インド、中国、ブラジル、南アフリカ、ロシアで構成する、いわゆる新興国BRICSは、2024年1月から新加盟国としてアラブ首長国連邦(UAE)、アルゼンチン、イラン、エジプト、エチオピア、サウジアラビアの6か国が加わって11か国になります。BRICSという名称は使われなくなるでしょう。ここでは一応新興国会議としておきます。
従来先進国が世界秩序づくりを主導してきたが、新興国、開発途上国に対する配慮が欠け、これらの国が豊かになるのに不自由を感じてきたようです。そこで新興国は開発途上国のことも考え、自由平等の世界づくりに協力したいと考えています。
同盟論は対立論ですが、自由平等に加えて平和を重視しながら改善・改革案を競うような対立論なら結構なことだと思います。
しかし現実はきれいごとではありませんから、新興国内でも対立が生じたりすると思います。新興国が新世界秩序づくりを主導できるかはわかりません。できないと思います。現にウクライナ戦争をやめないロシアは新興国の経済にも悪影響を与えています。中国の一帯一路もいろいろな問題をおこすと予測します。
先進国はロシアの戦争を不法と批判非難しています。新興国はロシアをいいとは言えないでしょう。新興国が説得力のある新世界秩序を提案することは容易ではないと思います。
国はどうしても国威、国権、国益を優先して外国と競う面が強く、同盟論や対立論を捨てて高次元で話し合うことができません。
その点、人々は、国をこえて世界に通用する法を考え、共感することができると思います。近年学問の発達、インターネットの普及などで、経験知識の豊かな人が増え、各国の政治家を上回る見識の人が増えています。事業・仕事で世界的交流をする人が増え、政治家より世界的視野が広い人が増えています。
政治家は人々の幸福や、事業・仕事環境の改善を考える公務員という位置付けになり、権力者政治家は人々から嫌われ浮き上がると思います。
国ではなく、人々が、新世界づくりの主導者になると思います。
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