「この国のかたち 五」文春文庫より
近代以前の製鉄は、山を崩して砂鉄をとること
から成りたっていた。鉄鉱石からではないよう
だった。
「製錬現場で砂鉄を溶かすには、一山を裸に
するほどの木炭が要った。木が鉄を生むといって
いいほどに、砂鉄製錬は樹木を食い、古代として
は大規模な自然破壊をともなった。しかし日本の
森林には復元力があった。」
現代も「鉄器時代」と言えなくもないが、木が
石炭に変わった。昔は、木炭がなければ、「鉄器
時代」を維持できなかった。逆に言えば、森林が
なくなれば、文明が維持できなかった。
伐採だけが文明の盛衰を決めた要素ではない。
しかし、これからは炭酸ガスが文明の消長を
決めるようになる。森林資源の枯渇が、文明の
盛衰を決める要素になると指摘する人も多い。
近代以前の製鉄は、山を崩して砂鉄をとること
から成りたっていた。鉄鉱石からではないよう
だった。
「製錬現場で砂鉄を溶かすには、一山を裸に
するほどの木炭が要った。木が鉄を生むといって
いいほどに、砂鉄製錬は樹木を食い、古代として
は大規模な自然破壊をともなった。しかし日本の
森林には復元力があった。」
現代も「鉄器時代」と言えなくもないが、木が
石炭に変わった。昔は、木炭がなければ、「鉄器
時代」を維持できなかった。逆に言えば、森林が
なくなれば、文明が維持できなかった。
伐採だけが文明の盛衰を決めた要素ではない。
しかし、これからは炭酸ガスが文明の消長を
決めるようになる。森林資源の枯渇が、文明の
盛衰を決める要素になると指摘する人も多い。
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