ずっと家に引きこもっているのもつらい。春の陽気に充てられて、そうだお昼休みは買い出しだ、ついでに川沿いまでお散歩して風を浴びながらランチタイムだ！と己のナイスアイディアに浸りながら、るんるん気分で200円のピザを買って河川敷へ。コンクリートの護岸に腰かけ、写真も撮ったりなんかして気分はトレンディドラマの脇役。いよいよピザのパックを開いて口に運んだところ、不意に視界をよぎる不穏な影、ギャアギャアと鳴く声。小さな影はみるみる増えていく。そうだった。ここはユリカモメのシマだった。奴ら人間を給餌係としか思ってない。遠慮なしに目の前にビュンビュン飛んでくる。横切る瞬間にチラっと流し目でこっちを一瞥するのがわかる。聞こえないが舌打ちもしてるんじゃないだろうか。ごめんなさい。だがこれはやれない。くちばしで頭をどつかれる前に大急ぎで食べきって帰宅。全然リラックスできなかった。実家からお米とパンとスコーンの山が届いた。これは太るやつだ。