期性預金 68%
 普通預金 57%


【耐震診断】
 実施率 12.9%

【耐震補強工事】
 実施率 1.5%

【将来の建て替え】
「検討していない」 90%
「検討していない」+「検討したが建て替えはしない」 96.7%


【将来の建て替えを検討していない理由】
 大規模修繕で対応できる 57%

【世帯主で最も多い年代】
 60代以上 37.6%

【管理組合役員のなり手】
 役員のなり手不足を感じている 82.9%

【管理組合役員のなり手不足の理由】
 仕事が多忙 67.4%
 高齢者が増え、体力的に無理 65.8%


【住人の関心度】
 高い 47%
 低い 50.5%


【高齢者が誰にも気付かれずに自宅で死亡する「孤独死」】
 発生した 13%

【1人暮らしの高齢者世帯】
 住人の10%以上を占める 43.7%
 住人の20%以上を占める 16.9%
(築年数別では、築20年以上30年未満で36.8%、築30年以上で55.4%のマンションが
 1人暮らしの高齢者世帯を10%以上抱えている)


【共用部分のバリアフリー化】
 実施済 39.3%
 検討中 19.1%
(戸数別では、300戸以上のマンションで50%が実施済み、50戸未満では30.7%にとどまる)


【マンションみらいネット(国土交通省の補助事業)】
 登録している 4%
 これから登録する予定、または検討中 9.8%
 みらいネットを知らない 21.8%


【管理組合の法人化】
 実施済 16.4%
 予定がある、検討したい 16.2%


【区分所有者の総会への出席率(委任状を除く)】
 出席率0~25% 29.9%
 出席率25~50% 42.8%


【空き室数】
 空き室ゼロ 19.9%(築20年以上30年未満)
 空き室ゼロ 12.4%(築30年以上)


この調査は、日経リサーチが9月から10月にかけ「NPO法人 全国マンション管理組合連合会」を通じ、86年以前に完成した物件1576組合に調査票を郵送した。回答数519(60244戸)。
・・・との事です。