かやのなか

あれやこれやと考える

鳥飼茜「おんなのいえ」

2015-03-22 23:54:35 | 

鳥飼茜「おんなのいえ」1~4巻 を読んだ。
母と姉妹、とある女だけの家族の話。

恋愛話は正直あんまり食指が動かない。
でも女の人生につきまとう「あーてやんでぇ、ちくしょうめ、」みたいな面倒臭さとか逆に根拠もなく「まぁいいか、なるようになる」と能天気になれる雰囲気、いちいち共感しました。

とりあえず落ち着くために牛丼屋に一人身をおいてみるあの感じ、よくわかる。
もちろん偶然隣の席に、縁のあるイケメンが(しかも彼女と喧嘩して別れてきたばかりの)座ってきたりはせんけども。

長女のあり香が全身から放つ「わたしほうっておけない女でしょー感」、というか
「ていうかほうっておかないで感」については自分にも心当たりがありすぎて嫌だ。
閉じているつもりでダダ漏れのオーラ。
赤子からジジババに至るまで、人類最強の防護服かつ最強武器だと思う。
だから、いわゆるお利口な人は、身内でもなければ、これを纏う他人には決して安易に近づかないよね。
鳥もちが服着て歩いているようなもんで。

ところで、次女のすみ香の恋愛事情については、いまいちピンと来ない。
母と娘の関係性って不思議な緊張感を孕むものよね。男子にはわからんやつ。

飯を炊く

2015-03-22 11:20:49 | 日々のこと

久しぶりにご飯を炊いた。
うちに炊飯器はないので必然的に土鍋飯になる。

所要時間は最短45分なので、炊飯器とそんなに差があるわけでもない。

1、米を洗って最低15分水に浸す
2、鍋を火にかける。最初は弱め、のちに中火。吹き零れそうになったら火を弱め、焦げ臭がほのかに香ってきたら火を止める。約15分。
3、ふたを取らずに15分放置して蒸す。

これで45分。本当は、米は前日から浸してふやかしておいたほうがおいしい。
母から教わった一番簡単な土鍋飯の作り方で他にもあるのかも。
2の行程がいわゆる「はじめちょろちょろ中ぱっぱ」というやつで、3が「赤子泣いても蓋とるな」のところ。

そして大体いつも米を炊きすぎてしまう。今回もやりすぎた。
だってお米は本能的にたくさん炊きたくなるもの。
沢村貞子の献立本に、冷たくなったお米のおいしい食べ方として、糒(ホシイイ)と、茶がゆの作り方が載っていたんだけどまだ試してない。
ホシイイなんて忍者の食うものだと思いこんでいたので、女優の自叙伝にその作り方が出てきてびっくりした。
電子レンジすらもってない。明治の女性の生活の知恵に結構興味津々だったりする。