何が違うのか。
殆どの鉄は同じ材料。
湯が沸くとチンチンと音がする憧れの砂鉄は別格として。
師匠(勝手に店主をこう呼んでおります。)のいうことには職人の人件費。
確かにうちの業界でも一日1万5千円からの日当がかかる。
十日かかったら材料費抜いても15万円原価でかかる訳で。
作者の知名度に比例して値段も高くなる。
高いものは芸術品なのである。
したがって普段使いは安いもので十分。
俺も6万円位の買おうと思ってた。
すると師匠。
「何人でお茶するの?3人ぐらいならこれで十分」と0.7ℓの急須を教えてくれた。
値段は一万円以下。
「高くても安くても沸かしたお湯は同じです。」
確かにそうだ。
目から鱗が落ちた瞬間。
