大日如来

司馬遼太郎著「空海の風景」より抜粋します。

おそらく人類がもった虚構のなかで、大日如来
ほど、思想的に完璧なものは他にないでだろう
。大日如来は無限なる宇宙のすべてであるとと
もに、宇宙に存在するすべてのものに内在して
いると説かれるのである。中略。

大日如来は智慧と慈悲という二大要素でできあ
がっている。中略。

宇宙－大日如来－は、たえまなく万物を育成し
、万物の上にその無限にひろい慈悲心を光被し
てやまない。

仏教の大日如来とか、釈迦如来、阿弥陀如来な
ど、いろいろ存在するが、よくわかりません。
ただ、どんなものにも、智慧と慈悲が宿ってい
るのだろう。私は、宗教と信仰は無関係な存在
で、特定の宗教とは、無縁でありたいと思って
いる。　真　

今の世の中、民族の差別、宗教の差別が多すぎ
ます。司馬さんは、民族に優劣はないと言って
いますが、それなら、宗教だって同じことでは
ないかと思います。