吉村昭が定年というかその先の人生最後の時➰死まで意識した初老の人たちをモチーフに書いた短編集だ。
長めのミステリー等を2作品読んで、やや、お疲れ気味。
本書のあとがきで吉村は「長編小説を書き上げたあとは、力を使い果たし、短編を書いてリハビリする」みたいなことを書いているが、読書である僕もそうだ。
彼のファンの僕としては、買い置きしていた本書、いつ読む、今でしょ、と言うことで手に取った。
3月末で定年退職した僕だが、会社員を辞めたことは新しい生活のきっかけで、コロナで自粛はあるものの、とりあえずは楽しい日々だ。これで、自粛しているゴルフ、絵画教室、料理教室が始まれば、忙しすぎる〰️ぐらいだ。
標題作は8作品の最後に収録された物語。
碇星とはカシオペア座 (Wのいかりの形) をいうらし。
吉村と同世代の60ー70歳の男達のありようなので、1世代後の僕の世代では、60歳代体力も終焉も全く違うのではあるが➰。