京都・㐂むら(きむら)呉服店公式blog〜受け継ぐ着物

創業87年。2013年に家業を継ぐため異業種から転身。2021年に主人も加わりました。お得な商品の紹介や日常を綴ります。

着物を受け継ぐということ

2012-06-30 18:10:27 | ちょっといい話し
このブログをはじめるにあたり私なりに色々考えました。

そしてある友人からヒントをいただき、「受け継ぐきもの」というタイトルにしました。



着物は微妙な流行があるようですが、基本世代を超えて着られる、とてもエコな服です。

年令や体型に合わせて小物を変えたり、染めなおしたり、仕立て直したり、洋服に比べれば一着でいろいろ融通をきかせることのできるものです。

ただ、融通がきくだけに、着方がとてもあいまいで、自分に合わせた着方をおぼえなければなりません。

自分ひとりでは着られない。

そんな人がどんどん増えてきて、それが着物離れを加速させていったのかもしれません。



実は私もそのうちのひとりでした。

生まれたときから着物がそばにあったにも関わらず、自分では着ることができず、着る機会といえば、七五三や成人式といったイベントのときばかりでした。

父から「着物の着方をおぼえないか?」と言われたのは、2年ほど前。

最初はめんどくさいなと思いながらも、でも浴衣ぐらいはひとりで着られるようになったらいいな、という思いで、京都中京区にある西陣和装学院にお世話になり、着物の着こなしと着付けを学びました。

その学院の授業の中で織物や染め物の工程も学びました。
そしてそこで初めて知ったのは、着物というのは昔からある伝統の日本独特の高い技術を使って作られているということでした。


きものを受け継ぐ


もちろん両親、祖父母、そのまた祖父母から代々受け継ぐという意味もあるのですが、着物をつくる、染め物屋さんや織物屋さん、洗い物屋さんの思いもまた受け継いで、お客様に伝えていければなぁと思います。

そして、それを知っていただき、さらに着物への愛着を深め、また次世代へ引き継いでいただければと思います。

そうすることで箪笥のこやしが減り、もっときものを着たい!と思う人が少しでも増えればなぁと。。。

まだ思いばかりが先行しているような状況ですが、少しずつ形にしていきたいと思います。



byムスメ


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1 コメント

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Unknown (Youko Kuroda)
2013-05-22 16:24:53
私はなぜか着物を自分で着れてました。ただ、帯が半幅で文庫しかできなかったので、お太鼓を覚えまして(大手の着物屋さんでやっすいのを購入してそこで教えてもらいました)自分では着られるけど、ひとには着せられません。笑。このブログをFacebookで紹介させていただきました。ウチで着方教室を始めました。老後のために。なにかあったら、相談にのっていただければと思います。よろしくお願いします。URLはそのHPです。
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