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パパログ

日常で感じた事などを綴ります。

術後6年目

2011年09月22日 | 胃癌患者の覚書
今月の21日で胃癌手術から6年目が経ちました。
胃癌は術後5年間が山場と言われていて
それ以降は転移や再発の可能性が低くなります。
低いといっても3割くらいは常に癌再発の危険はあるのですが。

6年経ってみて、やっと食事の仕方や体調管理が
上手く出来るようになったと思います。
特に食べ過ぎでのダンピングや低血糖は圧倒的に減った。
美味しい物でもセーブする精神的なコントロールが
できるようになったのは大きいです。

でも胃が無くても空腹中枢や満腹中枢はあるので
常に戦っています(笑)

6年目を迎えて、改めて妻と愛犬・きなこを始め
支えてくれてきた親族や友人たちに感謝しています。
1人では乗り越えられなかったはずです。

今世の中が不安定になって明日どうなってしまうか
わからない時代になっていますが
1日、1日を感謝して過ごしたいと思います。

ちなみに皆さん、癌保険には入っていた方がいいですよ。
私は入っていなかったので、その後の抗がん剤などの
医療費が大変でしたから。

胃癌患者の覚書

2011年07月18日 | 胃癌患者の覚書
【食事の事】
・食事前に少し水分を摂って喉を濡らすと食事しやすい。
・鶏肉は詰まりやすい。
・焼き魚は詰まりやすい。
・安い肉は硬いので詰まりやすい。
・きのこ類はよく噛んでも食べれる量は少なくする事。
・麺類はその時食べれても、食後に腸内で膨らむので腹5分目くらいで抑える。
・麺類は喉越しで食べる物なので、一気に食べないように注意。
・すし飯は通常の白ご飯の量と同じでも低血糖になりやすい。
・菓子パンなどでクリーム入りは気分が悪くなるので要注意。
・カルシウムを取りやすくする為に、イリコなど食べたら
海苔も一緒に食べるとカルシウムが吸収されやすい。

【飲み物】
・100%ジュース系はそのまま飲むと腹痛がある。水で薄めると大丈夫。
・炭酸系は少しづつ飲む事。
・赤ワインは体調向上に良いのでお勧め。(ポリフェノール効果?)
・白ワインは腹痛があるので飲まない。(体温を下げるからか?)
・ビールは飲んでも大丈夫だが、トイレがかなり近くなる。
・日本酒は米を原料にしているので、低血糖が怖くて飲酒してない。
・焼酎はまだ試していない。
・コーヒーは問題ない。
・飲み物全体的に、サラッとした飲み物が無難。

【健康面】
・カルシウム不足になりやすく、歯が折れたり炎症が多々ある。
・体力貯金が無いので、無理な遠征は控える。交通機関を使う。
・毎日適度な運動をした方が。腸動が良く食欲も沸く。
・本屋やCD・DVDレンタル屋などに行き、品物を選ぶ時間が長いと目の疲れが酷い。
・逆流して喉を炎症したらアルカリ系のスポーツドリンクを飲むと中和される。
・低気圧が来た時は調子が良く無い事が多い。
・暑い時は食欲はあり、結構体調は良い。
・夏場は水分補給にはかなり気を遣っている。
・術後1~2年間はガスや排泄物の臭いがかなり特殊なので
外出時は小さいスプレー容器に消臭液を入れた物を持ち歩くといいと思う。

【低血糖対策】
・飲める温度のお湯に砂糖を溶かして飲むと即効性が高い。
・ブドウ糖を常備しておく。
・空腹が続いた後の食事は炭水化物は少な目か避けた方がいい。

【悪性貧血(B12不足)】
・2005年術後、現在はまだ症状は無し。

胃癌患者の覚書

2011年07月04日 | 胃癌患者の覚書
胃癌で意を全適して5年が経過しました。
一番苦労した食事の部分では、やっと失敗が減って
苦しい思いをする事が減りました。

しかし術後、退院後と食事の仕方をアドバイスしてくれる人や
経験者が周りに居なくて、結局失敗を繰り返しながら
体で覚えてきました。
どうも胃癌で胃を全適した患者さんは皆そうやって
自分で道を切り開いたようです。

乳癌患者会は全国に発足して、みんなで経験談や相談を
話し合い助け合うような仕組みが出来ていますが、
胃癌患者の場合は会報で「アルファ倶楽部」という
有料会報があり、毎月会報が届きます。
医者のアドバイスや患者さん達の経験談投稿などがあり
参考にはなりますが、それくらいしか情報源がありません。

数年前に広島に胃癌患者会がある事を知り、仲間に入れてもらいましたが
まとめ役をされていた方が、年齢的なことから引退されて
事実上活動休止になってしまいました。

このパパログでは胃癌ランキングに登録している事もあるので
自分が経験した失敗や良かった事を覚書として
時々書いていこうと思います。

あけましておめでとうございます

2011年01月01日 | 胃癌患者の覚書
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。

昨年は胃癌手術から無事5年目を迎え
医療上「完治」という扱いになりました。
この事が一番大きな出来事でした。

完治といっても生存率は70~80%になっただけで
本当の完治ではありませんが、それでも
ここまで日常生活が出来るようになったのは
自分としては奇跡だと思っています。

胃が無い事はもう変えられないので
それに対応した生活をして、上手く日々を乗り切りたいです。
よく健常者に戻ったと勘違いされて、カチンとくるような
事もよく言われますが、気にせずにしたいです。

心配してくださった方々には感謝しています。
癌になった時に心底心配してくれた方々の暖かさが身に染みました。
今年は我が子供達(3柴)のお世話を引き続き頑張りたいと思います。
本年も宜しくお願いしますm(_ _)m

きなこパパ

胃癌術後、5年経過

2010年10月01日 | 胃癌患者の覚書
2005年9月に胃癌が発覚して21日に手術。
胃、脾臓、胆嚢、食道の一部、腹部リンパ節全切除の大手術でした。
そして今回5年目の検診が終わりました。
結果は良好で問題無し。

胃癌の場合、術後5年間に転移や再発が無い場合
医療上「完治」という扱いになります。
完治といっても区切りであり、今後癌転移の恐れはあります。
(胃は全適したので再発は無い)

でも発覚当初、手遅れだと思われていた状態から考えて
現在ここまで復活できた事は、奇跡に近いと私は思っています。
癌を告知された事よりも、胃を失った精神的ショックや
術後の痛みと食事が摂れない苦しみの方が、はるかに辛かったです。

そして抗がん剤のTS-1の服用。
副作用も辛く抗がん剤の影響で鬱な状態が続き
あまりに辛いので死んだ方がマシだと何度も思いました。
でも死ねる度胸が無かった(笑)←チキン

術後の3年くらいは体調の浮き沈みが激しく
食事の摂り方も手探りで、「三歩進んで二歩下がる」の毎日。
そんな中で、妻ときなこが励まし支えてくれたので
耐え切る事が出来ました。

きなこは私が辛い日々を察してて、決して我がままを言わず
優しく見守っててくれました。
そして妻は食事の管理は大変だったと思います。
食事以外でも全ての面で負担をかけてしまいました。
でも家族ってありがたいです。

私の両親にも心配や負担をかけてしまい、申し訳なかったです。
ただ親より先に死んではいけないと思い、生き延びたつもりです。
こんな愚息でもね(^^;)

悪運強く?生き残れたのだから、今後は1日1日を大切に
噛み締めて生きたいと思う。と言いつつ、段々とダーダーになってる(笑)
でも術後2日目に仮死状態になって、走馬灯を見た事は忘れない←忘れろ

10月1日の検査前日の晩、今まであった事を思い出して
なかなか寝付けませんでした。
人生で大きなハードルを乗り越えたと思います。

かなり普通の生活は出来るようになったけど
臓器を3つ失った事は変わりないままで、
健常者ではない。
その点は忘れないように過ごしたいと思う。

あと何年生きられるかわからないけど、
運良く生き延びれたのだから、日々楽しく過ごしたいと思う。

オーストリア、犬の飼い主に「免許」制度

2010年07月04日 | 胃癌患者の覚書
ニュースでオーストリア・ウィーン市で、闘犬を主に「飼い主の免許制度」の実施を
始めたそうです。
オーストリアでも犬の気質を理解したり、コントロールできていない飼い主が多いそうです。

そこでまずは闘犬の犬種を始めに、免許制度を導入したそうです。
あちらでは噛み付く可能性や事故予防に口輪をする場合も多いみたいですね。
闘犬から実施して、段々と犬種の対象を広げるそうですが
日本でも実施して欲しいですね。

NNNの動画はこちら
http://www.news24.jp/articles/2010/06/30/10161922.html

ほっかほっか亭

2010年03月03日 | 胃癌患者の覚書
5年前に胃を全摘してから食事制限があり、
1度に食べれる量も小学生低学年の女の子よりも少ない様な有様で
日々ストレスでした。

人間は勝手なもので、普段何も気にしていなかった事が気になりだします。
それが「今出来ない」事となるとなおさらです。
退院して間もない頃、一番食べたかったのはラーメンとカレーライスでした。

カレーライスは刺激物扱いなのでタブーとされていましたが
私は早々にチャレンジして食べれるようになりました。
しかし麺類は飲み込む習慣があるし、食べた後腸内で膨らむのではないかとの
怖さがあり、食べ始めたのは術後4年を過ぎてから。
今はインスタントラーメンは食べられるようになりました。

そして食べられるようになったらチャレンジしたいのが
ほっかほっか亭のお弁当。
散歩途中にお店の前をよく通るのですが、美味そうで仕方なかった。
今は目の前に許容量を越えた量があっても、自分で制御できるので
お弁当も大丈夫なはず。
今年1度は買って食べてみたい。

定期健診にて

2010年02月20日 | 胃癌患者の覚書
半年に1度の定期健診で、今回はエコー検査と血液検査でした。
体調は昨年から安定しているし、精神的にも不安は無かったので
今回も大丈夫だとは思っていました。
特に最近は徹夜が続いても体調が崩れるという事も無くなったし
食事や体調のコントロールも段々わかってきた。
冬季なので暑さによるバテが無いのも調子が良い要因かもしれない。

検診は朝一番に予約を入れていたので、早起きして余裕を持って
病院に到着しました。
受付開始時間10分前に着いたのだけど、なんと受付前には
すごい行列が(笑)
皆年配の方々でしたが、立って並んでいるんですよ。
私は長い時間立つと体力が持たないので、椅子に座って待っていましたが
並んでいる人達を見ながら、
「もしかして先着10名は受診料半額キャンペーンとかだったりして」なんて
思いました(^^)

血液検査では看護士が下手糞で、相変わらず痛くて最悪でした。
退院してから定期健診に通いだして、10回以上採血されましたが
1度だけまったく痛くなかった上手い看護士さんが居ました。
でも他の看護士はあまりに下手なので、今後は「痛い」と言った方が
いいのかな~と思っています。
やはり言わないと本人もわからないだろうし、技術が向上しないと思うし。
言われた事をクレームととるか、アドバイスと解釈するかは
当人によると思いますが(^^;)

その後にエコー検査をしましたが、私は胃を全摘してから
10kgも体重が落ちました。元々痩せてたので今は餓鬼みたいな
ガリガリ君状態(笑)
エコー検査では検査具をゴリゴリ当てるのですが、アバラに当たって
痛いの何の。。。

入院中に色々検査をした時も経験したのですが、検査技師って
言葉や検査の仕方が乱暴な人が多いのです(特に私が通う病院は)
患者の気持ちや立場なんて考える必要が無いと思っているようですが
この人達も、自分が大病したら気持ちがわかるでしょう。

最後は問診でしたが、今回主治医に聞きたかった事は飲酒の事でした。
術後は白と赤のワインしか飲んだ事が無く、日本酒や焼酎は試していません。
特に日本酒は原材料がお米で出来ているので、飲むと低血糖になるのではないかと。
お菓子の「せんべい」ですら3枚位食べただけで低血糖になるのです。

主治医によると、やはり胃が無い事で酔いはダイレクトに来るそうで
低血糖よりも急激なアルコール摂取による脳関係の血管が膨張や
破裂の方が怖いとの事。
もし飲むのであれば、何か食べながらや薄めて飲むように言われました。
日本酒は避けたほうがいいかも、との事。
実は健康だった頃は日本酒大好きだったので無念じゃ。。。

逆に赤ワインはお勧めらしいです。
私は白ワインはお腹が痛くなったので止めて、赤のみ飲んでいます。
赤ワインはポリフェノールを含んで体に良いと言うし
実際飲むとお通じも良くなるし体調が良いのです(^^)

そんな感じで今回の検診は終わりました。
半年後の10月にCT検査をして、問題が無ければ術後5年が経過した事になり
医療上、胃癌は完治扱いになります。
絶対再発や転移が無い訳ではないけど、やっとここまで来ました。
長かったし辛い事も多かった。

でもここまで回復するとは当初予想もしていなかったし
主治医もそう思っていたと思います(手遅れだと思われていたので)
何より、きなこが居たお陰で頑張れました。
残りの人生はこの子達の為に頑張ります。

山田泉さん死去

2008年11月22日 | 胃癌患者の覚書
元養護教諭で、自身のがん体験に基づく「いのちの授業」を行ってきた
山田泉さんが21日午前9時12分、乳がんのため大分市の病院で亡くなられた。

私は泉さんを知ったのはテレビの深夜特番で、すでに癌経験をした
私には見てて痛いほど辛さがわかる内容だった。
丁度私も抗がん剤投与してて辛かった時期。

泉さん、快方に向ってると思っていたけど再発されてたのですね。
乳癌は医療上の完治は術後20年間何も無ければ、という事になってるけど
それはずっと気をつけないといけないという事だと思う。
胃癌だって5年って言われてるけど、それ以上で再発や転移した例は
沢山ある。
要するに癌になったら一生転移や再発の危険と隣り合わせと言う事です。

今年になって著名人やそういった癌関係の活動をされた人などの
他界報道を目にします。
ぶっちゃけ人事では無いとその都度肝に銘じます。
私は病気が発覚した時に、明日の保障なんて無い事を身に沁みて
感じたはずだった。
今一度気を引き締めないといけないと感じました。

泉さんのご冥福をお祈りします。

考えさせられる

2008年10月03日 | 胃癌患者の覚書
芸能ニュースで川村カオリさんが癌の再発を
告白していましたね。
2004年に乳癌が判明して手術をしたそうですが
その後の経過は良好だったみたいですが、
今回4年目で転移が発覚したとの事。

乳がんは20年間は要経過観察と言われてるので
定期健診はしてたと思うので、本人はショックだったと思う。
癌の場合は1,2年なら再発や転移はあっても不思議では
無いと思うんだけど、3年くらいを過ぎてから発覚したら
精神的に参りますよ。
大きなハードルを乗り越えて、さあこれから!って
思ってる時だろうからね。
同じ癌患者だから感じてる部分は分かる気がする。

私は先月で3年目を迎えたけど、正直まだ綱渡りな状態なのは
確かだと思う。抗がん剤止めて1年位だからね。
主治医は言葉にこそしないけど、転移があったらアウトだと
思ってるのは何となく伝わってきてます。
実際お腹はもう開けないって宣言させれてて、転移があった場合は
点滴による抗がん剤投与で治療すると言われてます。

私としては転移(胃は無いので再発は無い)があったら
年貢の納め時だと思ってます。納める物何も無いけど(笑)
癌に限らず生き物の寿命は各自決まってます。
だから楽しく過ごしたいよね。
悩んだりクヨクヨしたり喧嘩したりは嫌だ。
私は今月の検診で何も無い事を祈りたいな。