一歩前へ

秋草誠のブログ
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だから一歩前へ

過去FMICS裏巻頭2

2013-12-11 16:40:45 | FMICS

平成19年8月8日にFMICS裏巻頭のために書いたものです。赤字は加筆しました。

私たち大人にできることは子どもが伸びる適切な環境と材料を提供して、“あったかい心”で見守ること。学力とはいい学校に入るために必要なのではなく、よりよく生きていくために必要なものだと教えること。

そして、結果を求める教育は、結局はすべてが壊れてしまうということに早く気づくこと。

子ども達は解けた問題の数だけ学力が上がるわけではなく、頭を使って“考える”ことで賢くなれる。

努力の見返りは結果ではなく、成長だと考えればどんな難問や失敗に出会っても怯むことなく立ち向かっていける人間に成長する。

そんな子ども達が成長して、大学に入学して「何を」学べば良いのか考えてみた。

自分の価値観を持ち、コアを創ってしっかりとコミュニケーションが取れ交渉ができるような人財育成を目指す。

失敗を恐れ穏便に口を閉じて、問題が沈静化するのを待っているのではなく、怯まず、けっしていこじにならず、問題について「私の考え」を言えるようにする。

そのためには、どこで何を調べれば判断材料が手に入るか、というインデックスを作るために様々な経験を多く体感できる仕組みを創る。

(まあ、これがなかなかできないのですよ)

専門領域でなくても、疑問を感じて調べるクセを身につけておく。(その通りだと思うのですが・・・)

そうして、仮説を立てて未知を推測し、洞察する能力を養うことのできる人財を輩出できる大学作りを目指したいですね。

(こんな大学があったらいいね!です)


過去FMICS裏巻頭1

2013-12-11 16:38:10 | FMICS

平成19年8月8日にFMICS裏巻頭のために書いたものです。赤字は加筆しました。

今、読んでもなんとなく状況が変わっていないので

載せることにしました。

先日、中学校訪問をしたときに、進路指導主任から、とても興味のある話が聞けた。

それは、最近の中学生は失敗を恐れて体育祭や文化祭等、その他「何に」対しても興味を示さない、動こうとしないという。どうやら最近の子ども達は、小学校のときから同級生や先生から失敗を指摘されて「心も身体」も動かなくなってしまったらしい。

何かを始めようとすると、失敗を恐れて流れを止める。

クラスの中で失敗を大きな問題のように扱い子ども達と教員がもてあそぶ。(本当ですよ)

こんな環境で育った子ども達が中学に入学してきて、何かを始められるわけがないという話だった。

この話を聞いたとき、ある新聞に載っていた学校に対する保護者の苦情を思い出した。

それは、親が学校に「子どもに掃除をさせるな」「(けんかをした)相手の子どもを転校させろ」といった理不尽な要求が増えてきたという。

なんだか、親も子どもも教員も同じ水槽の中でパクパクと酸素不足になった金魚のように、人のことなどお構いナシ。

自分が生き残るために酸素を確保するのがやっとだというような光景が目に浮かんできた。(苦しいぃうぐぅ・・)

いつのまにか社会全体が変化して、諺にある「教育の道は、家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、世間の教えで実がなる」ということなど通用しない世の中になってしまった。