一歩前へ

秋草誠のブログ
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だから一歩前へ

新たな金脈

2015-11-24 14:49:42 | FMICS

平成20年11月25日にFMICS用に書いたモノです。

加筆は赤字で入れています。

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もし、年金の受給額が都道府県によって金額が違うとしたらどうなるでしょうか。たとえば埼玉県は20万円、鳥取県は40万円だとしたら、誰もがみんなおかしいといって怒り出しますよね。実はこれに似た話が実際に高等学校の私学助成に起きているんです。その差額は、なんと218,333円!!

実はこの金額は、平成19年度の私立高校の運営費補助金(以下、補助金)を生徒一人当たりの単価にした受給額トップの鳥取県(455,900円)と最下位(47位)の埼玉県(237,567円)との差額です。仮に二つの県の在籍生徒数750名の私学だとしたら、約1億6千3百万円の差額になります。この件を文部科学省に問い合わせると、「私立学校運営費補助金は各都道府県に任せてあります。」とアッサリ回答されました。2位の東京都の353,150円と比べても115,583円の差があり、46位の沖縄と比べても49,766円とあまりにも地域格差がありすぎる感が強いです。皮肉にも埼玉県は平成15年から、最下位の座を他県に譲ることなく守り続けてきました。言い換えるなら、埼玉県民のために私学助成金分を他に流用し、私学が犠牲になってきたということです。

こういう場合私の性格的に、どういうわけか調べたくなるんですよ。

こんな話あるんですかぁ!!・・・とかいう感じで問い合わせてしまいます。

埼玉の私学は大変です。

 

いい機会なので、この補助金について調べてみると、3つの方式があるということがわかりました。①単価方式(区割り含む)が主流で、採用している都道府県は37と多く、教員数や生徒数・学級数等を基にして算出します。②標準運営方式は、公立高校の単位費用から、教員数や生徒数・学級数等に基づいて算出しているところが6県あります。③補助対象経費方式は経費配分によって独自の算出方法で決めます。この方式は埼玉県を含めて4県です。

4県しかないということです。

これは県が勝手に決めるといっても過言ではありません。

埼玉県を悪く言うつもりは毛頭ありませんが

これと同じような話が「保育士修学資金貸付制度」でもあります。

東京都はこの制度を導入しているのに

隣の埼玉県は導入していません。

問い合わせると

今後もないというようなニュアンスでした。


先日、埼玉県私学振興大会があり、本校の保護者と教職員を含めて24名で参加してきました。大会の趣旨は私学助成を全国平均(単純平均:318,470円)にしてくださいと保護者とともに埼玉県にお願いをするわけです。毎年動員がかかり、会場は2,000人を超える保護者と教職員が集います。

諸事情が重なり昨年度から「埼玉県私立小学校中学校高等学校保護者連合会」を新たに立ち上げて、せめて補助金を全国レベルまで引き上げてくださいとの嘆願に力を入れ始めました。

その結果、昨年は付き合い程度に民主党の議員が数名参加した程度でしたが、今回は民主党に加え、自民党の大物衆議院議員含め16名・参議院2名・県議6名が参加してくれました。

今年のメンバーを見ると、やっと埼玉県にも春が訪れるような兆しが見え始めたという感じでしょうか。今後に期待感は高まります。


期待通りにならなかったようです。


話を大学に戻し、帰属収入から見た経常費補助受給率の10%前後の割合から見た場合、高等学校の運営費補助はとても魅力的だと思いませんか、なんと言っても少ないといわれている埼玉県でも28%前後あり、鳥取県だと約45%です。

この点からも、大学の定員を増やすより高等学校を併設校に取り込んで勢力図を広げている大学の戦略が見えてきます。

ついこの間も短大の募集を停止して中高は残した法人がありましたね。

大学は学部を作るより、私学を取り込んだ方がよかったのです。

中央大の横浜山手のようにね。

 

 


大学改革の秘訣は煙に巻く

2015-11-16 12:36:23 | FMICS

平成26年11月18日にFMICSに書いたモノです。

赤で加筆しています。

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秋になると山や田んぼから煙が立ち上っている場所があります。煙は遠くに見えるのに、ほんわかと焼け焦げた匂いは建物の中にまで漂ってきます。つくづく人間の五感の違いに感動する瞬間です。目に見える煙と、遠く離れていても鼻孔に張り付くように焼け焦げた匂いのギャップはなんだか不思議な感じがします。

こんな不思議な感覚を身近な大学に置き換えてみました。目に見えるものは、校舎、建学の理念、カリキュラムなどといえるはずです。一方、見えないものはなんだろうと考えたとき、伝統や愛校心の他に学生の満足度とモチベーション、教職員の帰属意識などです。私が入試広報を担当している中で意識していることがあります。それがまさに「見えるものと見えないもの」と「変えられるものと変えられないもの」です。その中の組み合わせで、広報予算と鑑みながら次年度の対策を考えます。

たとえば、校舎や建学の理念は変えられないもの、カリキュラムは変えられるものという感じです。これを整理していくと、見えない物の方が変えられることの方が多いことに気づきます。大学改革のための問題発見のひとつの方法だとは思いますが、これがまた問題なのです。変えられるものには、問題を発見して改善策を立てなければなりません。ここにマンパワーというエネルギーが必要になるのです。その上でエネルギーの持続が求められますので、多くの人はエネルギー不足に悩むことになります。具体的には、学生の満足度を上げるために課外活動を重視したらどうかという案が出たとします。そこで学部を超えてバーベキュー大会をしたら、他学部との交流が良くなりコミュニケーション力アップに繋がるのではないか。という話があったとします。こんな時、一方で、「予算は」、「他大学の事例は」、「担当部署は」、「責任は」、という「常套句」がついてきます。大学というより組織の中で改革を試み、問題を発見して解決しようとするときに必ずといっていいほど起こる現象ではないでしょうか。多くの職員の方はこのパターンに一度は遭遇し、調整が上手くいかずにやる気を無くした方もいるはずです。

大学に勤めてから常に感じているのがこれですね。

石橋を一度たたくだけでなく

何度もたたいて渡らない!!

感じでしょうか。

私はこの「常套句」を打破できる人のみが、学校を変えられる人だと今まで思っていましたが、少し違うことに気づきました。まずは大学改革を考えるときに「見えないもの」を問題として発見し、それを可視化してなるべく大勢に問題の存在を理解していただいてから、解決に取り組むことを考えられるように努力すべきなのです。

大勢の人にこれはおかしい!

と気づいてもらって



変えなければな~


と思ってもらうことが重要です

 

まず解答ありきなのではなく、多くの人を巻き込んで、誰が考えたのかわからないようにして、総意として解答を生み出し実施してしまうことが大学改革の早道のような気がしてなりません。

 

↑これ重要ポイントですよぉ


一人で頑張ってもいつかは、モチベーションが下がりエネルギー不足に悩まされる結果になるのです。大学改革だIRだと騒いでも、人は一人では生きていけない、仲間が大切です。

なかなか気づけなかったことですが

大学は飛び出てる奴が苦手なんです。

みんながいってる

という空気を作ることが大切なんです。

民間から大学へ移る方に教えたいですね~

 


模擬授業>教育>研究

2015-11-13 10:58:12 | FMICS

平成25年10月30日にFMICSに書いたモノです。

2年前も今も変わっていませんね。

赤で加筆しています。

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先日、ガイダンス業者さんの主催する大学広報特別セミナーに参加しました。タイトルが「大学オープンキャンパスに望むこと」となっていて、私立高校の進路指導の先生二人からの講演でした。先生が生徒にオープンキャンパス(以下、OC)を勧める理由は、大学進学に向けてモチベーションを高めることだと言います。また、生徒がOCに行く理由は、「志望校だった」、「授業の内容を知りたかった」、「雰囲気を知りたかった」、「入試の変更点を確認したかった」、「大学生の話を聞きたかった」でした。そして、大学に改善してほしいこととして「学部のガイダンスが同じ時間だった」、「同じような資料が多い」、「1・2年生向けの「入試問題対策講座」」、「個別相談の待ち時間が長い」、「休憩場所がない」、「学生が沢山いたほうがいい」、「在学生だけでなく卒業生の話も聞きたい」というもので、とても参考になる話でした。

 

高校生の学校選びを知ることがニーズを知ることです。この部分が重要です。

 

その業者さん曰く、ある大学のOCの模擬授業が普段の授業と同じペースで行ったので、参加した高校生の半分が寝ていたという恐ろしい話も聞きました。その話を聞いて、他のガイダンス業者の方から、模擬授業で大変だったとういう話を思い出しました。それはマンモス大学の教授が、50分授業の終了20分前に「生徒たちが、私の話を聞かないからやめた」と帰ってきてしまい、慌ててつなぎに走ったという話でした。わが身に置き換えると恐ろしい話です。広報担当者は、教員は高校生に対して、「しっかりと授業をしてくれるだろう」という思い込が間違いだと気づくことです。きっと、この大学教員の模擬授業に参加した高校生にとって、「行きたくない大学」となったはずです。これでは労力を使ってマイナス広報をしていることになります。

先日もある高校の1年生向けに大学・短大・専門学校のパネルディスカッションがありました。

大学の先生が開口一番に

「大学は就職をさせる機関ではないから」

と強く釘を刺していました。

短大説明がとても楽になったのは間違いありません。

高校1年生にそれいってもね~

私はガイダンス時に多くの高校生に向かって、どこの大学でも模擬授業を担当する教員は、その大学を代表するエース級が出てくるから、面白くて分かりやすいのは当たり前です。これが分からない面白くない模擬授業だとしたら、その大学のレベルはさらに低く見積もるべきだと言っています。当然ですが、よい教育をする者がよい研究もするとは限らないのも承知しています。また、一流の研究者と呼ばれる者が、よい授業をするかと言えばそれも違うのも重々承知しています。面白く楽しい授業で高校生に迎合しろという意味でもありません。強い大学さんには関係ないと思いますが、小さな大学にとってこれから「選ばれる大学」となるためにも高校生と直接会える模擬授業を重視し、大学の授業の魅力を伝えるFDも必要になると感じました。広報担当者は、高校生対象の模擬授業の大切さをいかに先生に伝えられるかが腕の見せ所ではないでしょうか。すくなくとも、なぜ、生徒が寝てしまうのかわからない教員を模擬授業の場には出さないことです。

まあ、こんなことずっとこんな話をいってきましたがぁ

まだまだわからない中規模以下大学さんの多いこと。

もう少し人の話を聞けばいいのにね~~


入学定員超過率

2015-11-12 08:29:03 | 大学

すでにご存じの方も多いと思いますが、お知らせです。 

平成28年度以降の定員管理に係る私立大学等経常経費補助金の取り扱いについて

 

私立大学等経常費補助金については、入学定員の充足状況による不交付処置を行っていましたが、いよいよ不交付の入学定員超過率が変更になります。

これにより、収容定員8,000人以上の大学は1.10倍以上、収容定員8,000人未満4,000人以上の中規模大学は1.20倍以上と厳格化する。

ただし、経過処置を設けることとし、平成28年度から平成30年度までの3年間に渡って段階的に実施することとなった。

 

これはスゴイ話です。



大規模大学さんの募集担当者はさぞかし頭の痛い話でしょう。

まあ、中規模の大学さんにとっても痛手のはずです。

それにしても、65,000人の学生のいるN大学さんは大変でしょうね~

入学定員の0.1下がるだけで約1,500人は減るという意味ですから

ザックリとひとり150万だとして

パチパチそろばんを弾いてみると

22億5千万円ですよ!

こりゃもう大変な数字です。

1大学でこれですよ

一方で入学辞退者の読みをしっかりとしなければ危険な状況になる事は必須です。

なんせ

国立大学でさえ入学辞退者が増加しているのです。

 

人気国立大は安定だが 入学辞退者は増加に転じる

 

 

こりゃもう入学定員を守るのは賭けしかない!

なんていう担当者がいてもおかしくないでしょ。(ハッキリいってオーバーするとクビ飛びます)

でも、多くの大学は勝負はかけられないので

 

低め低めの定員確保という安全策を取ってくることが予測できます。

ということは、思っているよりも効果は上がるということですね。

 

今年、T大学さんが補欠合格をどっさりと出して

そのしわ寄せが中規模大学さんに3月末頃に波及しました。

ドタ辞退です(勝手に名付けた)

これからは、その見込み幅が少なくなるというのは理解できるはずです。

この流れで助かる大学さんは、確実に増えるでしょう。

 

実際に予測している人がどれくらいいるかはワカリマセン

他人ごとだと安心している大学はないことを祈るだけです。

 

がぁ

 

大学が倒産しないように文部科学省が延命だけしているように感じるのは私だけでしょうか?

 

私は大学が学生の能力を引き出す「場」に変化して欲しいと強く願っています。

そろそろ、400人500人で講義をしている大学名をズラーと並べて

 

これでは、学生の能力が上がりません大学のリスト作って欲しいな~

 

これからは確実に一人ひとりを大切にして育成できるプログラムを持っている大学が人気になるはずです。

大学は研究機関で人材育成の場ではない!

なんていつまでもいっててよ。

その内キャンパスに学生がいなくなる日が来るはずですよ。

 


新しい海をこわがるな!

2015-11-11 10:24:32 | FMICS

平成23年10月24日にFMICS用に書いたモノです。

加筆は赤で入れています。

それにしても、4年前とほぼ変わっていませんね。

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「古い船には新しい水夫が乗り込んでいくだろう♪古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう♪」なつかしの吉田拓郎の名曲「イメージの詩」から、まさに今の大学職員の状況を歌っているような気がしてはまってしまいました。歌詞の「古い水夫」を、従前どおりを合言葉に、新しいことに挑戦しようとしないガチガチ頭の職員とし、「新しい水夫」をFMICS人だと考えるとピッタリはまる気がしました。

この後に続くのは、「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう♪なぜなら古い船も新しい船のように新しい海へ出る♪」です。

今まさに、新しい海へ出なければいけないのに、古い水夫が横行していませんか?

大学の古きよき時代は、学生募集に苦労することはなかったといっても過言ではありません。大学が実施する広報活動は何をしても当たり、学生はドンドン集まってきた本当によき時代でした。広報的な視点から見ると、広報担当へは予算も潤沢に用意され、広告代理店(学生募集に特化した)やガイダンス業者が次から次へと持ち込んでくる媒体誌・看板・車内ポスター・ガイダンスなどの企画に乗っていればすべて当たるという今ではありえない話ばかりだったといえます。言い換えると、古きよき時代の広報マンは勉強もせずマーケッティングの手法も知らなくともどうにかなっていた。今のように削減など考えなくても、とにかく何かを企画すれば(というより業者の案件に乗れば)当たり、それが高く評価されるというすばらしい空間にいられた。それが現在ではピーク時から比べると18歳人口は半減しながらも、大学数と定員数は増えるという新たな時代(新しい海)に突入してしまった。

これからは、大きな大学さんは定員遵守しなければいけないので、厳しい時代になります。短期大学も数年後は同じですが・・・

大学の広報担当者の中には戸惑うばかりで、現状を打破する対策を立てられないまま時間が過ぎるのを待っていると見受けられる人もいます。古きよき時代の広報の残像が残り、受験生が殺到し選抜できていた入試の過去の栄光を忘れられない方がいます。その方たちの中には、口を開けば最近の学生はと嘆いている人もいる。

過去の栄光にすがっている人もいますね。

私から見ると、仕事ができるといわれた広報マンも、入試結果に結び付けられない今の広報マンも同じような人達だと思っています。どういうことかというと、ベンチマークしている大学の動向などお構いなし、自大学の考え方の中から広報を考えるという効率の悪い(マーケティング無視)方法が広報だと勘違いしている人達のことです。

この方たちが、中々前に進もうとしないのですから、タチが悪い。

そんな状況下でも、学生の力と可能性を信じて、学生のために何ができるかを考え、勉強している「新しい水夫」が頭に浮かびます。

2018年までは、18歳人口の動向は大きな変更なく過ごすことができますが、2019年になると18歳人口の減少が始まります。

それまでに、定員を満たしていないちいさな大学は、いま一度広報を考えるときです。トライ&エラーができるのは、いいところあと2~3年です。それまでに古い船(大学)のチューンナップをし、新しい水夫になって新しい海に出ていきたいです。

しっかりとやっていた大学・短大は少ないです。

先日もまだまだいける

京都の短大さんが自ら諦めてしまったようです。

 

 


オペレーション「みんな」

2015-11-10 11:56:08 | FMICS

平成24年10月26日にFMICSに書いたモノです。

加筆は赤で入れています。

この感覚が今でも重要だと思っています。

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 先日、あるガイダンス業者主催の「高等学校教諭対象 進路指導研究会」に参加しました。参加高校は26校で、上級学校は四大・短大・専門学校を交え28校の参加でした。メインテーマは、「将来を見据えた自力進学とは~制度の理解の将来設計(返済計画)~」でした。

 その日配られた資料には、「学費に関するアンケート調査」が載っていました。その中でも、特に印象に残ったのは「進学断念の二大要素」として「学力と学費」が挙げられ、すでに高校現場では学力より学費の壁が高いことを知りました。そして、驚いたのは奨学金は貸与ではなく、給付されると思っている生徒が多く、その行動は「みんな」が「借りるから借りる」という安易な考えが多いということも知りました。

 このように、奨学金の話からも分かるように、今の生徒たちの考えの中心にあるのは「みんな」なのです。以前からガイダンスや面接指導を通して直接高校生と接していて感じるのは、高校生の「みんな」という感覚は私たちが考えているものとは違うのではないかということでした。そして、この感覚の「みんな」という意識を広報に活用できるのではないかと思いつきました。

この「みんな」は今でも同様です。「みんな」がモンストやるから、白猫やるからって感じですよね。

「みんな」感を大切にしていますよ。

 模擬面接時に志望動機を聞くと、多くの高校生が在学生のみなさんがとても優しかったからとか話しやすい先輩だったとかいう体験が多く聞こえてきました。それまでは、うちのオープンキャンパス(OC)の学生スタッフはとても素晴らしいと自画自賛していましたが、その言葉を聞き、改めることにしました。そうです、自分が気に入っている大学のOCの学生スタッフは、誰もが輝いて見えるのです。だとしたら、在学生以外のポイントはなにか。 振り返ってみると、よく聞かれる質問に併設校からはどれくらい入学してきますか?というのがありました。この質問の裏側には、併設校から多くの入学者があり、他校から入学した学生には居づらい空間ができていませんかという心配があるのではないかと、気づきました。

こういう現場のニーズを大切にしたいです。

 そこで考えたのがOC時に在学生との空間を縮めることはもちろんですが、高校生同士を仲良くさせる仕組みです。それが、今年の8月26日の学生企画のOCでした。午前中は高校生が5才児の、在学生が先生の役割を演じ、幼児教育学科を理解しながら在学生と親しくなってもらい、午後からは運動会と女子会を体験してもらいました。ここで高校生同士が、安心して話し合い、汗をかく空間を作ったことにより友人関係(みんな)が形成されました。結果は、それ以降のOCで制服の違った生徒たちの集団の参加が目立つようになりました。

このOCのカタチは今でも継続中です。

年々進化しています。今年も新たな気づきがあったので、来年のOCに反映させます。

その生徒に話を聞くと、8月26日に友人になり、連絡を取り合って参加したということでした。作戦成功です。ひとり一人だった不安な心を「みんな」という意識に変えたのです。

この学校が違う生徒たちがグループでOCに参加してくれる光景を見るたびに喜びが溢れてきます。

そうそう

みんな初めは初対面で恥ずかしいのさ

でも

ここから始まりなんだよぉ


悲しい話です

2015-11-05 09:10:10 | 大吉

怖いコワイ

これは他人ごとではないよぉ

京都の短大が断腸の思いで平成30年3月に閉校を決めたという。

その記者会見が昨日(11月4日)にあった。

 

急いでHPを確認すると11月7日にオープンキャンパスを予定している。

 

学生たちは?

卒業生は?

今年のAO・指定校・公募受験をした高校生は?

 

こうなるまでに今までにどんな対策をしてきたのだろう?

理事者サイドは?

教職員の想いは?

 

少し情報を集めてみます。

こういう話は嫌だな~