虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

コインで表が出る確率-Gr.7-

2011-10-20 23:58:07 | 南ア-算数-

今日は、JeppesReef地区の小学校。

いつものごとく、学校に行くと、
突然、担当の教師がいなくなるハプニング。

普段なら、私は、代わりに一人で授業を行うことはしませんが、
彼にはいろいろとお世話になっていたのと、
この生徒たちが、来年Secondaryに行って、
もう私の授業を受ける機会がなくなってきたこともあり、
授業を引き受けることにしました。

今日のテーマは、「コインで表が出る確率」です。

「確率」もイメージがわきにくいので、南ア人には苦手な分野の一つです。

今日は、試行回数を増やすと、
表が出る確率がだんだんと1/2(ハーフ)に近づいていくということを実際に確かめました。

授業のようすはこんな感じ。

今日の子たちに授業をするのは、あと何回なのだろうかとしみじみと感じた一日でした。


ひさしぶりの高校訪問

2011-10-14 23:52:57 | 南ア-算数-

前から何回か書いていますが、
私の活動は、小学校での算数科の授業のアシストです。

よって普段の活動のなかで高校(Secondary)に行くことはありません。

しかし、高校の授業を観ることで、
小学校での問題点を整理することができるので、
時折、高校を訪問しています。
(カウンターパートの許可はもらっています。)

実際、前任者の時代は、協力隊員も
高校へ出入りしていたと聞いています。

そこで、昨日と今日、任地内の高校を訪問してきました。

この学校、今年5月にも訪問しています。
(そのときの記事はこちら)

今日の授業は、Gr.8の「Probability(確率)」について。

ある事象が起こる確率と起こらない確率を足すと必ず1になることを教えていました。

私は、授業参観のみでしたが、
高校の先生の授業は、いつみても私にとって新鮮なので、とても勉強になりました。

実は、今日の数学の授業の先生は、
今年7月のAMESAのワークショップで、
1週間一緒に行動して、算数教育について熱く語り合った方です。

思い出話に花を咲かせながら、
ゆったりとした時間が過ごせました。

※写真撮り忘れました。すみません。


今日は25マス計算テスト実施

2011-10-12 23:20:41 | 南ア-算数-

今週は、第1週ということで、あちこちの学校に出入りしています。
今日は、Buffelspruit地区の小学校。

以前にも書いた、
基礎計算力向上プロジェクト(勝手に命名)の学校です。

実は、この学校では、
前タームの終わりに事前テストが実施できませんでした。

それは、1年生を対象にしたために、
問題用紙を作成できなかったためです。

いままでと何が違うかと言うと、
いままでは、10×10の百マス計算で行っていました。

しかし、1年生には問題数が多すぎるので、
5×5の25マス計算にしました。

というわけで25マス計算テストを行いました。

今回、テストは、
数の表と計算用紙を使っていいことにしたので、
下の写真のように、表を使って計算している子もいました。

もちろん前にも紹介したように(こちら、動画です。)
指を使って数を数えている子どももいました。

さて、肝心のテスト結果ですが、
子どもたちには、簡単なたし算も難しいらしく、
ほとんどできていませんでした。

果たして1ヶ月後に、
子どもたちの成長がみられるのでしょうか。

こうご期待です。


いつの間にか5校目!!!

2011-09-24 20:43:16 | 南ア-算数-

先日来、度々書いてきている、
基礎計算力向上プロジェクト(勝手に命名)が、
とある学校でうまくいったということで、
そのデータ(報告書)を元に、他の学校に営業に行ってきました。

先週来、どんどん増えて、
今週のSchoemansdal地区の学校で、ついに5校目。

ぐちゃぐちゃにならないために、一応、整理しておくと、

表記方法‥地区、対象学年、使用する計算カードの種類、配布する数の順番です。

1校目‥Schoemansdal地区 Gr.3 たし算とひき算 クラス全員分

※成績アップした学校。次タームも継続することを確認。

2校目‥JeppesReef地区 Gr.4 かけ算 クラス全員分

3校目‥Schoemansdal地区 Gr.4 かけ算 クラスの70%程度

4校目‥BuffelSpruit地区 Gr.1と2 たし算とひき算 3人分ずつ
(来週スタート予定)

5校目‥Schoemansdal地区 Gr.2 たし算とひき算 4人分のみ
(来週スタート予定)

選んだ学校は、以前より私に対する要望が強かった学校です。

5校のうち、4校は、
今年の隊員共同イベントの開催校でもあります。

普段、地理的な条件などから
巡回できない学校であったのですが、
隊員イベントを契機に始めることにしました。

算数セットの配分の関係から、
一部の学校で、数が足りず、結果がでるかどうか分からない状況ですが、
それを了承の上で、挑戦していただくことにしました。

まあこれだけ数が多くなると、
それぞれの教師の努力が結果に影響するように思われます。

最終結果は、11月中に出ると思われます。
(12月は年度末の休みに入ってしまうため。)

まだ他にも始めてみたいという学校があるのですが、
計算カードがないので、どうやって作るかを考えないといけません。

さて、木曜日は、5校目の事前テストを行いました。
引き算の事前テストは、来週月曜日に行います。

Gr.2では、まだまだ計算力が低いため、
写真のように、棒を数える子がとても多いようです。

その後、この学校は、計算カードの数が少ないので、
子どもたちにシェアして、クイズ形式に行っていました。

この方法で、2ヶ月でどれだけ成績がアップするのか分かりませんが、
2ヶ月間、継続することが重要なので、
今後も積極的に働きかけていきたいと思います。


計算カードで計算力は向上!

2011-09-14 23:39:29 | 南ア-算数-

先日来何度かお伝えしている、
基礎計算力向上プロジェクト(勝手に命名)の
第1回の結果発表をします。

第1回の結果を発表する前に、
第2回(こちら)、第3回(こちら)と別の学校で始めましたので、
当ブログの読者の方は、もう知っている方もおられるかと思います。

といっても知らない方もおられると思うので、
リンクを張っておきます。
(リンク1リンク2リンク3リンク4)

要は、日本から送っていただいた日本仕様の計算カードを使って、
南アの子どもたちの計算力はあがるか実験してみようということです。

せっかく日本からボランティアが来ているのだから、
日本的なテストしようと、これまた計算力向上のために、
百マス計算をテストとして採用しました。

前置きが長くなりました。

さて、テストの結果です。

Gr.3の3クラスのうち、3-Cのクラスの子どもたち全員に日本の計算カードを使用しました。
(3-Aと3-Bは、教師用算数セットのみあげました。)

※以下の数字は、クラスごとの平均点です。

まずたし算(100点満点)。

3-A
6月36.70→9月55.45
(18.76↑)

3-B
6月52.15→9月71.45
(19.30↑)

3-C
6月54.00→9月78.36
(24.36↑)

次にひき算(40点満点)。

3-A
6月16.21→9月21.88
(5.67↑)

3-B
6月19.39→9月22.94
(3.55↑)

3-C
6月15.47→9月24.91
(9.44↑)

いずれのクラスも大幅に成績がアップしていますが、
やはり3ーCクラスの上がり方が一番です。

これは、計算カードの取り組みに
一定の効果があったと言ってもよいのではないでしょうか。

そして、今回計算カードを使用しなかったクラスも、
軒並み成績が改善しています。

3ヶ月で、これだけの成績が上がるのは、
学年の先生と子どもたちの努力の結果とも言えます。

この結果を聞いて、どう反応するでしょうか。

明日、この結果を持って、学校に報告しに行きます。