京都・㐂むら(きむら)呉服店公式blog〜受け継ぐ着物

創業87年。2013年に家業を継ぐため異業種から転身。2021年に主人も加わりました。お得な商品の紹介や日常を綴ります。

ナゾの呉服用語!スクール足袋って?

2015-07-30 14:40:53 | 小物
当店は街の小さな呉服屋さん
小さい店ながら呉服用品はなんでも揃えています

足袋も1種類というワケにいかず
いろいろ揃えてあります

白の綿足袋
白の綿足袋ストレッチタイプ
白のポリエステルの足袋
白のポリエステルの単衣足袋
黒の綿足袋
紺の綿足袋
足袋カバー

などなど

このスペースによくそれだけの種類の足袋があるなぁと
我ながら驚くのですが
わざわざタクシーに乗って足袋を買いに来られるお客様がいらっしゃったりするので
様々な要望にお応えすべくある程度は揃えておかなくては!
という思いでこのようなアイテム数になっています

さて
その中で
「スクール足袋」
という名前の足袋があります

呉服業界では当たり前のようですが
異業種から来た私にとっては違和感しかない響き!

スクール?
学校?
明治時代の学生はこの足袋を履いていたとか?
イメージでは裸足に下駄なんだけど…

謎が謎を呼ぶので
調べてみました!

スクール足袋

素材は綿100%、裏はサラシ
色は濃紺が主で、男性用です
生地の織り方が学生服の生地の織り方と同じな為そのような名前がついたそうです
とても丈夫なことから
大工さんや芸能の裏方さんなど職人さんが好んではくようです

「サージ」という織り方だそうです

そういえば中学の時の制服ってこんな感じの生地だったような…
スーツにも用いられているとか
呉服では「綾織」と呼ぶそうです

底はぼこぼことしています

「石底」というそうです
とても強度に優れ、仕事用に適しているんだとか
メーカーによっては、「石底足袋」、「綾織足袋」など呼ばれているそうです

このように同じ綿素材でも織り方を変えて
安価だけど連日履いても平気なくらい頑丈な生地で作られたのが
「スクール足袋」
というワケです

まだまだ覚えることの多い呉服用語
(こんなコトいちいち気にする呉服の人なんていないと思いますが)
ひとつずつ謎を解いて勉強していきたいと思います!

【スクール足袋】
価格:1450円~
サイズ:24cm~28cm
色:濃紺
素材:綿100%、裏サラシ

※ 価格はすべて税込みです。
(なお価格は変動する場合がございますので、その都度ご確認ください)

【お問い合わせ】
喜むら呉服店
〒603-8161
京都市北区小山北大野町59
フリーダイヤル 0120-293-055
南店直通 075-491-2862
Mail kim529@jeans.ocn.ne.jp



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