心の旅紀行

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朝鮮(北)のミサイルは弾道弾から誘導弾へ

2021年03月26日 | 世界
防衛力と言うべきか攻撃力と言うべきか、朝鮮は軍事力を改善しています。核弾頭および核弾頭搭載長距離弾道弾の開発を一段落し、攻撃される恐れを下げただけでなく、次の軍事力の改善に取り組み始めたようです。アメリカ・韓国が戦争で朝鮮政府を滅ぼすとは思えませんが、朝鮮政府としては滅ぼされるとの恐怖を感じているのでしょう。

韓国は朝鮮半島の統一を望んでいるが、休戦協定を破って戦争で統一することを考えていないでしょう。もし戦争すれば双方恐るべき犠牲者を出し、町が破壊することをよく知っているからです。

したがって朝鮮は、休戦協定を誠意をもって守り、内政に注力することが最善です。しかし、韓国の助けを借りると朝鮮の人々が政府を信用しなくなり、現政府が崩壊すると心配するでしょう。これが現政府の最大の問題点です。そこで現政府を守るために自立を重視し、人々を貧困状態にしておく結果になります。現政府が民生を改善するため頑張るのはいいと思いますが、現実はむずかしいと思います。外国との経済交流の道を開くことが必要です。

この問題は中国政府がかかえる問題と近似しています。中国は改革開放で成功したかに見えますが、民主主義国が政経分離による経済交流を認めたからこれまで高度経済成長をとげました。ところが民主主義国の期待とは異なり、中国政府は、民主化するどころか、成功したと思いあがり、一党独裁を強め、さらにはシーチンピン主席の独裁制を強めるなど朝鮮政府に近似してきました。

驚いた民主主義国は、中国政府に対する批判を強めています。今話題のシンチアンウイルグル自治区における人権侵害問題ですが、現に大勢の難民が発生し、民主主義国に逃げています。自治区に残っている家族・友人を助けたいと思っても中国政府による規制が厳しく、海外に逃亡したウイグル族の人々が中国政府を批判しています。中国政府はテロ防止のため過激なウイグル族の人々を強制収容所に入れて教育している、迫害しているのではないと言いますが、ウイグル族の人々の自由を奪っていることは明白です。したがって民主主義国は、中国政府を放置しない方針に転換しつつあります。中国政府職員あるいは中国のために特殊活動を行っている事業家・仕事人の海外活動を抑制するなどの制裁を始めています。すると中国政府も同等の対抗措置をとるというように次第に中国と民主主義国の対立が激しくなってきました。経済交流にも悪影響が出るでしょう。今後の中国政府が順調に力を上げ続けるのはむずかしくなると思います。

しかし民主主義国が専制政府を戦争で滅ぼすことでこの問題を解決することは決して考えてはいけないと思います。双方恐るべき犠牲を出すことは明白です。専制政府反対の意志表示を明確にしつつ、できるだけ人々に悪影響を与えないむずかしい外交をやらなければいけないと思います。従来の経済制裁の問題点は、一種の戦争行為で民生を破壊することです。民主主義国は、人々をできるだけ苦しめないようにしながら専制政府を無力化する新外交を考え出す必要があると思います。

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