風の子広場

特別な意味はありません。近くの広場です。
考えごとをするのに最適な場所です。
エッセーを中心に書いてゆくつもりです。

竜馬の人脈(21):中岡慎太郎

2005-02-25 21:35:13 | Weblog
中岡慎太郎は、竜馬より3歳年下である。竜馬に輪をかけ
たように、日本中を駆け抜けていった。というのは、京都
河原町の近江屋で、竜馬と慎太郎は暗殺されてしまった。
竜馬は即死、慎太郎は三日ほど生きながらえたという。

竜馬とはうまが合った。竜馬とひさしぶりに会った慎太郎
はこんな会話をしている。
「竜馬久しぶり」わらじを解き始めると、
「お洗いいたしましょうか」と竜馬が言う。

中岡慎太郎との話は、心地良いのであろう。以心伝心で、
話が早いのである。
「土佐藩は、かわりつつある」と中岡慎太郎は言った。
後藤象二郎との話も、それなりの感触があったのであろう。

「陸援隊」の話も、瞬間的に内容を直感した。竜馬は、
「陸援隊といっただけでわかったのか」ときいている。
並みの人間同士の会話ではない。中岡慎太郎はこの後、
さらに精力的に動き回り、大政奉還への地ならしをする
ことになる。

竜馬と中岡慎太郎との違いは、通信で例えるのならば、
竜馬はインターネット型、行き着く先は同じでも、
途中はまるで違う。中岡慎太郎は電話型で目標に向けて
まっしぐらというような性格の差はある。

司馬さんは、小説の中でこんなことを書いている。
竜馬は、酒のかわりに、蜂蜜を溶かしたものを飲んでいる。
中岡も酒は飲まず、茶ばかり飲んでいた。
この二人にとって、血を酔わしめるものはもはや酒より
も、革命計画なのであろう。

「天下はいまいかにすべきか、ということがついにつかめた。
戦の一字だ」こんな時期にさしかかっている。

次回予告 陸奥宗光





  

金曜日は詩人たち:夢や情熱

2005-02-25 19:58:00 | Weblog
世の人は 明るく反応 できぬまま
     いまこそ語れ 夢や情熱

鳥の声 冬から春へ 変声期

鼻水が 止まらず続く 一週間

満月や 花粉黄砂の 公園で
    風吹く夜の ここちよさかな

春一番 一日だけで 逆戻り
    まちどうしいけど 花粉飛び出す

渡り鳥 引越し準備の この頃か

夢を追い 明るく笑う 人となれ

花は咲く 可憐さ知らず あるがまま

つらいけど 笑顔を見せて 話す日々

春近し 路端に残る 雪化粧

おもしろき こともなきよを おもしろく
      夢を語れし 人は少なし