【筆者記】
福田首相は30日夜、中国訪問を終え、羽田空港着の政府専用機で帰国しました。
福田首相は出発前に記者団に対して「今回の中国訪問は大変内容のある訪問だった。中国の指導者といろいろと突っ込んだ話をした」と述べ、今回の訪中が意義あるものだったと強調し、訪中の成果をアピールしたそうです。
しかし、日中間の最大の懸案事項の一つである東シナ海のガス田問題は、28日の首脳会談でも進展はまったくありませんでした。
しかし、解決するどころか、中国は妥協する意思はなく、逆に日本側に譲歩を求めてきたそうです。
日本政府は期待をもっていたと思いますがしたたか、いや腹黒い中国に対し、共同声明での合意文すら発表できず、物別れになりました。
親子代々、親中で通してきたことで福田首相も期待をしていたとことですが、これは出発前から(合意は無理)わかっていたことです。
つまり中国側は単純に日本側の譲歩を期待していただけだったのです。
では福田首相の中国訪問はなにの目的だったのでしょうか。
温首相との会談では、東シナ海のガス田開発問題に早期の解決策を見いだすことで一致したと言っていますがこれだけで訪中する意義があったのでしょうか、支持率が下がり、その危機感から支持率を挽回すべく単なるパフォーマンスのように感じますが、中国に行っただけではたして国民は納得するでしょうか。
首相は「日本と中国が互いに協力すると両国以上の力を発揮できる。この協力関係がないと、地域、世界全体に決していいことはない」と指摘し、そのうえで「日中両国の国民同士が深くお互いを理解することが必要だ。そういう理解の中で、お互いにどういうところで協力しあうか、具体的に考えていくことが必要だ」と述べ、日中間の新たな協力関係構築に改めて強い意欲を示したましたが、これは安倍総理も立場上、訪中で同じ内容を述べています。いわゆる戦略的互恵関係というものです。
しかし、福田首相が言ってきたことは北京大学の講演で、戦争の過去について「しっかりと直視し、子孫に伝えていく」という時代錯誤も甚だしい、謝り講演(中国全土にテレビ中継)と日本の省エネルギー技術に関する拠点施設を中国各地に設置することや、公明党が後押しした両国の青少年交流を年間4000人規模に拡大することなどで合意したに過ぎません。
そして胡錦濤国家主席に来年春の来日を招請しただけです。まるでこれは朝貢外交です。
しかし、福田首相は日本が一方的に中国に対し協力を行なうことだけを決めてきたのでしょうか。まさに円借款から変化した新しい形での経済援助です。
つまり福田首相は中国の外交戦略の一つである微笑外交に騙され、今まで戦後一貫して日本が行なってきた土下座、謝罪、弱腰外交であるところの、日本は押せばひれ伏す、ひざまずく、日本の技術、協力だけを獲得するとした中国戦略にまんまと引っかかってしまったのです。
挙句に、温家宝中国首相の首脳会談直後の共同記者会見で、手違いはあったがプレゼントとして台湾の独立を支持しないと発表するなどサービス満点だ。
今まで日本は昭和47年の日中共同声明以来、「台湾が中国の領土の不可分の一部であるとの中国の立場を十分理解し、尊重する」と表現するにとどまり台湾問題には慎重に扱ってきた経過があります。断ればいいものを共同記者会見でわざわざ、こんなことまで言わされるとは本当に情けない首相です。
では今回の福田訪中で日本はなにを獲得したのでしょうか、フランスのように一方的な協力だけではなく、逆にビックビジネスをしたサルコジとは大違いです。なぜ、サルコジが中国に強く出ることが出来るか、それは中国の人権問題と模倣品の弱みを握っているからです。では日本も模倣品についてはどれだけでもいえるはずですよね、まったく福田外交は相手の足元、弱みをとらえていません。従って私は今回の福田訪中の意義などまったくなかったと言わざるを得ません。
悲しいかな、喜んでいるのは中国大好きの朝日新聞だけですよ。
社説では、日中会談―「飛躍」を語れる時がきたと大はしゃぎです。
朝日は最大の懸案事項であるガス田問題について「東シナ海のガス田問題は決着できなかった。でも、そう悲観することもあるまい。かけ声だけで懸案が打開できないのは当たり前のことだ。」とまるで日本の国益などどうでもいいと言うことらしい。頭にくるなぁ、誰も悲観などしていないよ。ただ中国の汚さと醜さを知っているからこそ絶対に折れてはいけないということなんです。
また朝日は最後に「福田総理は争いだけが両国関係のすべてではないことを示したいのだろう。桜の咲くころに訪日するという胡主席にも日本の人々と語りあい、地方も訪れてもらいたい。」だそうです、まるでお花畑にいるのでしょう、今までどれだけ支那からカネをせびられてきたか、この新聞はわかっていないというより、目が中国から日本を見ているのです。
朝日新聞の今日の記事では「東シナ海の春暁ガス田(日本名・白樺(しらかば))上空に今年9月、中国軍の爆撃機が2日間で40回以上も飛来し、日本の自衛隊機が緊急発進をしていたことが分かった。台湾の軍事筋が明らかにしたもので、日本政府も事実関係を認めている。台湾有事に備え、東シナ海で軍事活動を強化する中国軍の戦略の一環とみられる。
春暁ガス田周辺は海底資源をめぐり日中間で問題となっているが、中国軍の活動がそれとかかわりを持つのかどうかは不明。ただ、中国軍にとってきわめて重要な海域であることを改めてうかがわせるものといえる。」
朝日新聞というのはほんとうに日本の新聞なのでしょうか、スタンスがまるで逆さまです。中国にとって重要な海域だと言うのであれば、日本にとってどうあるか、日本の国民に対し説明ぐらいは書くべきではないんですか。
他の新聞の記事に出ていましたが信用度がなくなってきたのもわかります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今年度、最後の投稿となりました。今年は多くの暗い事件があり、決してよい年ではありませんでした。
来年は明るい話題がたくさんある年でありたいものですね。
最後に、皆さんに心より感謝申し上げ、新たな年が皆さんにとって、そして日本にとってすばらしい1年間となりますよう心よりお祈り申し上げます。
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現在、皆さんからいただいた一年間のコメントを集計しております、従って来年の2日まで一時的にコメントをクローズさせていただきます。申し訳ありませんがなにとぞよろしくお願いいたします。
ただしTBは可能です。
福田首相は30日夜、中国訪問を終え、羽田空港着の政府専用機で帰国しました。
福田首相は出発前に記者団に対して「今回の中国訪問は大変内容のある訪問だった。中国の指導者といろいろと突っ込んだ話をした」と述べ、今回の訪中が意義あるものだったと強調し、訪中の成果をアピールしたそうです。
しかし、日中間の最大の懸案事項の一つである東シナ海のガス田問題は、28日の首脳会談でも進展はまったくありませんでした。
しかし、解決するどころか、中国は妥協する意思はなく、逆に日本側に譲歩を求めてきたそうです。
日本政府は期待をもっていたと思いますがしたたか、いや腹黒い中国に対し、共同声明での合意文すら発表できず、物別れになりました。
親子代々、親中で通してきたことで福田首相も期待をしていたとことですが、これは出発前から(合意は無理)わかっていたことです。
つまり中国側は単純に日本側の譲歩を期待していただけだったのです。
では福田首相の中国訪問はなにの目的だったのでしょうか。
温首相との会談では、東シナ海のガス田開発問題に早期の解決策を見いだすことで一致したと言っていますがこれだけで訪中する意義があったのでしょうか、支持率が下がり、その危機感から支持率を挽回すべく単なるパフォーマンスのように感じますが、中国に行っただけではたして国民は納得するでしょうか。
首相は「日本と中国が互いに協力すると両国以上の力を発揮できる。この協力関係がないと、地域、世界全体に決していいことはない」と指摘し、そのうえで「日中両国の国民同士が深くお互いを理解することが必要だ。そういう理解の中で、お互いにどういうところで協力しあうか、具体的に考えていくことが必要だ」と述べ、日中間の新たな協力関係構築に改めて強い意欲を示したましたが、これは安倍総理も立場上、訪中で同じ内容を述べています。いわゆる戦略的互恵関係というものです。
しかし、福田首相が言ってきたことは北京大学の講演で、戦争の過去について「しっかりと直視し、子孫に伝えていく」という時代錯誤も甚だしい、謝り講演(中国全土にテレビ中継)と日本の省エネルギー技術に関する拠点施設を中国各地に設置することや、公明党が後押しした両国の青少年交流を年間4000人規模に拡大することなどで合意したに過ぎません。
そして胡錦濤国家主席に来年春の来日を招請しただけです。まるでこれは朝貢外交です。
しかし、福田首相は日本が一方的に中国に対し協力を行なうことだけを決めてきたのでしょうか。まさに円借款から変化した新しい形での経済援助です。
つまり福田首相は中国の外交戦略の一つである微笑外交に騙され、今まで戦後一貫して日本が行なってきた土下座、謝罪、弱腰外交であるところの、日本は押せばひれ伏す、ひざまずく、日本の技術、協力だけを獲得するとした中国戦略にまんまと引っかかってしまったのです。
挙句に、温家宝中国首相の首脳会談直後の共同記者会見で、手違いはあったがプレゼントとして台湾の独立を支持しないと発表するなどサービス満点だ。
今まで日本は昭和47年の日中共同声明以来、「台湾が中国の領土の不可分の一部であるとの中国の立場を十分理解し、尊重する」と表現するにとどまり台湾問題には慎重に扱ってきた経過があります。断ればいいものを共同記者会見でわざわざ、こんなことまで言わされるとは本当に情けない首相です。
では今回の福田訪中で日本はなにを獲得したのでしょうか、フランスのように一方的な協力だけではなく、逆にビックビジネスをしたサルコジとは大違いです。なぜ、サルコジが中国に強く出ることが出来るか、それは中国の人権問題と模倣品の弱みを握っているからです。では日本も模倣品についてはどれだけでもいえるはずですよね、まったく福田外交は相手の足元、弱みをとらえていません。従って私は今回の福田訪中の意義などまったくなかったと言わざるを得ません。
悲しいかな、喜んでいるのは中国大好きの朝日新聞だけですよ。
社説では、日中会談―「飛躍」を語れる時がきたと大はしゃぎです。
朝日は最大の懸案事項であるガス田問題について「東シナ海のガス田問題は決着できなかった。でも、そう悲観することもあるまい。かけ声だけで懸案が打開できないのは当たり前のことだ。」とまるで日本の国益などどうでもいいと言うことらしい。頭にくるなぁ、誰も悲観などしていないよ。ただ中国の汚さと醜さを知っているからこそ絶対に折れてはいけないということなんです。
また朝日は最後に「福田総理は争いだけが両国関係のすべてではないことを示したいのだろう。桜の咲くころに訪日するという胡主席にも日本の人々と語りあい、地方も訪れてもらいたい。」だそうです、まるでお花畑にいるのでしょう、今までどれだけ支那からカネをせびられてきたか、この新聞はわかっていないというより、目が中国から日本を見ているのです。
朝日新聞の今日の記事では「東シナ海の春暁ガス田(日本名・白樺(しらかば))上空に今年9月、中国軍の爆撃機が2日間で40回以上も飛来し、日本の自衛隊機が緊急発進をしていたことが分かった。台湾の軍事筋が明らかにしたもので、日本政府も事実関係を認めている。台湾有事に備え、東シナ海で軍事活動を強化する中国軍の戦略の一環とみられる。
春暁ガス田周辺は海底資源をめぐり日中間で問題となっているが、中国軍の活動がそれとかかわりを持つのかどうかは不明。ただ、中国軍にとってきわめて重要な海域であることを改めてうかがわせるものといえる。」
朝日新聞というのはほんとうに日本の新聞なのでしょうか、スタンスがまるで逆さまです。中国にとって重要な海域だと言うのであれば、日本にとってどうあるか、日本の国民に対し説明ぐらいは書くべきではないんですか。
他の新聞の記事に出ていましたが信用度がなくなってきたのもわかります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今年度、最後の投稿となりました。今年は多くの暗い事件があり、決してよい年ではありませんでした。
来年は明るい話題がたくさんある年でありたいものですね。
最後に、皆さんに心より感謝申し上げ、新たな年が皆さんにとって、そして日本にとってすばらしい1年間となりますよう心よりお祈り申し上げます。
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