かやのなか

あれやこれやと考える

個人の感想

2021-07-19 00:19:26 | 日々のこと
個人の感想を延々と文章にまとめてみて、一応完成はしたものの、読み返すうちに「これを人に読んでもらって一体何になるんだろうか」という気持ちが強くなってきて、結局下書きに放り込んで寝かすことにした。✗2回。
最初はなんとなく読者(というほどでもない、ただ気が向いたら読んでくれるヒト)の目を想定して書き出すのだが、結局次第に「私ならこうする」という話になっていってしまう。つまり、気がつくと自分のために書いている。
『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―(KAAT)』および『虹む街(こっちもKAAT)』の感想をしたためようかと思っていたが、そんなわけで途中でやめてしまった。だから公開しない。でも下書き書いてるうちに、舞台は上演される場所とか相手によってそのものの文脈が変わるなぁということに気がついた。映画と違って限定されるからかな。
昼間は積読中の短編集から短編を3本くらい読んだ。

スイス・アーミー・マン

2021-07-01 01:14:00 | 映画
決意表明ばかり書いても仕方ないので最近みた映画の感想など。(ネタバレしてます)

「スイス・アーミー・マン」
ダニエル・ラドクリフ君がハリーポッターのイメージを払拭しようと躍起になって謎映画に出まくっているのは有名な話だ。私は、ハリーポッターシリーズ自体を未だまともに観ていない人間だが、一昨年に渋谷の映画館で二人芝居「ギルデンスターンとローゼンクランツは死んだ」の舞台版を観た際、ローゼンクランツ役を演じている青年がラドクリフ君だということを偶然知った。
私はラドクリフ君がどう人からみられたく”ない”と考えているかを知らない状態の観客であり、彼をいち俳優としてしか考えていないため、ある意味彼にとっての理想的な客かもしれない。(自画自賛)つまり私のような人間からすると、別にわざわざ変なオファーを受けなくてもいいのに・・・と思うのだが、魔が差して受けてしまったのがこの作品だということになる。いや、真相は知りませんが。実際は脚本に惚れ込んだのかもしれないけど。だとしたら趣味が悪・・・なんでもないです。

無人島。遭難した男が一人。絶望し、海岸で自殺を試みる男の眼前に、漂着する一体の遺体(ラドクリフ)。遺体には変なガスが充満していた。突如、遺体はおしりからガスを噴出して高速船となり海を渡っていく。遭難した男は、便利な乗り物と化した遺体に乗って無人島から脱出。そして行き着いた先は故郷の海岸。世話になった遺体に愛着が湧いたので引きずって歩いていると、なんと遺体が喋りだす。のどが渇いたなと思っていたら、遺体が真水を吐き出す。なんて便利な遺体くん。まるでスイス・アーミー・ナイフみたいに便利!・・・・・・というのがあらすじですが、この遺体がおならで海を渡るというアイディア1本で映画化を強行採決したのではないかと思われる、一発ギャグのような映画だった。
一応中盤に、延々と哲学的なようなホモっぽいような男と遺体の青春物語が繰り広げられて映画っぽい雰囲気を出そうと頑張っていて、私はここらで「そうか、男は冒頭の自殺のシーンで自殺に成功し既に死んでいて、死体と旅するくだりはすべて男が人生を追体験しているんだな。ありがちっちゃありがちだけど、アイディアとしてはありだわ。そのわりに映像にあんまりこだわりがないようだけど・・・」なんて推測を立てていたが、ものの見事に裏外れていた。遺体は本当にただの便利な遺体で、この世界に実存していたのです。理由はわかりません。ううむ。
ラドクリフ君の遺体だけが本物で、主人公の男の姿は他の人間たちには見えないっていうのでも良かったと思うんですが、夢オチってやっぱり安易なのかしら。いやいや、うーん。あまり意味のない「やってやったぜ」感のある下ネタと、カメラや音楽のきれいすぎる感じがアンバランスで、あまりいただけなかった。ラドクリフ君はこんなにもおならを出したかったの? 下ネタをやりたかったの? 別にもう普通の役をやってもええんやで。

習慣

2021-07-01 00:57:44 | 日々のこと
締め切りを先延ばしにしてしまう悪いクセがある。
その仕事を締め切り直前になればやっつけられるかというと決してそんなことはないので、ただ何もしないだけの奴になって20年以上が経過している。毎日コツコツ積み上げるしかないんだけども。あんまり人生において成功体験を持っていない方だけど、かろうじて良い結果につながったものといえば、やっぱり毎日地味にコツコツやっていたことばかりなので、天才でない人間にはそれしかないんだろうな。もう本筋に戻れる年でもないので、開き直って好きなようにすればいいのだが。
となると、残りの人生をどう生きるかというのが問題になってくるので、最近の健康不安がひどい。目も霞んできたし、耳も遠くなってきたし、内臓はボロボロで酒がうまくないし、頼りになるのは睡眠とウォーキングと食事だけだ、とまるで老人のように守りの姿勢に入っている。ネットを読むとすべての体の状況が悪性腫瘍の兆候を示しているし、もはやなにか病気が見つからないと不安、みたいな本末転倒な気分である。これはよくない。
あれこれに一時間ずつ時間をとるのは難しいので、30分とか15分単位でやっていくことにしよう。します。