一歩前へ

秋草誠のブログ
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自信の源流

2015-03-31 12:44:06 | FMICS

平成22年3月のFMICSに書きました。

今読んでもなかなかいいじゃんって感じで自画自賛できるかな~

学生さんたちに自信を持ってもらいたいと思って書いたものです。

 

自信の源流

最近は、100社を超える採用試験に挑戦する学生さんもいると聞きます。30~40社の採用試験を受けるのは、当たり前になってきています。学生さんの中には、多くの採用試験を受けても内定をいただけないので、自信喪失したという話しも聞こえてきます。

この頃は、本来日本人が持っている優しさや思いやりの気遣いができる精神は、すっかりその価値をひそめ、自分さえよければいいんだと思っている人が多くなってきているように感じます。人と競い差をつけて、強者のみが生き残れるというアメリカ流の考えに、日本の社会が飲み込まれてしまっているようです。しかし、結果を出せる強者は限られています。結果が出せず負け組みといわれ、多くの人が自信喪失しているのが現状です。

企業の採用担当の方から話を聞くと、とにかく学生の「個性が見えない」とあります。多くの学生から、どこかで仕入れた模範解答を繰り返し聞かされるというものでした。学生たちの模範解答のキーワード「海外、ボランティア、アルバイト、サークル等」を交えた話は、聞き飽きたといっていました。採用されるために、暗中模索して必死にかき集めた情報が、実は同じような話だということです。人と同じような答を用意した挙句、採用されなくて自信が無くなったと嘆く学生さんもいます。

それじゃ、学生さんの何を見るのでしょうかと質問すると、答えは、部屋に入ってきたときに感じる“前向きな気”のようなものだといっていました。長年、採用担当をしていると、それが見えるらしいです。

それを聞いてから、私が就職活動している学生さんに贈る言葉は、「一緒に仕事をしたいと思われる人になれ」です。この人となら、「一緒に仕事が出来るか」と考えながら人に接してみると、誰にでも理解できるはずです。

わかりやすく一言で説明すると、「ハイ、ニコ、ポン」です。ハイという、気持ちよい返事が大切です。うつむき加減で嫌々返事をすると、相手は不快になります。目線を上げてニコと笑顔で、ハイです。ポンは、すぐに行動に移せるタイプのことです。こんな人に仕事は集中しますが、忙しいはずなのに、平気な顔で仕事をこなす人たちがいることを理解してもらいたいものです。

とにかく、学生さんたちに言いたいことは、「自分を信じること」です。子供のとき、自転車を乗るために練習したことを思い出してください。自転車に乗れるまで練習するから乗れるようになったでしょ。最初はなかなか乗れないけれど、どこかで“出来る”と自分を信じたから、乗れるようになったはずです。飛行機だって船だって、最初は誰もが鉄が空を飛んだり、海に浮かんだりできないと思っていたはずです。その中で、自分を信じて創った人々がいた。結局、自信とは自分を信じる度合いだと思います。

自信がないなんていわないで、「ハイ、ニコ、ポン」を続けましょう。

 

 


素直な方がいるといいですね~

2015-03-10 16:52:27 | 広報

昨日、ガイダンスに行くと昨年筑波大学で講演した会場にいらした短大の方が挨拶してくれました。

その方は美容関係の短大の方で

あの時の話から、本学では学生企画をしていますと嬉しい報告をしてくれました。

少しは貢献できたのかと勝手に思っています。

それからの話が面白かった。

最近、ガイダンスでお会いする方とは入試状況が話題です。

ですから、当然今年の状況をお聞きします。

ナントォ



そこの短大さんは久しぶりに定員をオーバーしたと喜んでいました。

そして、志望する生徒のニーズが面白かったのです。

 

「英語」と「美容」

 

をキーワードにする子がいるという。

この子たちは英語が苦手だというのです。

まさに今月の私の書いたFMICSの美容系でした。

 

 

というわけで

 


海外の美容事情を紹介する


海外で活躍している卒業生を見せる


海外短期留学

 

海外インターンシップ

 

を提案しました。

そうしたら

 

それイイですね~


頂きますと素直に応えてくれました。

早速調整するようです。

こういう人が広報にいる学校はいいですよね~

 

 


“プチ”“プレ”生き残り

2015-03-10 16:50:34 | FMICS

2月のFMICS原稿です。

 

入試広報に携わっているので、年末から多くの広告業者さんが次年度向けの新しい企画を持ち込んでくれます。その時は、時間を多くとり話を聞くことにしています。理由は、業者さんは様々な大学や高校生を見てきている方が多いので、第三者的な意見が聞けるからです。それに各大学の募集状況や生徒のニーズにも敏感な方々です。私にとっては貴重な情報源の一つなのです。

ある業者さんからは、看護学部に陰りが出てきたという話や、「プチグローバル」が流行ってきているということも聞きました。「プチグローバル」って聞きなおすと、グローバルだと英語をしっかりとしなければいけない。でも、英語が得意ではないけれど、これからオリンピックや観光などで外人向けの仕事が増えるだろうと予測して、海外に関連する何かを学ばなければという生徒が増えてきた。この生徒たちが狙うキーワードが「短期留学(数週間)」、「海外ボランティア」、「幅広く浅い語学への取り組み」で、それが出来るユルめの大学に関心が高まってきているという。この「プチグローバル」の話を聞いて、私がイメージしていたグローバルと違うので、違和感を抱きました。

グローバルについては、少なくとも「グローバル30」や「スーパーグローバル大学創生支援」に採択された大学でないと学生募集につながらないと勝手に思い込んでいました。それがユルめの「プチグローバル」にニーズがあるというギャップに驚いたのです。

また、先日はある都立高校の進路指導の先生から、最近私たちの学校(進路多様校)でさえアクティブラーニングについて、導入を考えているという話も聞きました。今まで一方通行型の「教えてやるぞ」という高校の先生を数多く見てきているので、双方向型の能動的な学習が出来る先生がいるのか不安は残りますが、それでもアクティブラーニングを導入するといっていることに驚きました。恐らく高校がアクティブラーニングを導入するには、先生方のトレーニングから始めなければ上手く進められないことは予想できます。

この合間に割って入ってくるのが、教育関連業者だと思います。理想は大学が高大連携事業の一つとして、アクティブラーニングを高校現場に広めることで太いパイプをつなげることが募集にまで影響すると思うのですが、果たして大学がここまで予測して動き出せるのかが課題だと思います。

今後はこの二つのキーワードの幅広い解釈が行われて、入試に苦しんでいる大学が学生確保のためにプチとかプレとかを頭にくっつけて、ハードルの下がった取り組みが行われるでしょう。

願わくば募集が厳しい大学にとっても、これからの学生にとっても、双方より望ましいカタチに変化させることが成功の鍵だと思っています。