ほぼ衝動☆日記

戦略コンサル修行中~東京の中心でコソコソ暮らすのにはもう飽き飽きです・・・

フラット化

2006年09月26日 18時06分20秒 | よみもの
何やかんやいいつつ、やっぱし読んどかなあかん本のひとつ。

フラット化する世界(上)

日本経済新聞社

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詳しくはアマゾンを見ていただくとして、ざっくり述べると、コミュニケーション手段の進化などによって、経済のグローバリゼーションやビジネスの仕組みがここ数年で大幅に進化・変質しており、それをもって「世界はフラット化している」と表現したもの。特にインドへのオフショア・アウトソーシングについて描かれている。

「フラット化」という表現方法は必ずしも適切ではないように感じるし、アメリカ中心の視点で、かつ全体的な構成が粗いところはあるが、ジャーナリストとしては渾身の著作といっていいだろう。
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仕事に新鮮さをキープするには

2006年09月21日 16時39分04秒 | おもに仕事上の愚痴
ものの本によると、劇団四季の「キャッツ」では「慣れ、だれ、崩れ」を防ごうということがテーマになっているそうだ。ロングランになればなるほど、やってる方も、もしかしたら観ている方も、新鮮さや感動が失われてくるのは自然の流れなのだろう。

製造業では累積生産量が上がってくるとラーニングカーブが立ち上がって、生産性が上がるのでhappyなわけだが、サービス業では必ずしもそうとは限らない。

じゃあ、「慣れ、だれ、崩れ」をどうやって防ぐか、ということになると、劇団四季の場合は、劇団員同士の競争が激しく、いつ交代させられるかわからないというプレッシャーがモチベーションになっているようだが、きっとそれだけでは足りない。

コンサルティングの場合、毎回クライアントやテーマが異なるため、プロジェクトが違うとある程度は新鮮味が戻ってくるしそれがこの仕事の魅力のひとつなのだが、「コンサル」という仕事のプロセス自体に慣れてしまうことで生じるマイナスというものもある。
「ああ、これはあのパターンと同じだ」となってしまった場合、もちろんそこでは過去の経験や知見が生かされているので、見立てが合っていれば問題ないわけだが、ひとつひとつのプロジェクトの個性を見逃してしまうことにもつながりかねないリスクもある。ビジネススクールでは、ビジネス理論のフレームワークにあてはめて一般化してしまわないようにとクドクドと注意された覚えがある。

じゃあ、どうすんねん、ということだが、結局は自分が取り組んでいる仕事を常にいろんな側面から捉えなおして掘り下げていって、新しい意味合いを発見することしかないのだろう。
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僕のメモ術

2006年09月20日 09時53分06秒 | おもに仕事上の愚痴
元来、僕はあまりメモを取るのが得意ではなかった。
同時に「聞く」と「書く」が満足にできない僕は、ミーティングに集中することだけで精一杯で、メモや議事録をとるのは後輩に完全にまかせきりだった。

また、自分のメモリ容量不足をカバーするように、なるべく自分でボール(タスク)を抱え込まずに、バレーボール方式ですかさず相手コートに打ち返す習性も身につき、そうしたクイックレスポンス作戦が結果的にプラスにも働いた。

しかし、留学の成果なのか、最近になってようやくメモ術を自分なりに身に付けることができた(議事録レベルはまだムリ)。
世の中に出回っているノート術やメモ術の本もいろいろ立ち読みしたが、「自分の目標を達成するために」系か、スケジュール管理系の本なので、あまり役にたたず、結局は自分で工夫するしかなかった。

ポイントは3つ。

①A4のリングノート(方眼紙式)に青字の万年筆でのびのび書く
ボールペンよりも万年筆の方が素早く書けて手も楽。ただし大きな文字で書く必要があり、A4のノートでだいたい15行くらいでのびのび使う。

②ひとつひとつの事項について、自分がそのとき思ったこと(疑問や、議論の背景や、What's Nextなど)も付記しておく。

③「これは誰かがフォローべきタスク」と感じたら、自分のものだろうと他人のものだろうと、その記述の右端に☆印を付けておく。ミーティングが終わったら、Post-itにひとつづつ転記して、ノートの裏表紙に貼り付けてToDoリストとして活用する。

ありきたりかもしれないが、ノートをほとんど取らない状態から最初に取り組むポイントとして、参考になれば。

ちなみに「聞く」「書く」をどう両立させるか、という肝心な点については、いまだ苦戦中だが、結局鍛錬しかないのだろうか。
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「コンサル」を和訳すると

2006年09月14日 19時06分08秒 | おもに仕事上の愚痴
山手線の中で、目の前にいた若いサラリーマン二人(入社1年目の若造と5年目くらいの先輩社員)が転職雑誌の吊り広告を見ながら、こんな会話を始めた。

若造「コンサルタント・・・って日本語に訳すと何すかね?」

(おっ、これはものすごく深い質問か、ものすごく浅い質問かのどっちだろ?)

先輩「・・・課題・・・解決、かな」

(「コンサルタント」は人ですが、っていうのは置いといて。まあホンマに課題を解決するのはコンサルタントやなくてお客さんなんやけどね。僕ならこういう軽いシチュエーションでは「相談係」と答え、まじめなシチュエーションなら「擬似リーダーシップ役請負業」と答えますが。)

若造「・・・コンサルタントになるのって難しいんですかね」

(まだ入社したばっかしで先輩に転職の相談か?そういえば日経新聞でも話題になっとったな、すぐやめる若者って、って他人のこと言えへんか。)

先輩「うーん、面接とか試験とかあんじゃないの?」

(そらそやけど、質問には答えてへん。だんだんめんどくさくなってきたんやろね。)

若造「・・・僕、実は学生のときに外資コンサル受けて最終面接まで行ったんですよ」

(・・・・What?)

先輩「・・・・(what?)」


あてどもない会話をじっくり聞いてしまった割り切れない思いを他人と共有したかっただけです。失礼しました。
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心の中に毒を

2006年09月04日 13時59分22秒 | よみもの
ここんとこ仕事半分で読み漁っている、「仕事の流儀」関連本のひとつ。

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか

青春出版社

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今まで岡本太郎については、万博公園の太陽の塔と、「芸術は爆発だ」くらいしか知らなかったので、ずいぶんとけったいな変わり者という印象しかなかったのだが、この本を読んで認識を改めた。非常にまっとうな人なのだ。

本の趣旨としては(僕がデフォルメして伝えるところ)、人間が生きる意味(生きる歓喜)というのは、職業やら他人の目やら自分自身のあり方に縛られることなく、一瞬一瞬の日常を「冒険」として妥協なく生きることにある、というところ。
岡本太郎自身、絵を描くこと自体に意味を見出しているのではなく、そういったことも含めて生きるということ全体を芸術としてとらえて生きたのだ。

お勧めの良書です。

この本と同時に、何か勉強になるはずだと思って、有名な将棋名人の書いた本も何冊か読んでみたが、やはり申し訳ないけれど、将棋というバーチャルで一人がちな世界で生きている人たちが書いているので、世間離れしていて視野が狭く、あまりinspireされない。
また、そもそも将棋という勝負の土台は、様々な意味でビジネスや人生とは前提条件が違っているので、彼らの将棋の世界での生き様や能力が直接的に実社会で役に立つ(参考になる)ことは少ないように思われた。参考になるとしたらテニスなどの他のスポーツくらいだろうか。
何となく大人っぽい印象からか、将棋というと非常にまっとうなイメージがあり、企業の経営なんかに通じるところがあるのかと思っていたのだが、こと僕が読んだ本に関する限りそうではないように感じた。
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自己言及プレミアム

2006年09月03日 11時01分05秒 | あったらいいなは、なくてもいい
最近、商品名に「プレミアム」「ラグジュアリー」をつけたり、CMや広告で、わざわざ「この商品はプレミアムですよ」「一般よりも高いですよ」と企業自らが言及するケースを目にすることが多くなったように思う。

可処分所得が高い層向けに、利鞘の厚い「プレミアム」商品を売るというのは、経営上まっとうな判断だと思うが、わざわざプレミアムであることを自己言及することに不自然を感じている。

いろいろ勘案した結果、僕的に思うのは、
近頃の「プレミアムブーム」は大衆向けの仕組みだ、ということだ。

本当の意味で裕福な人たちは、商品名にプレミアムと謳っていようがいまいが、一般向け商品であろうがプレミアム商品であろうが、自分の気に入ったものを、価格にかかわらず買うのである。
わざわざプレミアム商品を買っている、という気分にさせられる必要があるのは、(成り金)大衆文化の域を出ていない。
自分は今「プレミアム」商品を買っている「プレミアム大衆」なのだ、という、上流階級気分の大量消費なのだ。
「プレミアム」とわざわざ言及しなければならないのは、そう言及しなければその商品が「プレミアム」にならないからだ(そのように大衆から受けとめられないからだ)。一方、ベンツは別に「プレミアム」と定義しなくたって、もとからプレミアムと認知されている。

では、こうした「プレミアム大衆」の存在は、経営上どんなインプリケーションがあるのか、ということについては、まだ考えがまとまっていないので、それはまたいつか。っていうか日曜の朝にここまで考えただけで許してちょ。
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新しいヲークマン

2006年09月01日 17時34分57秒 | 衝動買いでストレス解消
が発表された(記事)。

今持ってるiPod nanoを下取りして、これが欲しくなりました。
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