渓芯会山行きハイキング

老若男女の愉しい仲間、山歩きの後の温泉探訪と反省会が楽しい

表丹沢の山なみを眺めてなだらかな丘陵を歩く

2007-06-30 | Weblog
渋沢丘陵 頭高山
2007.6.23
大宮夫妻、岩佐夫妻、淡路さん、野田さん、均

週末の天気予報はずっと芳しくなかった。小雨決行という心意気で当日を迎えた。
当日はというと天気はよいのだが蒸し暑い。少しくらい降ってくれたほうが 涼しくなるなどと不遜な気持ちを持ったのが 災いを招いた一因かもしれない。余分に歩かされることになったわけだが スタート時においては、それは思いもよらぬことであった。秦野駅南口09:00出発。

関東三大稲荷のひとつといわれる白笹稲荷神社の大鳥居を左に見て(09:25)その先の62号線をまたぐ。大きな向日葵の前で休憩(09:30)。この先から畑地のあいだに付けられた丘陵への登りとなった。まず目に入ったのは ジャガイモの花だ。白と薄紫。あとで帰宅してから調べてみたところ 白はメークイーン、薄紫は男爵だとわかった。落花生、たまねぎ、菊、里芋などが栽培されている畑の間をゆるやかに登っていく。高度を上げるにつれて秦野が盆地であることをよく実感できた。そして(09:50)丘陵上の車道に出た。進行方向正面に突然 富士山が現れたので思わず歓声をあげた。

間近の大山がその姿を隠していたので まさか富士を拝めるとは予想外だった。今年の富士の山開きは残雪が多くて頂上まで行けないのでは、というニュースを聞いたばかりだった。なるほど真っ白といっていいくらいな姿である。頭が少し隠れているものの雄姿である。富士を愛でているところへ 自転車の子供が2人やってきた。聞けば小3という。我々同様 震生湖へ行くそうだ。よくしゃべる元気な子達であった。

富士と子達に気をとられていたが、足元を見ると 白いものがたくさん飛んでいる。菜の花のシーズンは、とうに過ぎたはずだが それらしき花にモンシロチョウが群れていた。しばらくは丘陵上につけられた道をいく。町中では車優先があたりまえ。しかし この丘陵上においては、歩行者優先の掟でもあるがごとく 優しいドライバーが多数。歩行者に遠慮しながら走ってくれるのは、なんともありがたかった。向こうからカンカンという音が聞こえてきた。

道脇の畑には網が掛けられていた。よくみるとその網の上部にゴルフボールが数個。犯人はゴルフ練習場であった。ドラコン級の大ファールが網にかかった結果である。このゴルフ練習場の脇を下って、震生湖に着いた(10:07)。

ガイド本によれば「大正12年9月の関東大震災で、押切川がせき止められてできたという、日本で一番新しい自然湖」だそうだ。湖面にはボートが浮かび、魚との駆け引きを楽しむ人達によって震生湖は占拠されていた。しばらく見学させてもらったが、人間様より魚に軍配が上がったという感じであった。

湖畔にある弁財天を見学の後、丘陵上の道に戻るべく湖から離れた。途中のテーブルでやぶ蚊をよけながら休憩。丘陵上の道に頭高山を示す道標が始めて出現(10:41)。「頭高山入り口 5.1KM」と記してあった。まだまだ先は長いなと進むと、ひょっこり現れたのは牛舎だ(10:50)。牛は10頭くらいいただろうか。ゆっくりと時間が流れている光景であった。我々は無視されてしまったが なんとか1頭だけはこっちに注目してくれた様子だ、ありがとう。

畑独特の匂いの中ずっと歩いてきたが、突然その匂いが変わった。ミカン畑がその正体だった。秦野の町を見下ろしながら歩いてきたが 丘陵上の道はやがてどんどん下りだして、ついたさきが栃窪会館だ。この先に分岐があり渋沢駅への道を示す道標と、もう一つはと見ると頭高山近道とあった。ここは迷わず頭高山近道を選択
廃屋ならぬ廃ビニールハウスの脇をとおり進むとまた分岐(11:30)。一方は御嶽大権現2分という道標であり、もう一方は渋沢駅を示すものだった。頭高山を示すものがない。マップを見るも御嶽大権現の記載は無い。よく分からないのでもとへ戻ることにした。再び廃ビニールハウスの脇をとおり、栃窪会館の分岐に戻ってきた。再度よく見る。渋沢駅を示すものと、頭高山を示す道標が同じ向きに示されていたので不本意ながらこれに従った。途中 民家の庭先の住人に尋ねるも全く要領を得ない。どう考えても道が違うのは疑いない。丘陵の裾を流れる室川まで下ってきてしまった。方角的には本来のコースから90度大幅にそれた事は間違いない。
川沿いに西へ行けばめざす頭高山へ近づくだろうと、照り返しのきついなかがんばる。そして708号線にぶちあたった。ここの信号に渋沢駅を示す明瞭な指導標があった。これを見て 本日はここでやめ頭高山はまた次回という意見が湧いて来た。決断が振り子のように揺れる場面だった。もう昼飯時である。腹が減っては何とかだ。マップを見るともう少し西へ進むと谷津湧水というのがある。昼食はそこでと前進。そこへ向こうからランナーがやってきたので尋ねてみた。予想に反して頭高山のことを知っていたので勇気づけられた。現在地から頭高山登り口まで10分くらいと教えてくれた。すぐ先に須賀神社(12:09)というのがあった。

ここでランチと場所を物色したがどうも適当ではなくさらに前進。久しぶりに頭高山を示す道標現わる(12:14)。これで元気がでた。(12:25)登り口についた。ここでランチと頑張ってきたがここには適当な場所が無かった。上部へ行くと(12:36)いい場所場がやっと見つかった。

桜の木の下の斜面。下草がきれいに刈られて明るいスペースだ。やっと飯だ。敗退して渋沢駅でランチなどということにならなくて ほんとによかった。食べているところへ一人登ってきた。とりあえず 誰も行かない山ではないということを確認。休憩の後頂上目指して(13:22)出発。

丹沢山塊の雄大なパノラマを示すパネルの地点にやってきた(13:30)。右から大山、二の塔、三の塔、塔ノ岳、鍋割山と続く山並みは 薄ぼんやりとしていて その全容は拝めなかったが、その片鱗はうかがいしることができた。東屋、記念碑を左に見送り(13:40)やっとのことで 

頭高山頂上に立った。頭が高いだけのことはあってたどりつくのに苦労させられた。頂を示すものが何も無いのではという懸念があった。しかし幸いなことにまだ新しそうな看板があり安堵。カメラに収める。

頂は樹木に遮られて展望はよくなかったが、雰囲気のよいスペースだった。
(13:55)下山開始。頂へは男坂を登ってきた。では下りは女坂という選択を否定して、もう二度と道を間違えることのなきよう、固く、石屋さんになりきって、同じ道、男坂を下る。同じ道なのに登りと下りでは風景が異なる。(14:06)ランチタイムの場所を通過して山道から舗装路にでた。そこから少し進んだところ白山神社の手前で(14:14)煙を発見。何かを燃やしているのかと近づいたが そうではなかった。狼煙でもあるまいが なんだったのか不明。何かの発酵によるものかもしれない。若竹の泉(14:21)。飲用には不適とあったが、にもかかわらず飲んでしまう人あり。

この先から地元のご婦人2人に道案内を乞うたりしながら 渋沢駅にたどり着いたのは(15:00)。渋沢駅からまずは立ち寄り湯の鶴巻温泉駅へと向かう。週末の天気予報が芳しくなかったのが幸いしてか、いつも混んでいる弘法の里湯が驚くくらい空いていた。(15:22)入湯。蒸し暑い中歩いてきたので体はベトベトだ。汗を流して身も心もすっきり。たった一本の缶ビールだけでいい気持ちになってしまった。外に出てメンバーを待つ。施設の前には七夕飾りが施されていた。
見るともなしにこれらを眺めているところへ、一陣の風。「七夕の飾りは揺れて 想いでは……」どこからか青葉城恋唄が流れてきたような錯覚にとらわれた。
(16:30)弘法の里湯出発。反省会をすべく本厚木駅へ。花の木(17:00)入店
まるで予約をしていたかのように いつもの席がまってくれていた。出されたお通しのマリネが最高にうまかった。鮎の塩焼きを注文。鰹のたたきはなくて残念。
その内容は忘れてしまったが続けて座布団2枚の大宮さんのギャグには大笑い。
今回は延長戦があった。本厚木駅の方へ少し戻りカラオケ店(20:00)入店。
(22:00)まで楽しんで解散した。

次回 渓芯会 山行案内

箱根 駒ケ岳(1327M)、神山(1438M)

2007.07.21

小田原駅 東口 伊豆箱根バス5番乗り場 07:30集合

小田原駅    07:45
           伊豆箱根バス  1270円
箱根園     08:50
        09:10
           駒ケ岳ロープウエイ 620円
駒ケ岳頂上駅  09:30

神山      11:10
           ランチ
        12:10

冠ヶ岳     12:30

大涌谷分岐   13:15

早雲山駅    14:45

           箱根登山ケーブル 410円
強羅駅     15:15

強羅温泉 薬師の湯吉浜 15:30
           入浴 850円
            16:30

強羅駅
湯本駅
小田原駅    17:30頃 
ふじ丸にて 反省会の 予定です

道ばたに咲いていた花を集めました。









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青梅の歴史に想いをはせるハイキング

2007-06-10 | Weblog
青梅丘陵(雷電山)
2007.6.2.
大宮夫妻、岩佐夫妻、淡路さん、郷間さん、野田さん、均

南武線終点立川駅にて乗り換えるべく青梅線乗り場へ向かってホームの階段を登る。あれっ、すぐ前を行くのは淡路婦人だ。回り込んで顔をのぞきこむ。反応が変だ。キョトンとした顔をしている。後から思えばキャーと叫ばれなくてよかった。念のため声までかけてしまった。似た人というよりは、そっくりさん。驚くやら感心するやらだった。集合場所の軍畑駅は久しぶりだ。

フェンスや案内板が新装されていた。JRの駅のトイレはきたないという固定観念をもっていたが、ここのトイレは非常にきれいだった。メンバーが揃うのを待っている間に、先着の岩佐婦人より 草まんじゅう(小豆こしあん)をごちそうになった。軍畑駅前の店で求められた物だ。
大ぶりで、あんもたっぷり。食べ応え十分。Made in 田舎の大サービスだなとラベルを見た。製造者/山崎製パン(株)東京都千代田区...... これにはギャフン。
野田さんが一電車遅れるとの連絡が入った。ここは罰ゲームだ。みんなで隠れて脅かそうと計画。しかし頭隠して尻隠さずだったのか 電車の車中から見えていたそうで残念。連絡の不徹底により2週間前に淡路さんがすでにロケハン済みの雷電山目指して 09:15軍畑駅出発。平溝橋までは、奥多摩の超人気コース高水三山を目指す人たちと一緒に歩く。その先はほとんど我々のみの静寂コースとなる。舗装道路歩きは榎峠登山口09:50まで。

山中に入るといきなり階段の急登が始まった。檜の植林の中 高度を上げる。

展望のない中で、かわいい小アジサイと、名前のわからない紫の花が、われわれをなぐさめてくれた。コース上でハイカーはあまり目にしなかったが、ランナーは結構いた。

我々がフーフーと言って階段を登っているところへ、軽快に階段を駆け下りてくるランナーに道をゆずる。10:10雷電山と記した指導標あり。ここが頂と誤解しかねない看板であった。ここで小休止。
風の通り道になっているようで 吹き抜ける風心地よし。NO.8と記したポイントには10:25着。

このピークまでは、登りづめであったが この先に貯金を一気に吐き出してしまう下りあり。山椒の若葉が登山道脇に続いており 手に取り香りを楽しむ。まぎらわしい看板に惑わされたが 無事 雷電山山頂10:44着。ここにもランナーがいて休憩中であった。ガイド本に書いてあるとおり 頂からの眺望はよくなかった。しかし山頂であるという雰囲気は十分あった。我々が休憩しているところへ 母娘のこれはランナーではなく ハイカーがやってきた。娘のほうは、横に立派な体格だ。余分な重しがついていると歩くのはたいへんだろうと思った。が以外に足が速く 我々と前後して歩くこととなった。もっとも 我々との比較なので遅いといったほうが正しいのかもしれない。

軍畑の名前の由来にもつながるという、三田氏、北条氏の戦があったという 辛垣城跡への分岐を見送り、シャガの群落の中を進む。

名郷峠には11:38着。間伐、枝打ちがほどこされた檜林の山中は明るく 雰囲気のよいスペースだった。ここから ひと登りしたピークは展望がよかった。

ここでランチと思った。しかし少し狭い。ロケハン済みの淡路さんより この先にもっとよいところがあるとのアドバイスを受け、さらに歩を進める。12:00ちょうどに目当ての場所に着いた。

この時点では ここが三方山近くのピークとは思わなかった。もっと先だと勘違いしていた。東側の視界が開けており、やや霞んではいるものの 西部ドームを遠望することができた。ランチタイムに大宮さんより銀座空也の最中の提供があった。簡単には手に入らない銘菓とのことだったが個人的には、山崎製パンの草まんじゅうと互角な味と言っておきたい。12:50出発。

下り始めてすぐのところに もみじいちごの群生地があった。美味いとまではいわないが、そこそこいける味だ。これに蜂が群がっていたようだ。蜂に脅かされたという にぎやかなおばちゃん達とすれ違ったが、びっくりしたのは 蜂のほうだったのではなかろうか。NO.6のポイントには13:15着。この看板により三方山はすでに通過ずみであることがわかった。ガイド本いわく「再び見晴らしのよい場所に出ると、鉄塔の手前を鉄道公園方向に右手へ下る。鉄塔はくぐらないので注意したい。」という地点には13:25着。ここで休憩。向こうの山腹に観覧車があると大宮さん。こんなところにあるはずがない。よくみるとそれは碍子であった。当初は鉄道公園経由で青梅駅まで歩くつもりであった。それを変更。ショートカットして石神前駅を示す分岐より 青梅駅へと続く登山道から分かれた 13:35。

石神前駅1.6KM 道標までやってきたのは 13:50。ここより山中から出て 林道歩きとなった。林道は沢沿いに続いた。檜を伐採したものが道脇に所々集積してあった。
輸入材に圧迫されて林業はたいへんなようだが このあたり一体は手入れが行き届いている感じを受けた。林道より舗装道路へ出る手前の沢の中に親子あり14:22
尋ねると サワガニとりだそうだ。父親と息子は沢の中で夢中。母親のほうは所在なさそうに道脇に置かれたすいそうの見張り番といった感じだった。

石神前駅には14:32に着いた。あわよくば青梅駅近くのかんぽの宿にて入浴と思っていたが時間的に無理と判断。石神前駅15:12発の電車にて 青梅駅はスルーして立川駅へと向かう。立川駅 15:56着。あらかじめ立川駅周辺の入浴施設をネットで検索しておいた。高砂湯というのを見つけた。

駅から5分という話だった実際歩いてみると遠回りしたこともあり10分くらいかかったが容易にみつけることができてよかった。久しぶりの銭湯だ。料金は430円。予想より数段小奇麗だったので満足。繁盛しているようで次々と客がやってきた。銭湯といえば富士の絵が
おなじみだったが 番台と共に絶滅したのだろうか。高砂湯には絵の大作は無かった。さっぱりした後は反省会だ。北の家族 立川南口店 17:15 入店。
20:10まで楽しく時を過ごした。


コメント (2)
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