サン・ピエール城
12世紀後半に建てられた元々の城は、基本となる城壁と2本の城塔だけの小さな建物でした。サヴォイア家をはじめとする多くの所有者の手を経て、17世紀に購入したロンカス家によって防備を強化した大きな邸宅に拡張されました。その後も何回か所有者がかわり、20世紀に博物館になりました。すぐ横には19世紀の前半に建てられた付属の教会があります。
サン・ピエール城 1 & 2
サン・ピエール城 3
サン・ピエール城 と 教会 1 & 2
サッリオド・デ・ラ・ツア城
オリジナルの城は10世紀と12世紀の間に、当時のこの地方の典型的なスタイルで建てられたそうです。15世紀の初めにサッリオド家の父が、そして同世紀の終わりにその息子が拡張して、さらに16世紀にも17世紀にもサッリオド家によって建て増しされ、20世紀前半まで同家族の居城であり続けたのです。その後ジェノヴァ・ベンザ家に所有が移り、20世紀の後半以降は州の資産となっています。見学も宿泊もできるようです。
サッリオド・デ・ラ・ツア城
一日の終わりにアパートメントで夕食をとりました。
生ハム と メロン ・ 5種の前菜
まず、生ハムとメロンです。残念ながらメロンの甘さが足りません。少し硬いので、熟れ方が足りないのだと思われます。
そして5種の前菜。
左上: 既成品のエビと野菜のマリネに自作のタコのマリネを混ぜて、レモンとダシ醤油を少しかけて酢醤油味にしました。
右上: やはり既成品であるローストビーフのカルパッチョに、ルッコラとパルメザンチーズをふりかけました。
それにインゲン豆の練りごま和え、トマトとグリーンサラダ、そしてモヤシのナムルです。
イワシの唐揚げは少し焦げたけれども新鮮な食材で大変美味です。2007年と2013年に来たときには新鮮な魚にお目にかからなかったのを思い出しますが、今日鮮魚は地中海沿いのジェノバからミラノを経由してこの山岳地帯まで来るそうです。
イワシの唐揚げ ・ 黒豆ご飯 と 明太子高菜
ハノーファーの自宅から持参した米 (新潟産のコシヒカリ) で、黒豆ご飯を炊きました。おかずは日本から持ってきた明太子高菜です。私たちは車で旅行のときは大きめの炊飯器を、航空機で移動のときは小さめのそれを持ち歩きます。
桃のヨーグルト和え
デザートとして桃のヨーグルト和えを私が作りました。桃の熟れ方が足りないようで少し硬いけれども、味は良いのです。普段は甘味にメープルシロップを使うのですが、今日は砂糖でした。
飲み物は、私は麦茶で妻はアオスタ渓谷産のワインです。
やはりレストランではなく、家で気ままに食べるのが美味しいですね。
〔2017年7月〕〔2023年7月 加筆・修正〕