染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

綿を植える。

2016年05月15日 | 店主の一日
今日も十日町は暖かでした。
自宅裏の畑の準備も着々と進みます。

何年か前に蒲郡にガラ紡や綿から糸を作る工房に見学に入ったことがあります。
そちらで綿の種をいただいてきました。
地元産の和綿の品種だそうです。

その種を一昨年初めて植えてみました。
糸を吐く蚕も不思議ですが、僕からすると綿はもっと不思議でした。
緑の固い殻が突然弾けて、中から種と綿が出てくる。

それ以来、別に何の用を成すわけではないのですが、毎年綿を植えてます。
「これを紡いで、糸を作ってみたい!」と思うほど、ロマンチストではないですが、弾けた綿で糸を作った先人の仕事に思いを馳せたりしてみます。



綿の中に種が包まっているので綿から種を取り出したところ。



もらってきた栽培法のレジメには種だけにして、灰を混ぜた水に一晩つけるとか面倒なことを書いてあります。
他にも小石を入れた上に水はけのよい土をいれ、アルカリ土壌を好むので石灰を入れて云々。
そんなの構っていられないのでテキトーに行きます。

でも昔は(まあ、今でもそうなのですが)この綿を集めて糸にして織物を作るって驚きです。
絹の方がまだわかりやすいように思います。
コメント
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