ほぼ衝動☆日記

戦略コンサル修行中~東京の中心でコソコソ暮らすのにはもう飽き飽きです・・・

自己言及プレミアム

2006年09月03日 11時01分05秒 | あったらいいなは、なくてもいい
最近、商品名に「プレミアム」「ラグジュアリー」をつけたり、CMや広告で、わざわざ「この商品はプレミアムですよ」「一般よりも高いですよ」と企業自らが言及するケースを目にすることが多くなったように思う。

可処分所得が高い層向けに、利鞘の厚い「プレミアム」商品を売るというのは、経営上まっとうな判断だと思うが、わざわざプレミアムであることを自己言及することに不自然を感じている。

いろいろ勘案した結果、僕的に思うのは、
近頃の「プレミアムブーム」は大衆向けの仕組みだ、ということだ。

本当の意味で裕福な人たちは、商品名にプレミアムと謳っていようがいまいが、一般向け商品であろうがプレミアム商品であろうが、自分の気に入ったものを、価格にかかわらず買うのである。
わざわざプレミアム商品を買っている、という気分にさせられる必要があるのは、(成り金)大衆文化の域を出ていない。
自分は今「プレミアム」商品を買っている「プレミアム大衆」なのだ、という、上流階級気分の大量消費なのだ。
「プレミアム」とわざわざ言及しなければならないのは、そう言及しなければその商品が「プレミアム」にならないからだ(そのように大衆から受けとめられないからだ)。一方、ベンツは別に「プレミアム」と定義しなくたって、もとからプレミアムと認知されている。

では、こうした「プレミアム大衆」の存在は、経営上どんなインプリケーションがあるのか、ということについては、まだ考えがまとまっていないので、それはまたいつか。っていうか日曜の朝にここまで考えただけで許してちょ。
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