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連合の圧力  

2021-12-11 01:23:35 | 文化

>AERA dot.  >北京五輪"外交的ボイコット"で安倍―高市連合の圧力 岸田首相の本音は「中国の顔も立てたい」 > 2021/12/10 07:00

> 中国の北京冬季オリンピック開幕まで2か月を切る中、“外交的ボイコット”を表明する国が相次ぎ、岸田政権が対応に苦慮している。  

 

この際中国にお灸をすえるべきですね。   

 

> 来年24日に北京で開会式、20日に閉会式が行われる北京オリンピック。 >中国との対立が深まる、アメリカが外交的ボイコットを表明したのに続き、イギリス、オーストラリア、カナダもボイコットすると表明した。 

 

FIVE EYES のメンバーは息が合っていますね。    

 

> オリンピックが開催される際には、どの国も政府関係者が開会式などに派遣される。 >しかし、アメリカ、イギリスなどは政府関係者の派遣はしないとしている。 >だが、選手たちの参加は変わりなく、1980年のモスクワオリンピックで西側諸国の選手が派遣されなかったような事態にはならない。 

 

選手には罪がない。これは政治関係者の問題ですね。   

 

>「中国との関係で亀裂が深まる、アメリカ。>バイデン政権はかねてから中国の人権問題に厳しい姿勢をとっている。>そこに中国の有名テニス選手、彭帥さんが元副首相から性的関係を強要されたとSNSに投稿した後に消息不明になるニュースが世界中で報じられたことが追い打ちをかけた。>アメリカの対応で当然、同盟国の日本の対応も迫られることになる」(外務省関係者) 

 

我が国も受け身でなく指導性を発揮すべきですね。     

 

> 岸田文雄首相は127日に首相官邸で「オリンピックや我が国の外交の意義などを総合的に勘案し、国益の観点から自ら判断する。

 

我が国の国益には憲法の精神が抜け落ちているようですね。わが国には哲学がないから、憲法の文面は単なる美辞麗句になります。       

 

>それが我が国の基本的な姿勢です」と述べた。> アメリカの外交的ボイコットに足並みをそろえるのかどうかについては言及はなかった。

 

意思決定の遅れは昔からあったことのようですね。   

フランク・ギブニー (Frank Gibney)  氏の著書 <人は城、人は石垣> には、日本人の意思決定に関して次のようなことが書かれています。

 ペリー提督は、日本人はアメリカ人のように敏速に行動しないと注意された。それは、このように説明された。数人の日本人が黒船を訪れたいと思って集まったとする。一人が「いい日だな」という。これに二人目が「なんという気持ちのいい日だ」と調子を合わせる。三人目が「波も見えないぞ」という。最後に四人目が「船に行ってみようじゃないか」と提案する。  ニューヨーク・デイリー・ニューズ (1854年6月13日)  (引用終り)   

 

>「岸田首相は苦しい判断を迫られそうだ」 > 自民党幹部はこう指摘する。 > 自民党内では、アメリカなどと共同歩調を取るべきだという声が日増しに強まっているのだ。 >その急先鋒が、安倍晋三元首相、高市早苗政調会長のラインだ。 >安倍氏と高市氏が顧問を務める自民党の議員連盟「保守団結の会」の会合が8日、開催された。

>その席上で、高市氏は「アメリカなどと同じく、外交的ボイコットすべき」と声をあげたという。 >参加した自民党の国会議員はこう明かす。 >「高市氏は保守とは何かという話からはじまり、政策課題などを話す中で、中国の人権問題に懸念を表明。 >アメリカなどと共同歩調をとるべきと、訴えていた。

 

そうですね。アメリカとの共同歩調は必要ですね。この際中国にわが国に関して誤解を与えないようにしないといけない。  

 

>横で聞いていた安倍氏もうなずいていました」> そして安倍氏も9日、派閥会長を務める安倍派(清和会)の会合で「中国の人権状況に鑑みて、日本は政治的な姿勢や、メッセージを出すべきではないか、意思を示すべきではないか」と高市氏と同様に外交的ボイコットに賛同する意向を見せた。

 

日本人は意思決定にどうしても遅れますね。  

 

> また安倍氏は中国の最大懸念事項である台湾有事について度々、言及。 >126日の清和会のパーティでは、「中国は軍事力を背景に、尖閣諸島、南シナ海、台湾への圧力を強めている」などと外交的ボイコットに加えて、中国の懸案、台湾問題にも踏み込んだ。> 安倍氏の一連の厳しい発言に、中国は駐中国日本大使を呼び申し入れを行うなど、反発を強めている。  

 

中国の反発は珍しいことではありませんね。     

 

> 岸田首相と同じ派閥で側近の林芳正外相は、就任直前まで超党派の日中友好議員連盟の会長を務めた親中派だ。  

 

岸田首相は林芳正氏との距離を置くべきですね。    

 

>また、中国は東京オリンピックには閣僚級の局長を派遣している。  

 

我が国には人権問題はありませんからね。   

 

>「東京オリンピックから半年ほどで、外交的ボイコットとなれば、日本はどういうつもりだとなる。>日本はアメリカほど中国との関係が悪化しているわけではない。 

 

中国が人権問題を解決しないと日本との関係も悪くなるでしょうね。   

 

>外務省サイドからは外交的ボイコットは避けるべきとの意見が強い。>アメリカと違い日本と中国はお隣同士で、中国への依存度はアメリカとまったく違う。>だから岸田首相は日本国益が一番だと語っている。

 

我が国の国益とは損得勘定の事ですからね。政治哲学などは日本人にとって単なる美辞麗句にすぎない。それは教養の問題とも関係がありますね。   

'どのような状況にも普遍的に通用する真理や法則、基本概念や倫理がありうるという考え方が、日本にはほとんど存在しない。' (カレル・ヴァン・ウォルフレン)    

だから、’自明の理 (self-evident) である’ といった内容の強調の仕方はしない。  

‘周りの影響を受けずに、真に独立した考えができる知識人がいない。’ ( グレゴリー・クラーク)

その代わり周囲の気分・雰囲気を敏感に感じ取る態度が日本人に高く評価されている。

 ‘日本人は政治にそれほど関心がないのに政府に依存し、国からの発言を待っている。’  (ウスビ・サコ)   

日本人は思考を停止しており万事受け身で対処するが基本姿勢である。 

 

>だが、アメリカなどの主張、安倍氏や高市氏の発言力が上回り、板挟み状態になっています」(官邸関係者)

 

現実 (損得勘定) と非現実 (政治哲学) の勘案ですね。   

言語は伝達の手段であるばかりでなく、思考の重要な手段でもあります。ですから我々の考えの疎かな所は日本語のせいであることもあります。   

非現実 (考え) の内容は、英語の時制のある文章により表される。非現実の内容はそれぞれに独立した三世界 (過去・現在・未来) の内容として表される。その内容は世界観と言われている。これらの三世界は時制により構文が異なるので、同次元で語ることができない。それで独立した三世界になっている。この規則を the sequence of tenses (時制の一致) と呼ぶ。日本人の初学者が英論文を書くときに難渋する規則である。 

世界観は、人生の始まりにおいては白紙の状態である。人生経験を積むにしたがって、各人がその内容を自分自身で埋めて行く。自己の 'あるべき姿' (things as they should be) もこの中にある。来るべき世界の内容を語ることは、時代を先取りすることである。

自己のその内容 (非現実) を基準にとって現実 (things as they are) の内容を批判 (縦並びの比較) すれば、批判精神 (critical thinking) の持ち主になれる。批判精神のない人の文章は、ただ現実の内容の垂れ流しになる。全ての事柄は他人事になる。これは子供のようなものである。日本人も英米人も子供の時には非現実 (考え) の内容というものがない。だから ‘話を告げる’ (to tell a story) ということは、’作り話をする’ とか ‘嘘を吐く’ という風に受け取られて悪い子供とされている。この判定だけがわが国では一生涯続く。

日本語の文法には時制がない。だから、日本人には世界観がない。そして、日本人には批判精神がない。残念ながらマッカーサ元帥の '日本人12歳説' を否定できる人はいない。  

意見は比較の問題である。現実の内容と非現実の内容があれば批判精神が発揮できる。英米人の意見はこれである。これは縦並びの比較ということができる。建設的である。進歩が期待できる。希望が持てる。現実の内容だけであれば、その比較は '現実' '現実' の上下判断 (横並びの比較) になり、'どっちもどっちだ' がある。無力感に苛まれる。この種の比較は復讐に復讐を重ねる民族同士の争いの原動力にもなっていて進歩が期待できない。

イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で ‘自らの立場’ について以下のように述べています。   

何処の国の新聞でも、一つの立場がある。立場があるというのは公正な報道をしないということではない。そうではなくて、ある一つの事態を眺めかつ報道している自分の位置を明確にしている、ということである。 読者は、報道された内容と報道者の位置の双方を知って、書かれた記事に各々の判断を下す、ということである。 ・・・・日本の新聞も、自らの立場となると、不偏不党とか公正とかいうだけで、対象を見ている自分の位置を一向に明確に打ち出さない。これは非常に奇妙に見える。 物を見て報道している以上、見ている自分の位置というものが絶対にあるし、第一、その立場が明確でない新聞などが出せるはずもなければ読まれるはずもない。・・・・・ (引用終り)      

 

> そこでオリンピックの金メダリスト、室伏広治スポーツ庁長官や山下泰裕日本オリンピック委員会会長を派遣する「折衷案」も検討されているという。> 20年以上、自民党政務調査会の調査役を務め、安全保障にも詳しい政治評論家の田村重信さんはこう話す。>「今はインターネットやマスコミの世論調査などでも中国や韓国、北朝鮮に厳しい意見が支持される傾向にあります。  

 

我が国の憲法前文には、われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。と書いてある。しかし、西洋人の政治哲学は我が国内では美辞麗句であると解釈されているようだ。だから、人生の道しるべにはならない。      

 

>安倍―高市連合はネット世論に受けがいいことを察知し、ひときわ大きな声で外交的ボイコットと発言している面はあると感じます。>それに党内も流されつつあるのは事実だ。 

 

政治哲学のない人は流されますね。これは毎度のことです。       

 

>岸田首相は外相、4年間の経験があり、国際情勢や駆け引き、よく理解している。 

 

彼は自己の政治哲学で譲歩して実利の方を得る駆け引きが得意ですかね。   

 

>今は安倍―高市連合に押されているようにみえるが、総裁選でも早々と二階幹事長を切るなどと打ち出し、やるときは決める人。

 

やる時は恣意決定でなく意思決定にしてもらいたいものですね。   

私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’  (あるアメリカの国務長官

変わり身の早さは日本人の得意芸ですからね。目先・手先の事柄に神経を集中させていますね。現実があって非現実 (考え) の無い人間の特徴ですね。

 

>岸田首相サイドに聞くと、アメリカなどがボイコットしたから日本もという横並びは避けたいし、中国の顔も立てたいと言っていました。>最後はビシッと決断するんじゃないかな」

 

中国の本質は覇者の国です。我々が顔を立ててやったらきりがない。限りなくのさばりますね。

中国は中原 (ちゅうげん) に鹿を逐 () う伝統的な覇者の国である。だから、覇者の物語 '三国志' は、中国人の愛読書となっている。覇者は周辺諸国に覇権を打ち立てようとして傍若無人のふるまいをし、多大な迷惑をかけている。これは皇帝の時代も国家主席の時代も漢民族のメンタリティが同じであるから変わらない。漢民族は、自分たちの考えを示すために漢字を作った。しかし、彼らは外国人の考えを示すための漢字は作らなかった。だから、外国人に対して自己の内容を発信はできるが、外国人からの内容を受信することは難しい。独断専行に陥りやすい。印欧語族のインド哲学を経文 (漢文) に表すことが至難の業であることがわかる。漢文の書物をいくら読んでも外国人の考えは出てこない。だから、中華思想を堅持し自己中心的にならざるを得ない。周辺諸国を中国化することに専心してやまない。中国人が外国人の影響を受けて発想の転換 (paradigm shift) をすることは期待薄である。

 

中華 (ちゅうか)  [外国との交渉が少なかった時代に] 自国を、世界の中心にある、一番優れた国とみなしたこと。[狭義では、漢民族のそれを指し、またその呼称としても用いられる]    東夷 (とうい)  [東方の野蛮人の意] 昔、中国から見た東方諸国の称。[広義では朝鮮・沖縄を含み、狭義では日本を指した]     南蛮 (なんばん)  [南方の野蛮人の意] 昔、中国で、インドシナなど南海地方の諸民族の称。 西戎 (せいじゅう)  [西方の野蛮人の意] 昔、中国で、チベット族やトルコ族など西方の異民族の称。北てき (ほくてき)  [北方の野蛮人の意] 昔、中国で、匈奴 (きょうど)・韃靼 (だったん) などの遊牧民族の称。

 

>AERAdot.編集部 今西憲之)

 

 

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