一歩前へ

秋草誠のブログ
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いいことばっかり考えよう!!
だから一歩前へ

パイオニアの咆哮2

2013-12-24 12:54:10 | FMICS

FMICS平成20年2月の原稿を平成20年1月25日に書いたものです。

それに赤で加筆しました。

やれない理由を考える人はとにかく頭の中は「やれない理由をあれこれと考える」スペースがないとか人数が足りない、安全性にかける、保護者の理解を得られない等々。

この人たちは初めからやる気がない、やりたくない、動きたくない、ないないづくしで熱もパッションのかけらもないのです。(これが多くの人ですよ)

シュルツィ氏は「やれる確率よりも、やれる可能性に注目しろ」と言っていたそうです。

頭が良い人ほど確立で物事を考えて、やらない理由を見つける。(子供の頃に勉強が出来ると言われていた人に多いですね~)

しかし、本当に着目すべきは目の前に広がっている可能性のほうです。(松下さんのまずは、やってみなはれ!でしょ)

その可能性にかけられるパッションを持っている社員こそ、組織にとってもっとも重要な人材だと言いました。(これがなかなかいないし、育たない、育てられないと嘆いているアナタはどうなのよ)

社員の前で熱く吼えているシュルツィ氏の姿が目に浮かびます。

私は元来楽観主義なので、やれない理由を考えることがありません。

やれることを考えます。

たとえそれが、やりたいことの半分になってもいいんです、それでもできなけりゃ3分の1でもいいんです。

とにかくゼロから1を創りだすことが大切なことだと思って仕掛けます。(最初は周りからはバカにされますが、覚悟の上です)

先ずは理論や確率より先に、それが「必要か、楽しいか」から始まって理解してくれる同士を巻き込んで実現に向かって調整します。

やっとの思いで実現できたらこっちのモンです。

学校は1から2への変化は容易に出来ますから、なんといっても2年目は前年同様だけで通りますから。(笑)

学校でもホテルでも「あっつ~い想い」で顧客(学生さん)のために“何か”を創りだすためのパッションが必要だと感じました。先ずは自ら熱くなって吼え、「ミッション・パッション・アクション」を伝播させる。

昨年の暮れから真義さんは、「がくせいさんの“がぁぁ”」と吼え始めました。またしてもわからないキーワードになりそうですよ。

とまあこんなことを5年前に書いていました。

読売の松本さんが面白い記事を書いてくれました。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/campus/jitsuryoku/20131025-OYT8T00418.htm

これじゃ・・・パッションの欠片もないと言われても仕方がないでしょ。

未だにこういう大学があることは悲しい話ですね~

というより

こういう大学が多いのかもしれませんね

「学生への昼休みの対応」

これは大学選びの一つに付け加えてもいいカモです

 


パイオニアの咆哮1

2013-12-24 12:50:07 | FMICS

FMICS平成20年2月の原稿を平成20年1月25日に書いたものです。

それに赤で加筆しました。

真義さんがよく大学職員に必要なのは「ミッション・パッション・アクション」だぁぁ!と吼えていますが、初めの頃は言葉から熱は感じるけど意味がまったく分かりませんでした。

私と同じように感じた人も少なくないはずです。(今ではこれが真義さんと言ってますが・・・笑)

私にとってそれをわかりやすく説明してくれたのが、ザ・リッツ・カールトンの初代社長のシュルツィ氏でした。

彼は「パッション」は、行動するエネルギー、人を動かすエネルギー、そして自分の夢に人を巻き込むエネルギーであると言ってます。

このエネルギーがないと、どんなに素晴らしい理念や仕組みも動きださない。(このエネルギーは本当に必要ですね)

たとえばロケットが大気圏を脱出するまでに燃料のほとんどを費やさなければならないように、理念や仕組みを軌道に乗せるまでには膨大なエネルギーが必要なのです。

そのエネルギーを生み出して「ザ・リッツ・カールトン」を築いたのが彼の“パッション”でした。

先人の教えの一つに「やれない理由を考えるな、やれる方法を探せ!」というものがあります。


瀕死のカナリア2

2013-12-20 16:52:10 | FMICS

最近、大学の方からよく耳にするのが、財政が厳しいという理由から金融関連の方々を財務の重要なポストに招くという話です。(あまり成功している話を聞きません)

この方々が、まず、最初にやるのが経費削減の連続。

企業に勤めていた者にとって、大学の経費削減は簡単なことです。

経費の削減も2~3年も続けると絞るところがなくなってくるので、同時に提案するのが人件費の削減です。

その結果、人件費を削減したしわ寄せは学生にふりかかる可能性は高くなります。(多くの大学がこれによって、いいところまで失くしているのが現状ではないでしょうか)

このまま削減を続けると学生対応が悪化し、学生から見放される大学が出ることは間違いありません。(当然の結果ですね)

学生は大学の存続のためにお金を払っているわけではないのです。

大学が企業のような経営を目標に急速に改革に向かっている現状に違和感が残るのは私だけではないはずです。(この時の感覚は間違いではなかったと思っています)

そろそろ経費削減・人件費削減等をやめて学生主体の大学へ転換する時期が訪れているような気がします。(これが出来なくてズルズルとひきずった大学が多いですね)

これからの大学は人件費の削減を推進するより、一人ひとりが戦力アップを図り、学生のために大学に“何が”必要か考えられる(提案)できる教職員が必要になります。(一所懸命に提案した職員はどの大学にもいたはずです。がぁ・・・なかなか聞き入れない組織が大学ですね)

FMICS人としては、母校を廃校にしないために新しい“大学のカナリア”を見つけることが求められていると感じます。(少なからずとも、自分なりにはどうにかやっていると思っています)

瀕死のカナリアは、そこここに居るはずです。

そのカナリアが生まれ変われるような環境を創造する能力が必要なのです。

“大学のカナリア力”は「FDとSDの融合」から生まれる予感です。(このFDとSDの前に必要なものがやっとこ少しだけわかってきました。これが遅いのか分かりませんが、少しずつ変えていきます)

 


瀕死のカナリア1

2013-12-20 16:44:32 | FMICS

平成19年11月29日にFMICSに提出した原稿に赤で加筆しました。 

炭鉱のカナリアって知ってますか?

炭鉱なんてもう廃坑になっていますから、知らない人が多いですよね。

実は炭鉱夫の間で先頭を行く人にカナリヤを持たせてカナリヤが毒に敏感に反応をして死ぬのを見てから、カナリアより毒性に強い人間達は帰還時期を決めると言われていました。

これを炭鉱のカナリアと呼んでいます。

「ウェブ時代をゆく」の著者梅田望夫氏は、“炭鉱のカナリア力”を発揮して、組織や仕事にこんな兆候があると危険だという注意事項5つを挙げています。

(1)「世の中と比べ、おそろしくゆったりと時間が流れている」組織は要注意。

(2)「毎日同じことの繰り返しで変化がない」仕事は要注意。

(3)「新しいことを何もしない」ことが評価される社風は要注意。

(4)小さなことでも個に判断させず、判断の責任を集団に分散する傾向のある会社は要注意。

(5)幹部の顔ぶれを眺めたとき、「その会社に関するプロ」(その会社の内部のことを知り尽くした人たち)ばかりが重用されている会社は要注意。なのだそうです。(自分の組織に当てはまりますか?)

12月21日の日経新聞の朝刊に大学法人64と短大法人34が早急に改善が必要な「経営困難状態」にあり、うち15法人は「いつ潰れてもおかしくない」レベルだと発表されました。

社会の風潮は大学も企業と同様の経営を求めてきます。(あれからかなり時間が経ちました。思っていたよりつぶれていませんね)

しかし、ここで疑問に思うのは、果たして大学は企業と同じような手法で経営改革を進めて良いのだろうかということです。(今でもずっと疑問のままです)

 


ジョニーが教えてくれた成功への道2

2013-12-18 17:04:24 | FMICS

現状を鑑みるといままで男子校、女子高と呼ばれていた学校は本当にそれぞれ求められる教育をしていたのだろうか。(これをしてないから存在価値がうやむやになっているのではないかと感じてしまう)

手のひらを返したように共学化が進むさまは、何のための別学だったのだろうかという疑問が生じる。

本来の別学の教育の意味を忘れてしまったとさえ感じる。

アメリカでは1990年以降共学の学校が減少し、男女別学、特に女子校が飛躍的に増えてきている。(本当ですよ)

具体的な数字では、30%以上も増えてきている。

さらに、別学に対して、政府は2002年から補助金を余計に出すようになってきた。

すでに世界の時代の潮流は別学に向いているということだ。

現在の日本の中等教育はマーケティングの基本を忘れ、時代の流れにも逆行しているということになる。(なるなる)

マーケティングの基本は焦点を絞り込むこと。

活動の領域を絞れば絞るほど立場は強力になる。

すべての人のすべての要望に応え弱みをさらすよりは、どこか特定のところで強みを発揮することが勝者となる。(ランチェスター弱者の戦略参照)

焦点を絞り込んだ強みであるはずの「別学」を自ら放棄し、安易に共学にするのではなく強みをより絞り込み、男子校・女子校に求められる教育のできる学校が勝者になるのはマーケティングの基本からも明らかだ。

常にアメリカの後追いをしている日本もいずれはこのことに気づくのだろう。

もう限界と思われがちな業界でも実は限界はないという教訓を活かし、独自の強みを絞りだし限界の壁を打ち破るチャレンジ精神をずっと持ち続けたい。

強くランチェスターを一読いただきたいと思いましたね~

 

 


ジョニーが教えてくれた成功への道1

2013-12-18 16:58:46 | FMICS

平成19年10月26日にFMICSに書いたものに赤で加筆しました。

“風に吹かれて豆腐屋ジョニー”“マサヒロ”“ジョニ男”これは全て豆腐の名前だ。

男前豆腐店は、今までの豆腐の概念を変えたネーミングやパッケージデザイン、そして濃厚な味わいの豆腐で1日最大7万パックを全国で販売するほどに大ヒット中。

男前豆腐店の成功は、もう限界と思われる業界でも、実は限界はないということを証明してくれた。

限界を作っているのは関係者であり、限界を打ち破るのも関係者なのだ。

まさに自ら限界の壁をつくってはいけないことを教えられた。(これが重要です)

現在の日本の中等教育は、別学では生徒確保が難しいから「もう限界だ」と共学に変更するという傾向がある。(当時より増えています)

学校関係者は、共学にすればマーケットが広がるから生徒募集しやすくなるという。(こうなることやらってな感じで見ています)

この流れは私立中学募集に顕著に現れている。

10月9日に東京都私学部は来年度の都内私立中学の入試要項をまとめた。

近年の私立中学人気を反映して、募集人員は5年連続で増加し、今年度より222人多い2万5649人となる。

男子校は日本工大駒場、修徳学園、明治大付属明治の3校が共学となるため、3校減の35校(募集人員6611人)。

女子校は村田学園小石川女子が新設されるが、東星学園が共学となり、桜華女学院が募集をやめるため、1校減の79校(同1万1390人)となる。

共学校は昨年11月に認可された東京シューレ葛飾を含め5校増の65校となる。

結局、少子化による生徒確保のための結果が共学という手段を選択したと言っても過言ではない。

 

 

 

 


小さな大学版「種の起源」2

2013-12-13 13:36:24 | 広報

今年の9月30日にFMICSに書いたものに赤で加筆しています。

今、小さな大学が置かれている状況は、まさに未曾有の状況です。(経営者(理事者)はどっちを向いたらいいのかわからない方が多いです)

過酷な生存競争に誰もがこの先、生き残れるのかがわからないのが本音だと思います。(勉強していないから不安がいっぱいです)

我々が置かれている状況は、弱ってしまった大学(定員充足できない)は、この場から立ち去れと言われているようなものです。(ひじょうに厳しいぃぃ!)

それを明確に指摘しているのが、元文部科学省で現在は梅光学院理事長の本間政雄氏です。

本間氏は『大学マネジメント』2013.8月号で今まさに、高等教育界ではっきりと言えないことを明確に書かれています。

「昨年6月に文部科学省が発表した『大学実行プラン』読むと、定員割れが続き改革が見られない私学には『早期の退場』を促すとあるが、これは定員割れイコール経営力がなく、教育力が低い大学であり、淘汰されてしかるべきだと宣言しているように読める。」まさに、この淘汰されそうな大きな流れの中に飲み込まれ、適者生存から遠くあるのが小さな大学だと言えるのではないでしょうか。

今、小さな大学にとっては、真っ暗闇の海の中を予告なく放り出されたようなものです。(何度もいいます)

誰も助けてくれない状況で、いかに生き残るかを本音で考える勉強会を作らなければいけないと強く感じています。(これがなかなかできないのが多くの大学さんです)


小さな大学版「種の起源」1

2013-12-13 13:29:39 | FMICS

今年の9月30日にFMICSに書いたものに赤で加筆しています。

数日前に神奈川にある短期大学が平成27年度募集停止となることを聞きました。

創設者の気持ちを考えると、悲しくて寂しい話です。

私学は何処でも、創設者の創った建学の理念があり、その地域の皆様に愛され支えられてきた大学が多いはずです。

その大学が、地域から消えてしまうという重大な瞬間に我々は立っているのです。

これから、もっともっと厳しい時代になることは誰もがわかっている業界です。(ということを信じたい。)


先日、東京でのオリンピックが決定しました。

開催される7年後には、いったいいくつの大学(短大)が消えているのかを思うとゾッとしました。(おそらく20校前後になるのではないでしょうか)

小さな大学が生き残れる術を考えなければ、あっという間に吹き飛ばされてしまう予感がします。(短大は最も厳しいと言われていますが案外違うかもしれませんよ)

そんな危機感の中、9月30日に「小さな大学のミッション・パッション・アクション元気元気元気な短期大学の入試広報」(以下、小さな大学の入試広報)というテーマで、スピーカーは短期大学の入試広報担当者6名、参加者は大学関係者以外に大学に関連する業者さんを集めて実施しました。

参加者はなんと63名という通常の例会ではありえない参加者数でした。(こんなに集まるとは思っていませんでした)

なぜ、テーマを「小さな大学の入試広報」としたのかは、私が今まで多くの広報関係の勉強会やセミナーに参加しましたが、小さな大学に特化した勉強会やセミナーがなかったからです。(おおくの業者さんは小さな大学のセミナーはできないと言っても過言ではないでしょう)

ここで小さな大学ってどういう定義なのか疑問が起きるはずですが、私見で申し訳ありませんが、簡単に言うと受験生=入学生という厳しい現状におかれている大学が、小さな大学という意味とさせていただきます。


過去FMICS裏巻頭2

2013-12-11 16:40:45 | FMICS

平成19年8月8日にFMICS裏巻頭のために書いたものです。赤字は加筆しました。

私たち大人にできることは子どもが伸びる適切な環境と材料を提供して、“あったかい心”で見守ること。学力とはいい学校に入るために必要なのではなく、よりよく生きていくために必要なものだと教えること。

そして、結果を求める教育は、結局はすべてが壊れてしまうということに早く気づくこと。

子ども達は解けた問題の数だけ学力が上がるわけではなく、頭を使って“考える”ことで賢くなれる。

努力の見返りは結果ではなく、成長だと考えればどんな難問や失敗に出会っても怯むことなく立ち向かっていける人間に成長する。

そんな子ども達が成長して、大学に入学して「何を」学べば良いのか考えてみた。

自分の価値観を持ち、コアを創ってしっかりとコミュニケーションが取れ交渉ができるような人財育成を目指す。

失敗を恐れ穏便に口を閉じて、問題が沈静化するのを待っているのではなく、怯まず、けっしていこじにならず、問題について「私の考え」を言えるようにする。

そのためには、どこで何を調べれば判断材料が手に入るか、というインデックスを作るために様々な経験を多く体感できる仕組みを創る。

(まあ、これがなかなかできないのですよ)

専門領域でなくても、疑問を感じて調べるクセを身につけておく。(その通りだと思うのですが・・・)

そうして、仮説を立てて未知を推測し、洞察する能力を養うことのできる人財を輩出できる大学作りを目指したいですね。

(こんな大学があったらいいね!です)


過去FMICS裏巻頭1

2013-12-11 16:38:10 | FMICS

平成19年8月8日にFMICS裏巻頭のために書いたものです。赤字は加筆しました。

今、読んでもなんとなく状況が変わっていないので

載せることにしました。

先日、中学校訪問をしたときに、進路指導主任から、とても興味のある話が聞けた。

それは、最近の中学生は失敗を恐れて体育祭や文化祭等、その他「何に」対しても興味を示さない、動こうとしないという。どうやら最近の子ども達は、小学校のときから同級生や先生から失敗を指摘されて「心も身体」も動かなくなってしまったらしい。

何かを始めようとすると、失敗を恐れて流れを止める。

クラスの中で失敗を大きな問題のように扱い子ども達と教員がもてあそぶ。(本当ですよ)

こんな環境で育った子ども達が中学に入学してきて、何かを始められるわけがないという話だった。

この話を聞いたとき、ある新聞に載っていた学校に対する保護者の苦情を思い出した。

それは、親が学校に「子どもに掃除をさせるな」「(けんかをした)相手の子どもを転校させろ」といった理不尽な要求が増えてきたという。

なんだか、親も子どもも教員も同じ水槽の中でパクパクと酸素不足になった金魚のように、人のことなどお構いナシ。

自分が生き残るために酸素を確保するのがやっとだというような光景が目に浮かんできた。(苦しいぃうぐぅ・・)

いつのまにか社会全体が変化して、諺にある「教育の道は、家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、世間の教えで実がなる」ということなど通用しない世の中になってしまった。