染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

店主、らくやに行く。

2008年10月29日 | 店主の一日
11月1日から銀座の衣裳らくやさんでイベントのコーナーを借りて催事を行います。
先日、らくやに行って小嶋さんと打ち合せをしました、品揃えをして、新しいネタを仕込んでいるうちに、もう3日後じゃないですか!
慌てて梱包をして出荷しました。
11月1日と3日にはらくやさんにおります。100年前の更紗で作った帯も持って行きます(ちょっと高いけど)
どうぞ、お立寄ください。
江戸更紗の染屋さんも一緒らしく、新たなコーディネートが楽しめると思います。
写真は最近仕込んだ無地の紬。
細手の玉糸を撚り合わせて糸作りをしました。細かな節が出ていて味わいのある風合いになっています。
一年前に初めて作った素材ですが、好評なので新色を追加です。
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仕立ての難し。

2008年10月29日 | 店主の一日
きはだやは各地の催事にいきますので、当然、その土地のお客様から着物の仕立てを承ります。
ところが案外と地域によって名称が違ったり、仕立て方が違うので難儀をします。
北海道では名古屋帯の仕立てと言えば「開き」で仕立てるのが普通らしく、初めて受けた時に「開きって裏はどうなってるんだ?」と思案しました。
今日は「くりこし」。くりこしの計り方と言うか、作り方が普段の方法と違い、かなり難儀しました。
言われている意味が分からないと言うのは情けないものですが、なんとか解決しました。
僕たちは寸法を測る際には「鯨尺」を使いますが、地域によっては「曲尺」が当たり前の地域があります。
当然「曲尺」なので、何の注釈もありません。幸い、今までトラブルはありませんが、15%くらい誤差が出てくるので、気づかずにいると大変です。山形県庄内地方、福島県相馬地方などは曲尺を使って測るそうです。

もっとわかりやすいあたりでは「八掛」と「裾まわし」など東西で表し方のちがう言葉もありますね。
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