竜馬の人脈（３０）暗殺

司馬遼太郎さんの小説の最後の方にこんなことが
書かれている。
この長い物語も、終わろうとしている。人は死ぬ。
竜馬も死ななければならない。その死の原因がなんで
あったかは、この小説の主題とはなんのかかわりもない。

竜馬は暗殺された。
暗殺などは、たとえば交通事故とすこしもかわらない。
暗殺者という思慮と情熱の変形した政治的痴保？者の群れを
いかにくわしく書いたところで、竜馬とはなんの縁もない。

竜馬は誕生日にと暗殺された日が同じである。
1835年11月15日に生まれ、1867年11月15日に亡くなって
いる。満年齢でいえば、32歳である。当時は、数えで
数えるのが常識なので、33歳で亡くなっていることになる。

竜馬は、近江の２階で、中岡慎太郎とともに暗殺された。
見廻組の一団に暗殺された賭されているが、謎は多い。
この頃は、絶えず刺客に狙われていたと考えられる。
中岡慎太郎も竜馬も、新しい日本を見ることなく、凶刃に
倒れた。

「人間はなんのためにい生きちょるか知ちょるか」

「事をなすためじゃ。ただし、事をなすにあたっては、

　人の真似をしちゃいかん」

まさに、幕末を疾風のごとく、

駆け抜けていった一生であった。


次回はいろいろ考えたんですけど、司馬遼太郎さんの

小説などから、名言をさがして見たいと思っています。