ほぼ衝動☆日記

戦略コンサル修行中~東京の中心でコソコソ暮らすのにはもう飽き飽きです・・・

徳川家康

2011年06月04日 16時48分08秒 | よみもの
好きな武将は誰ですか?と聞かれるときに、人は織田信長とか、豊臣秀吉とか、武田信玄とか、そういうヒーローっぽい人物を選ぶことが多いと思います。
小学校の授業で、この質問を先生がクラス全員に尋ねたときに、だいたいクラスが織田信長と豊臣秀吉で二分される中、僕ひとりが徳川家康に手を挙げたことをいまでも覚えています。
250年以上もの間、日本に太平をもたらし、明治以降の発展の基礎体力を養うにいたったことは、日本史上においてもっとも素晴らしい人物とみなすに十分な証拠であると、小学生当時から思っていたのです。変な小学生ですね。

というわけで、5か月くらいかけて全26巻を読破しました。

徳川家康(1) (山岡荘八歴史文庫)
クリエーター情報なし
講談社


信長や秀吉、また家来や女性たちなど、家康のまわりの人物の心象や行動をvividに描くことによって、たいへん厚みのある物語となっています。
一方、信長の後継者として天下に太平をもたらすことに心血をそそいだ家康を、徳に厚く老成した人物として淡泊に描きすぎており、もうすこし人間臭い部分にリスクを冒して切り込んで描写してもよかったのではないかと思いました。
いずれにしても、この時代を映す、もっとも読みごたえのある本と言ってもよいと思います。

なお、この本が日本企業の経営者の座右の書となってきたことは非常にうなずけるものがあります。長期的なビジョンや安定をもたらすことを重視し、多士済々な家来をつかいこなし、忍耐強くライバルに対処した姿は、まさに昭和的な経営者にとってのお手本だったに違いありません。
この本が中国でもベストセラーになったと聞いていますが、彼らはどのようにこの物語を読んだのでしょうか?
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2011年06月04日 16時44分36秒 | 東京の中心で、コソコソ暮らす
先週、Googleへのブログの引っ越しをお知らせしたのですが、いまいち使い勝手が悪いので、混乱を招き大変恐縮ですが、いましばらくこちらで継続させていただけますと幸いです。
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