上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

ソクラテスの名言

2010-03-22 | 故事成句
人は食べるために生きるのではなく,生きるために食べるのである。
사람은 먹이 위하여 사는 것이 아니라 살기 위하여 먹는것이다

古代ギリシャの哲学者であるソクラテス(Sokrates B.C469~399)の言葉で,食は生存の手段にして目的にあらずという意味です。

ソクラテス自身による著作はなく,ソクラテスの思想は弟子であるプラトン(플라톤)の著書「ソクラテスの弁明(소크라테스의 변명)」などにより後世広められました。

ともかく結婚せよ。もし君が良い妻を持てば,幸福になるだろう。もし君が悪い妻を持てば,哲学者になるだろう
(어쨌든 결혼을 하여라. 양처〈良妻〉를 얻으면 행복할 것이고, 악처〈惡妻〉를 얻으면 철학자가 될 것이기 때문이다.)。

ソクラテスの妻クサンチッペ(크산티페)は伝説上,悪妻で有名でしたが,これも悪妻をめとったソクラテスならではの名言です。

悪妻は百年の不作だ(악처는 평생의 원수다.)」という言葉もあるほど,悪妻をめとった夫は一生を台無しにしてしまいます。

しかし「悪妻」というのは第三者から「悪い妻」と見られているだけで,当の夫は案外気にしないことが多いようです。

太ったブタよりも痩せたソクラテスになれ
살진 돼지가 되기보다는 마른 소크라테스가 되라

東大の学長・大河内一男さんが1964年に東大の卒業式で言った名言です。

「満足した豚よりは,満足しない人間である方がよい。満足した馬鹿より,満足しないソクラテスである方がよい(만족한 돼지보다 불만족한 인간이 낫고, 만족한 바보보다는 불만족한 소크라테스가 더 낫다.)」という一節からの引用です。

ここでいう「豚」とは,私利私欲に走り目先のことしか考えない人のことを指しています。

ソクラテスは,いまから2500年も前に「幸福とは何か」「正義とは何か」「人間はいかに生くべきか」などと精神を磨くことを説き,問い続け,その信念ゆえに投獄されたといわれています。

このソクラテスが獄中で毒杯を仰いで自殺した日の最期の言葉「악법도 법이다(悪法もまた法なり)」も有名な言葉です。


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