渓芯会山行きハイキング

老若男女の愉しい仲間、山歩きの後の温泉探訪と反省会が楽しい

金剛山から宝山に登ってきました。

2008-03-23 | Weblog
金剛山と宝山
2008.3.15
大宮夫妻、岩佐夫妻、名子さん、安藤さん、均

今回歩いた金剛山と宝山は 山と渓谷2008年新年号 全国隠れ名山のコーナーに紹介してあった山だ。高尾、大月間の低山は けっこう踏んでおり、踏んでいなくとも山名くらいは把握していると思っていた。しかし宝山という名は初耳だ。めでたい山名であることもあり、食指が動いたしだいである。
根岸駅近くに自転車を置いて07:19根岸線に乗った。東神奈川駅より横浜線に乗り継いだ07:37。向かいの席に座っていた小学校3~4年生くらいの男の子4人なにやら ひそひそ話を始めた。

どうやら話題は私のザックにぶら下がった鈴のようだ。3月7日に思いもかけず 田中健さんより送っていただいたものだ。湯治旅行中の盛岡の鋳物屋で入手された手作りの品。カナダの森林警備隊用のスペック品というものだそうだ。大きくて立派な鈴に子供たちもびっくりといったところだ。本日 渓芯会初お披露目となる。 
高尾09:05発の車中で名子さんと合流。藤野駅には09:18着。藤野駅前から望む向こうの山並みは霞んで見えた。昨日は雨、風そして雷と春の嵐だった。幸い本日は穏やかな天気である。09:33藤野駅を出発。車の往来の激しい甲州街道から
日連入り口の信号のところで右に下る。ここに満開の梅があった。

日連大橋の入り口にはオブジェあり。芸術の町 藤野に点在する屋外アートの一つだ。製作者に断りなく タテチンと勝手に命名させていただいた09:41。橋の中央部まで来たところで 一陣の風、名子さん帽子をとばされる。日連大橋を渡りきったところにも芸術作品あり。

こちらのオブジェは、ヨコチンと命名。登山口までは 舗装道路を南進。安藤さんを見るとザックにビニール袋をぶら下げている。藤野駅にはゴミ捨て場がなかったそうだ。コンビに前にやって来た。ごみを処分すべく向かうも店主と目線が合ってしまいあえなく撤退。

赤い鳥居のある登山口には10:02着。登山口に金剛山 入口 419.8mとあった。この書き方では入口の標高が419.8mと思ってしまう。順序を変えて 金剛山 419.8m 入口とすべきと思うが小さなことである。
ここで鈴の消音器なる ダンボールの切れ端を取り除く。立派な鈴から発する鈴の音 心地よし 。落ち葉の堆積した登山道をゆっくり登っていく。

昨日の春の嵐の影響で 道が悪いのではないかと心配したが 心配無用のようだ。丁名石が路傍に置かれている。気がついたのは 八丁目石 10:14が最初だった。どんぐりが登山道にいっぱい落ちていた。よく見ると発芽しているのも多数あった。路は九十九折に続く。

拾一丁目 10:21。向こうから 婦人が一人下ってきた10:26。
八十歳という地元の人は 用事がない限り毎日のように歩いているそうだ。手にした杖はヘッドの部分を取り外したゴルフのクラブだ。息子が使っていたものだそうだ。軽くて使いよいと話してくれた。本日 山中で出会ったのは、後にも先にもこの人だけだった。有名な山の雑誌で紹介された山とはいえ まだまだかなりマイナーな山といえる。拾三丁目 10:29。ここまで九十九折に高度を上げてきたが、直登感覚のはだかの急斜面がまっていた10:33。防火帯らしい。急斜面だけに一気に高度を稼ぐ。展望が見る見る広がった。

渡ってきた水色の日連大橋は、はるか下になった。急斜面を登りきったところに 拾八丁目石があった。安藤さんが手を触れると上部が崩れ落ちた。これは危ない。ここが金剛山の山頂の一角だった10:47。頂に小さな祠あり。この裏側に杉の大木があった。回り込んでみると この大木の下部は墨状になっており えぐられていた。どうやら雷が落ちた痕跡のようだ。

花のない頂あって 小さな黄色の花をつけた木が一本。何の木か分からなかったのは残念。判読不能の矢印に導かれて 11:03 峯山へ向けて出発。登山道上に15センチくらいの長さの なにかの莢がたくさん落ちていた。11:09分岐を左にとり
あっけなく 11:11峯 頂上についた。

非常に狭い頂だった。日差しが出てきた。頂での証拠写真のアングルに余念がない岩佐夫人のカメラは フラッシュの必要がないようだ。再び分岐に戻り東進。路はどんどん下りだした。頭上には鳶が優雅に弧を描いている。ピーヒョロロ なんとものどかなひびきである。新和田集落の裏まで下ってきた11:25。

優しい時間が 過ぎていくような集落を右手に見送って再び山中に入ったところで うんこ群を発見。何の糞だろうか。大量に鎮座していた。杉峠より 11:30 日連山へ向けて尾根道を進む。どんぐりは相変わらず登山道上にたくさん落ちていたが この辺りのどんぐりは 型が小さく丸いものが多く見られた。木々の切れ間から 赤い橋の中央道、その下方に黄色い橋が見える。

芸術の町だけあって 橋もカラフルで眺めよし。落ち葉を踏みしめ快適に進むが
11:49再びうんこ群に遭遇。よりによって登山道の真ん中で用を足さなくともよいのではと思うが獣に文句を言っても始まらない。日差しが暖かい。柊の葉がつややかに光を反射する。ニセピークに惑わされたりもしたが そこからさらに進んで
11:53日連山に着いた。

頂の中央に立ち枯れの木があった。この頂でランチとも思ったが 宝山まで行くことにした。いったん下って 再び登り返して宝山には12:03着。狭い頂である。木々が邪魔をして展望はあまりよくないが 冬枯れとあって 少しは望める。北のほうに向かって腰を下ろし 眼下の相模川 中央道を眺めながらのランチタイム。ぽかぽか陽気で実にのどか。下の方から何か声がする。岩佐夫人より 蕗の葉を調理したものをいただいた。蕗の葉をいただくのは初めてだ。野趣に富んだ味はとても気に入った。ランチタイムとおやつの時間が一緒になり 大福、かりんとう、まんじゅうと次々と甘いものをいただいて 満腹。反省会までに これらが消化できるか少し不安になった。立ち上がると 尻に敷いていた新聞紙がぐっしょりと濡れていた。昨日の春の嵐を あまり感じさせない山中だったが、地面は 一見乾いているようで かなり水分を含んでいることが分かった。
山頂の片隅に なぜかぽつんと置かれた傘に別れを告げて12:46 下山開始。
下っていった先に なんとも印象深い木があった 12:58。大宮さんは これに
垂れすぎ と命名。

下るにつれて見る見る相模湖が大きくなった。13:01
 ロープのある急坂に来た。滑るので慎重に下る。目線はずっと足元だったが 下りきって見上げると ここでも鳶が弧を描いていた13:10。この先今までの急降下がうそのように 路は平坦になった。ふかふかの落ち葉を踏んできたが 大きな朴の葉が多く目につくようになった。沢沿いの道は整備が行き届いていた。13:25山中から車道に出た。車道の向こうのグランドでは 少年野球の試合中だった。宝山の頂で聞いた声の正体は 子供たちの掛け声だった。

13:32 池ノ上野と書かれた野菜の販売所あり。無人かと思ったが 中におばちゃんがいた。うまそうな ほうれん草がならべてあった。大宮、岩佐 両夫人はこれをもとめた。道端に顔を出したフキノトウを大宮さん発見 13:35。さらに進むとまた野菜の販売所あり。お金を入れる缶が無防備な感じで置かれていた。人が居ないのに無用心だと思った。

我々が物色し始めたところで 路を挟んだ向かいの家のほうから店主のおばちゃんがやって来た。100円でフキノトウをもとめた。日連橋には13:44 着いた。
渡りきったところに 三椏の花が咲いていた。日連大橋には 14:00戻ってきた。
振り返って金剛山と峯を望む。

踏んだ山を眺めるのはうれしいものだ。藤野駅には
14:15着いた。五感の里 薬師の湯への送迎バスは出て行ってしまったばかりだ。
ふじの温泉 東尾垂の湯への送迎バスは 14:45の便がある。30分待ちだ。
所在無くぶらぶらして駅前の掲示板を見ると やまなみ温泉行きのバスダイヤが貼り付けてあった。やまなみ温泉への送迎バスは無いと認識していた。しかし無いと思ったバスダイヤが現実に書いてある。14:35の便がある。少しでも待つ時間の短い方がよいか と思っているところへ やまなみ温泉へのバスが駅前に入ってきた。無料の送迎バスではなく、路線バスだった。路線バスでもいいだろうと一旦は車中に乗り込んだ。しかし10分待てば ふじの温泉 東尾垂の湯への送迎バスがくるのだからと思い直し 渓芯会のご一行は下車。少しドタバタしてしまった。
そんなところへ 30人くらいの山帰りの大部隊が藤野駅にやってきた。我々と同じ目的なのだろうかと 一瞬顔がひきつったが そうではないことが分かり安堵。
ふじの温泉 東尾垂の湯への送迎バスは定刻4分遅れの14:49藤野駅前にやってきた。大型バスだ。東尾垂の湯15:05着850円。外観は古そうな建物だったが
中はきれいな施設だった。露天風呂もあったが 花粉が怖くてこれは遠慮した。
風呂上りのアサヒスーパードライは実にうまかった。ごちそうさま。帰りの送迎バスの時間を見てみると 16:15の次は17:40だ。これは遅すぎる。少々あわただしかったが 16:15の便で藤野駅へ戻った。

帰りの車は小さくて心配したが何とか乗れた。さっぱりとした次は反省会だ。当初の案は八王子まで行って適当な店を物色しようというものだった。
雑誌ヤマケイに紹介のふるさと情報によると 藤野駅前のレストラン「風里」は
庶民的な値段と雰囲気で人気の店、すべて手作り料理でもてなしてくれる と書いてあったのを思い出した。

覗いてみることにした。宴会が入っているようで 次々と人が入ってきて二階へ上がっていく。一階は我々の人数にぴったりのテーブル席あり。先客の外国人がタイミングよく出て行ってくれたので 反省会はここに決定。宴会で使っているからとの言い訳とともに 不揃いのグラスが出されたが これは愛嬌。まずはビールで乾杯。乾杯の後 何か違和感を覚えた。たのみもしないのに勝手に出てくるお通し。これが当たり前になっている。しかしレストラン「風里」は、それが無かったことによる違和感だった。ビールの次は 焼酎のお湯割りだ。一番札この一本では足りなくて もう一本。次は琉球泡盛 百年の夢。料理はというと鮪のマリネが一番気に入った。焼き鳥のメニューにぼんじりなるものがあった。聞いたことが無い。鶏の尻尾にあたる部分で、鶏の部位の中で 最も脂がのっていてジューシーでとろけるような口当たりは鶏通好みの逸品なるものだった。
何かの拍子に出た赤い糸。これが端緒となった黒い糸にかかわる本の話。美酒に酔った勢いで いいかげんな話をしたかもしれないのでここで正します。黒い糸は
宮部みゆきの短編集 地下街の雨に収められた 「決して見えない」という短編に
出てくるものです。なんともいえない読後感が印象的です。
うまい酒 うまい料理に満足して 19:15 反省会終了。藤野駅発19:27で帰路についた。

次回

渓芯会 山行案内

4月13日(日) 伊豆箱根鉄道 大仁駅 10:00集合してください
レンゲ畑から 駿河湾と 富士の展望を目指します(運がよければ)
詳細は郵送しました

城山から葛城山へ

2008.4.13(日曜)

伊豆箱根鉄道 大仁駅 改札口 10:00集合

大仁駅    10:00
   歩 1h50 min
城山     11:50
   ランチ 1h
       12:50
   歩2h
葛城山    14:50
 ロープウエイ7 min & 歩
湯屋 光林  15:30
   入浴1h 055-948-5550
       16:30
   バス 又は タクシー
伊豆長岡駅  17:00頃

三島駅    17:30頃

海鮮居酒屋はなのまい三島南口店にて反省会三島駅発   20:00頃





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めでたい山の金剛山、宝山を登りましょう

2008-03-02 | Weblog
沼津歩きは お疲れ様でした。
天候に恵まれ 富士には意地悪されて
7人で 楽しく歩けたことに感謝

次回の渓芯会 山行案内

金剛山と宝山

2008.3.15
中央本線 藤野駅 改札口09:30 集合

藤野駅    09:30

金剛山    11:00

宝山     12:30
    ランチ
       13:30

藤野駅    15:30

無料送迎バスにて藤野駅より
五感の里 薬師の湯 又は ふじの温泉 東尾垂の湯
バスの時間を見てどちらかを選択します
参考までにやまなみ温泉
反省会は 八王子駅周辺で適当な会場を 物色したいと思います


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