加勢牧場の牧場ブログ

新潟県長岡市でガンジー種という牛を飼育し、日々日本一美味しい牛乳を生産しようと頑張っている酪農家のブログです。

1月30日 『のぞみちゃんの種付け』

2011-01-30 10:41:25 | 加勢牧場物語



のぞみちゃんです・・・


この写真、何をしているか分かりますか??




牛の精子を、のぞみちゃんの子宮に人工的に打ち込んでいる写真です






少し保健体育の話になりますが、牛が盛りになると排卵をします。


排卵のペースは人間と同じで、月に一度(約28日周期)のペースなんです。


この排卵に合わせて凍結精液(液体窒素の中に牛の精液を保存したもの)を解凍し、子宮に直接入れてあげることを人工授精といいます。


業界用語で『種付け(たねつけ)』ともいいます。


この『種付け』は技術が必要で、僕も『人工授精士』という国家資格を持っているもののセンスが無くなかなか成功(受胎)しないのです


ちなみに父は資格を持っていませんが、長年の経験からかなかなかの腕前です


(補足ですが、資格はなくても自分の飼養している家畜に人工受精を行うのであれば違法にはなりません)


受胎すると約280日後に出産を迎えます


牛の繁殖周期は、ほとんど人間と変わらないのです


ちなみに馬は、春になると繁殖期を向かえ、犬は基本的に春と秋と言われていますけど気温や日照時間によって変化します




意外に知らない・・・いや、一般人なら知りたいと思ったことすら無いような無駄知識・・・


ぜひ、どこぞやの牧場にご家族、お友達と行った際には、この無駄知識を存分に披露してください




こよしちゃん

『暖炉の前でくつろぐ贅沢な猫』