心の旅紀行

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多民族からなる国では民族主義政治は通用しない

2022年07月23日 | 世界

民族主義では政治の混乱が続くので多民族からなる国では、政治を改善し、多民族主義政治に移行しつつあります。つまり政治と民族を分離する方向です。国民は、民族に関係なく、法の下に平等とし、民族差別を禁止する方向です。

今、ロシアのウクライナ戦争問題に深くかかわり、ウクライナとロシアの仲介に奔走している注目のトルコですが、少数派のアルメニア人、ギリシャ人、クルド人など多くの民族との対立が深刻です。対立の歴史を反省し、トルコは政治民族分離を心掛け、対立は緩和されてきたようですが、現代でも民族主義的反政府武装組織が活動しており、トルコの追求から逃げてスウェーデンやフィンランドに逃亡した活動家がいるそうです。

これらの活動家をトルコに引き渡すとの条件で、今回、スウェーデンやフィンランドがNATOに参加することを承認したのですが、そのトルコの条件を受け入れたと言われているスウェーデンとフィンランドの政府ですが、活動家の逮捕引き渡しが実行できないようです。トルコは苛立ち、両国のNATO加盟に反対すると言い出しました。

トルコの多民族管理は改善しているようですが、まだまだ民族主義的反政府武装組織の活動が続きそうです。特にクルド族ですが、人口が非常に多く、その武装組織は表立ってトルコ軍と戦っています。クルディスタン地方を中心とするクルド族の国を建国したいとの思いで独立戦争を続けています。

EUがクルド族に同情的であるのでトルコはNATOでちょっと違った言動を示しています。NATOはトルコをロシアに対する南の防衛線と考えていますが、トルコは対立でなく、ロシアとの融和を求める言動を示しています。

日本には沖縄人問題があります。遠い南の沖縄諸島に住んでいるので、独特の沖縄文化が残っており、沖縄県は沖縄人の県という特徴を維持しています。沖縄島にアメリカ軍基地が集中し、アメリカに占領されている感じがする島です。日本は沖縄島をアメリカから解放すべきですが、沖縄島のアメリカ軍は重要と言って沖縄人の基地削減要望を無視し、特別交付金などで懐柔しています。懐柔される沖縄人が多くなっている感じはしますが、日本における民族差別として残っている大きな問題です。日本人だってアメリカ軍基地が非常に多い沖縄島に住むことを喜ばないと思います。


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