イタリアのトリノから西の山岳地帯にスーザ渓谷があります。ワインで有名なピエモンテ州に属する渓谷です。この谷にも遺跡がたくさんあるのです。妻と私が10日間過ごしたのは、2006年のトリノ冬季オリンピックのときにスキーの会場であったサウゼ・ドゥルクスという町です。ここを基地にトレッキングや遺跡めぐりをしました。
さて、スーザ渓谷の中央部に位置するのが人口約6600人のスーザという町です。この町の歴史は古代ローマ以前までさかのぼり、中世に生きたある歴史家は「アルプスで最も古い都市」と記しているそうです。中世から近代にかけて、スーザは南フランスと北イタリアを結ぶ交通路の要衝として重要な役割を担いました。19世紀初頭にナポレオン・ボナパルトはモン・スニ峠(モンチェニージオ峠)越えの交通路を整備し、新たに今日〈ナポレオン街道〉と呼ばれる街道を開きました。ナポレオンはさらにスーザに都市(città)の格を与えたそうです。その歴史を反映して、町にはローマ時代の遺跡をはじめ歴史的建造物がいたる所に見られます。
紀元8年から9年にかけて建設されたアウグストゥスの凱旋門 ・ ローマ時代の水道
礼拝堂 と それに至る道 ・ ローマ時代の野外円形劇場
スーザ城 ・ 昔の劇場
スーザ市役所 ・ アイスクリーム入り新鮮フルーツサラダ と エスプレッソ
遺跡見学の後、町のカフェで休憩しました。注文したのはアイスクリーム入り新鮮フルーツサラダです。果物が本当に新鮮だし、やはりイタリアのジェラート (アイスクリーム) は美味しいですね。私はコーヒーもたのみました。イタリアでコーヒーというと自動的にエスプレッソのことです。本場の味だし、何よりも安いのです。満足したおやつでした。
〔2017年8月〕〔2023年7月 加筆・修正〕
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