きのうの夜、牛の世話をしていたら一頭のホルスタイン(名前が無い子)の様子がおかしい・・・
お腹の大きな妊婦(妊牛?)さん・・・
父 「今夜あたり生まれるな・・・」
とのことだったので、昨晩は戦闘態勢で夕飯を食べ、ゴロゴロしている(戦闘態勢でなくなってるし)と、牛舎から「モーモー」と鳴く声が・・・
父 「そろそろ生まれたかな?」
と言い、牛舎に行くとお母さん牛が踏ん張って子牛を出そうとしています
作業着に着替えて、温かい気持ちで見守りながら「どーか、オスが出てきますように」と神様に祈っていると、お母さん牛の子宮から子牛出てきました・・・
そこで事件発生・・・
父 「やべ・・・へその緒が変なところで切れたっや」
(良くないです・・・へその緒が変なところで切れてしまいました)
僕 「・・・・・・・・・・」
ジャバジャバと血が子牛のお腹から出てきます
父 「腹縛るすけ なー すぐに糸持ってこいや」
(お腹(へその緒)を縛るので、あなた、すぐに糸を持って来てください。)
僕 「糸ってなんでもいいんだ?」
父 「なんでもいいすけ早く」
(なんでもイイので早くお願いします。)
と言われたので、すぐに自宅に戻り裁縫用の糸を持っていきました
父 「こんなんすぐに切れるろ・・・ もっと太いのあったろ」
(こんな糸ではすぐに切れてしまいます。もっと太い糸を持って来てください。)
僕 「・・・・・・(なんでもイイって言ったじゃん)」
父 「オラが行くすけ、なー持ってろ」
(私がいきます。あなたがこの牛のお腹を押さえていてください。)
そこで一瞬、父が子牛のお腹から手をを放すと・・・
血が止まっている・・・
まさかのミラクル・・・?
父 「血、止まったろっか?」
(流血が収まりましたね・・・)
・・・・・・・
・・・・・・・
次の瞬間、血が噴き出しました・・・・
父・僕 「・・・・・・・・・・・・」
僕は素早くお腹を押さえ、父はもうすぐ60歳とは思えぬほどの猛ダッシュで太い糸を持ってきました
子牛のへそ緒を糸で縛り、取り合えず止血完了(治療が粗くてすみません)
その後も踏んだり蹴ったりしながら、とりあえず元気にミルクを飲んでいたんで一安心です
父がミルクを飲ませています
(暗い所で黒い牛の写真を撮ったために意味不明な画像になってしまいました)
戦いの後です・・・お母さん牛からは搾らなくてもミルクがたくさん出ています
ちなみに、子牛は立派なオスでした ホルスタインと黒毛和牛のハーフちゃん
とっても大きくていい感じなお肉になりそうです
名前は・・・・
「でべそ」ちゃんにします