昨日紹介した冨山氏の本の中では、実際のビジネスの現場で、コンサル流のロジックだけで判断・行動したり、当事者たちに合理的な行動を取ることを期待しているとダメだということも述べられている。
全ての当事者が株主価値の最大化に向けて働いているわけではなく、相当自分自身の損得勘定なんかで動いていることに思いを馳せるとそれは当然の帰結と言える。
そもそも人間なんだから非合理的な行動を取るのは自然なのだ。それは上場会社であったり経営レベルの人間においても、である。もっとも、それが行き過ぎると経済性を無視した判断が横行し、極端な場合は倒産にいたるわけである。
まあ、儲かって順調な間は、ナントカは七難隠す、じゃないけど、いろんな思いを持った当事者も株主価値最大化のためのロジカルごっこに付き合ってくれるわけだが、経営が傾いてきたりするとそんなことを言っている余裕は無くなり、自分のエゴがむき出しになるということだろう。
結局のところ、一見非合理的なのも含めていろんな変数をマネージするのが経営者の役割で、だからこそアタマのキレだけじゃない想像力や交渉力などの総合的な人間力が問われるのだ。コンサルも本来はそういうことだろう。
「ロジックですんだら経営者いらんしコンサルもいらん」のだ。
でも大事なんですけどね、ロジックも。
全ての当事者が株主価値の最大化に向けて働いているわけではなく、相当自分自身の損得勘定なんかで動いていることに思いを馳せるとそれは当然の帰結と言える。
そもそも人間なんだから非合理的な行動を取るのは自然なのだ。それは上場会社であったり経営レベルの人間においても、である。もっとも、それが行き過ぎると経済性を無視した判断が横行し、極端な場合は倒産にいたるわけである。
まあ、儲かって順調な間は、ナントカは七難隠す、じゃないけど、いろんな思いを持った当事者も株主価値最大化のためのロジカルごっこに付き合ってくれるわけだが、経営が傾いてきたりするとそんなことを言っている余裕は無くなり、自分のエゴがむき出しになるということだろう。
結局のところ、一見非合理的なのも含めていろんな変数をマネージするのが経営者の役割で、だからこそアタマのキレだけじゃない想像力や交渉力などの総合的な人間力が問われるのだ。コンサルも本来はそういうことだろう。
「ロジックですんだら経営者いらんしコンサルもいらん」のだ。
でも大事なんですけどね、ロジックも。
物事をドライブさせる力、逆境を乗り越える力、発想する力などの人間力が経営者には重要だと僕も思います。ロジックというのは周りを説得する材料という意味では大事でしょうが、ロジックだけでは事は動かないですもんね。
あまりにも当たり前なことを書いたなあと思いながらも、プロジェクトに没頭しているとついついロジックに熱中して我を忘れてしまうことがあるものです。以前のプロジェクトで散々現場サイドの泥臭い動きをして肝に銘じているのにも関わらずです。
うちのファームはカルチャー的に現実路線の人が多く、マネージャークラスの人が「ロジックばっかり言って、社長の真の思いとかを理解しないと失敗するよ」と注意をしてくれるので、そういう意味では良い環境で働けて良かったと思っています。