染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

春を呼ぶ「さんよ」

2014年03月04日 | 店主の一日
三月三日は桃の節句ですが、十日町では「さんよ」の日です。
毘沙門天裸押し合い祭みたいな名前だったとおもいます。
隣の魚沼市浦佐の裸押し合い祭は有名で県内、全国から観光客が訪れ賑わいますが、十日町の裸押し合い祭はちょっと小規模。
僕が子供の頃は参加者も多くそれなりの賑わいもありましたが、人口の減少と地域行事衰退の波を受け、随分と馴染みやすいサイズになりました。
神事はいろいろありますが、おおまかに言うと毘沙門堂(十日町では何故かお寺のお堂ですが、)から投げる木札を奪い合うものです。木札にはお神酒とか金杯とか書いてあり、それぞれの福をいただくものです。大勢の中に木札を投げ入れるのですからそれなりに奪い合いが起きます。大人はお神酒を飲んで向かうわけですから、かつてはそれなりのトラブルもあったようですが、参加者も減り、ルールもできて、いい意味でも悪い意味でも、昔の様に荒くれ者のケンカを見ることもありません。

それでも境内に響く「さんよ!さんよ!」の掛け声を聞くと春の訪れを感じます。
雪まつりが終わりは冬の終わりを感じますが、この「さんよ」は春の始まりです。(春から冬の間に少しアイドリング期間あり。)
冬の間に積もった雪も目に見える様に
減っていきます。

勿論、まだ雪が降る日もあれば、寒く凍てる日もありますが、「まあ、まだ三月だからね」と春の希望たっぷりの愛想を言ってみたりします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする