新装!中島賢介研究室

勤務大学における授業内容や雑談に関する説明などを中心に綴ります。よかったらお立ち寄りください。

原発事故を詠んだ短歌

2011-11-22 11:02:32 | 研究
 石川県志賀町出身の歌人、岡部文夫が
 1981(昭和56)年に起った敦賀原発の事故について
 次のような歌を詠んでいることを見つけました。
 (引用:『近代短歌』石川近代文学全集17)

 敦賀原電事故 昭和56年

 事つひにあからさまなる現実の
  怖れとなりぬ言はないことか

 堪へてなほ生きよと言ふか若布(わかめ)また
  敦賀とのみに買ひたたかれぬ

 放射能汝ら隠すとも現実の
  証に冬の海鼠も絶えぬ

 危ふきは廃炉にせよと抗ひの
  こゑ鋭けれ夜の集ひに