お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

倉庫群 (シュパイヒャーシュタット) にある「水城」

2024年06月09日 | 旅行

北ドイツの最重要都市ハンブルクの港湾地域にある倉庫群 (シュパイヒャーシュタット) は世界最大の歴史的な倉庫群で、1991年に世界遺産に登録されました。植民地時代の遺産の一部であるこの倉庫群は19世紀後半から20世紀の前半にかけて建設及び拡張されて行きました。

 

1948/49年時の「水城」と運河の様子 (パンフレットより)

 

倉庫 と 運河 &

 

倉庫 と 運河 3 ・ 運河 と 新旧の建物

そのシュパイヒャーシュタットの真ん中、2つの運河に挟まれた半島に、本来の城ではないけれど「水城」と呼ばれる1905年から1907年にかけて建てられた歴史的建造物があります。それは歴史あるシュパイヒャーシュタットで最も美しく、最も写真に撮られている建物のひとつです。この4階建ての建物は昔油圧貯蔵ウインチのメンテナンスと修理を行う港湾労働者の宿泊施設と作業場として使用されていました。「水城」の裏手にある平坦な水辺の増築部分は戦後に瓦礫を使って建てられたものです。この「水城」の建物には今世紀初めまでオフィスや倉庫がありました。そしてその後、「お茶所と美食料理店」を営む店が開業しました。

 

開店直後の「お茶所と美食料理店」(パンフレットより)

パンフレットには、次の様に書かれています。

《伝統と現代性が融合し、リラックスした雰囲気で長居してもらうのがシュパイヒャーシュタットにある「水城」のモットーです。簡単なビジネスランチ、夜のごちそう、ショッピングや散歩など、「水城」ではあらゆる機会にお茶を体験できます。細部にまで細心の注意を払い、明確な特徴を持つ当店はコスモポリタンで、驚きがあり、シンプルで、親しみやすい紅茶の世界への玄関口です。自発的な訪問者、お茶の愛好家、またはお茶の目利きになりたい人など誰でも、すべてのゲストを歓迎します。》

 

「水城」の後ろ側、遠くから ・ 近くから

 

「水城」の正面から

 

「水城」の右斜めから ・ 左斜めから

その並外れたロケーションと特別な建築により、近年ではテレビ作品の背景としても人気があり、その他お茶の取引のための商社、酸素療法の施設、さらに結婚式場もこの建物にあります。

この古い倉庫群の近くに在独日本総領事館があって、私は用事があって訪館した折にここを散歩したのです。ハンブルクの中心にほど近いこの広い市域には巨大な倉庫が立ち並び、その間を縫って運河が流れています。まだ再開発中のところが多いので道路が至る所で工事中だし建設中のビルも多く、石畳で歩きにくいにもかかわらず少なからぬ観光客が散歩をしています。2階建ての市内ツアー観光バスも来ています。天気が良かったので、私は散策したり水辺にボーっと座っていたりして過ごしました。

前述の「お茶所と美食料理店」は残念ながら当日月曜日は休みとのこと。近くに洒落たアジア料理の店を見つけたので、昼食を取りました。

 

レストラン ・ 私のテーブル

寿司などの日本食もありますが中華がメインのレストランのようです。炭酸入り水と小さな一品料理を2つ注文しました。

一つは北京風ミニ・ハンバーグです。饅頭生地に北京ダック、キュウリ、ネギの細切りを挟んでいます。一人前は2個だそうですが、ひとつしか残っていないという事でした。北京ダックは既製品の冷凍のようです。味はまあ、こんなものでしょう。

 

北京風ミニハンバーグ (開いています。)

 

土瓶蒸し 1 &

もうひとつはジャパニーズ・ティーポット・スープです。何だろう、と興味津々で注文しましたが、出てきた料理を見てその命名に納得しました。土瓶蒸しなのです。具は海老、鮭、鶏肉、椎茸と人参です。出汁がよく出ていて、これがめっぽう旨いのです。感心しました。

 

〔2024年6月〕

 

 

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