加勢牧場の牧場ブログ

新潟県長岡市でガンジー種という牛を飼育し、日々日本一美味しい牛乳を生産しようと頑張っている酪農家のブログです。

1月30日 『「みちる」に売れっ子モデルが来た』

2011-01-31 12:11:32 | 個人的なことですが…
朝、お店に来たらこんなに雪が・・・





この写真はお店の前の歩道なんですが、壁になっています・・・


お店が、道路から見えない・・・


ただでさえ分かりにくいお店なのに、この雪のおかげで一段と分かりにくくなりました


しかし、こんな雪国で分かりにくいお店に、わざわざ東京から来てくれたんです



東京農業大学の新聞で使用する写真を撮りに、数々のCMや雑誌の表紙を飾っている売れっ子モデルの一井沙織さんsaoriichii)が・・・


彼女も東京農業大学の出身で、なんと北海道の牧場でお仕事もしていたことがあるとのこと・・・


「もしや気が合うのではないか」と思い、一生懸命話しかけますが、東京都の目黒にある日本料理 『花冠 の総料理長「松本栄文先生」が、毎回すばらしいタイミングで邪魔をするんです


しかし、邪魔をされながらも会話をしようとする僕・・・


松本先生の邪魔を振り切りなんとか話かけると、丁寧に答えてくれる一井さん・・・


・・・


ファンになりました


勝手ながら、これからの活躍をとても期待しています




「みちる」で撮った写真です
真ん中に立っている女性が一井さん
その前に座っている方が、松本先生
その他「みちる」のスタッフや、カメラマンさん、編集者さん



きのうは大変ありがとうございました
とても勉強になった一日でした




奥・・・でべそちゃん  手前・・・お肉ちゃん

『子牛の鳴き声は、「も~」じゃなく「べ~」って鳴くんです





1月30日 『のぞみちゃんの種付け』

2011-01-30 10:41:25 | 加勢牧場物語



のぞみちゃんです・・・


この写真、何をしているか分かりますか??




牛の精子を、のぞみちゃんの子宮に人工的に打ち込んでいる写真です






少し保健体育の話になりますが、牛が盛りになると排卵をします。


排卵のペースは人間と同じで、月に一度(約28日周期)のペースなんです。


この排卵に合わせて凍結精液(液体窒素の中に牛の精液を保存したもの)を解凍し、子宮に直接入れてあげることを人工授精といいます。


業界用語で『種付け(たねつけ)』ともいいます。


この『種付け』は技術が必要で、僕も『人工授精士』という国家資格を持っているもののセンスが無くなかなか成功(受胎)しないのです


ちなみに父は資格を持っていませんが、長年の経験からかなかなかの腕前です


(補足ですが、資格はなくても自分の飼養している家畜に人工受精を行うのであれば違法にはなりません)


受胎すると約280日後に出産を迎えます


牛の繁殖周期は、ほとんど人間と変わらないのです


ちなみに馬は、春になると繁殖期を向かえ、犬は基本的に春と秋と言われていますけど気温や日照時間によって変化します




意外に知らない・・・いや、一般人なら知りたいと思ったことすら無いような無駄知識・・・


ぜひ、どこぞやの牧場にご家族、お友達と行った際には、この無駄知識を存分に披露してください




こよしちゃん

『暖炉の前でくつろぐ贅沢な猫』


1月29日 『ソフトクリームの試食』

2011-01-29 10:04:59 | ガンジースイーツ

先日の1月26日に試作で作ったソフトクリームの原液(『ソフトクリームの試作』)をソフトクリームの機械に入れて作ってみました





お味は・・・・



・・・


・・・


・・・


自分で言うのもなんですが、めちゃんこうまうまです


ミルクの風味がすごく出ていて、しかも舌触りがすごく滑らか・・・


高級車が買えてしまうくらいに高価な「ホモゲナイザー」を使用しただけのことはあります(『ソフトクリームの試作』を参照)


みんなから大絶賛して頂きました


しかし、中には一口食べて「もう少し甘いほうがいいかも」とのお声も頂きました


ガンジー牛乳を「これ以上無理」と言わんばかりに使って作っているため、お砂糖の量を極限にまでカットしています


なので一口食べただけでは、「もう少し甘くてもいいかも」と思ってしまいますが、これからは僕の美学です・・・





一口ではなく、このソフトクリーム一本丸々が一つの作品なのです


まずは肝心のソフトクリームから食べ、次にコーンを食べる・・・





全部を食べ終わったときに『美味しかったね』『また食べたね』という感じになってくれることが大切なんです


よく観光地に売られているソフトクリームは、はじめ甘くて美味しいんですが、だんだんと甘すぎて辛くなってきます・・・ さらには食べ終わった後にすごくのどが渇く・・・


ということが多いと思います(あくまでも僕個人の感想ですが・・・)


今回僕が作ったソフトクリームは、一口目は滑らかな口当たりとミルクの風味が印象に残るようにして、だんだんと甘さが出てくる・・・  そして食べ終わったときに口の中にべた付きを残ず、のどの渇きもない・・・


と、いうような感じで作ってみました


まだまだ実験と試作を繰り返さないといけませんが、自身を持って提供できる美味しいソフトクリームが出来たので、機会があれば食べに来てみてください




でべそちゃん

『産まれてくるときは大変だったけどとっても大きくて元気な男の子

1月28日 『出産はトラブルがつきもの・・・』

2011-01-28 12:12:53 | 加勢牧場の愉快な仲間たち

きのうの夜、牛の世話をしていたら一頭のホルスタイン(名前が無い子)の様子がおかしい・・・


お腹の大きな妊婦(妊牛?)さん・・・


父 「今夜あたり生まれるな・・・」


とのことだったので、昨晩は戦闘態勢で夕飯を食べ、ゴロゴロしている(戦闘態勢でなくなってるし)と、牛舎から「モーモー」と鳴く声が・・・


父 「そろそろ生まれたかな?」


と言い、牛舎に行くとお母さん牛が踏ん張って子牛を出そうとしています


作業着に着替えて、温かい気持ちで見守りながら「どーか、オスが出てきますように」と神様に祈っていると、お母さん牛の子宮から子牛出てきました・・・


そこで事件発生・・・




父 「やべ・・・へその緒が変なところで切れたっや
   (良くないです・・・へその緒が変なところで切れてしまいました


僕 「・・・・・・・・・・


ジャバジャバと血が子牛のお腹から出てきます


父 「腹縛るすけ なー すぐに糸持ってこいや
   (お腹(へその緒)を縛るので、あなた、すぐに糸を持って来てください。)


僕 「糸ってなんでもいいんだ?」


父 「なんでもいいすけ早く
   (なんでもイイので早くお願いします。)


と言われたので、すぐに自宅に戻り裁縫用の糸を持っていきました


父 「こんなんすぐに切れるろ・・・ もっと太いのあったろ
    (こんな糸ではすぐに切れてしまいます。もっと太い糸を持って来てください。)


僕 「・・・・・・(なんでもイイって言ったじゃん)」


父 「オラが行くすけ、なー持ってろ
     (私がいきます。あなたがこの牛のお腹を押さえていてください。)


そこで一瞬、父が子牛のお腹から手をを放すと・・・


血が止まっている・・・


まさかのミラクル・・・?


父 「血、止まったろっか?」
     (流血が収まりましたね・・・)


・・・・・・・


・・・・・・・


次の瞬間、血が噴き出しました・・・・


父・僕 「・・・・・・・・・・・・



僕は素早くお腹を押さえ、父はもうすぐ60歳とは思えぬほどの猛ダッシュで太い糸を持ってきました


子牛のへそ緒を糸で縛り、取り合えず止血完了(治療が粗くてすみません


その後も踏んだり蹴ったりしながら、とりあえず元気にミルクを飲んでいたんで一安心です



父がミルクを飲ませています
(暗い所で黒い牛の写真を撮ったために意味不明な画像になってしまいました



戦いの後です・・・お母さん牛からは搾らなくてもミルクがたくさん出ています



ちなみに、子牛は立派なオスでした ホルスタインと黒毛和牛のハーフちゃん
とっても大きくていい感じなお肉になりそうです


名前は・・・・


でべそちゃんにします



1月27日 『モダモダする「こころ」』

2011-01-27 20:01:38 | 加勢牧場の愉快な仲間たち


ざわつく「こころ」・・・


寒い季節ですし誰かにかまってもらいたいんです・・・


・・・


「こころ」が暴れてるんです・・・


・・・


・・・


・・・















ガンジー種の「こころ」ちゃん


今日は朝から大暴れ


今、こころちゃん繁殖期に入ったんです


ようは盛りなんです


盛り』になると、大興奮で大暴れで「も~も~」なんですよ・・・





体重400㌔の大きな巨体で、僕にすり寄ってきます





写真では分かりにくいんですが、写真を撮ろうと近づいたら頭をこすりつけてくるんで、左手で押し返しているところの写真です


僕だけでなく、隣りの牛(わかさちゃん)にもすりすりします





猛烈ですが、いじくると楽しいんですよね


明日あたり種付けですね






左・・・ごうちゃん  右・・・あかりちゃん

『あたしたちもすりすりする~