本八幡 日々の記録

最近、落ちるまで飲めない!?

深田悟師匠の「即効性アドリブ講座」絶対音感と相対音感(1)(2) 2017年

2017年01月31日 | 音楽
【コラム-絶対音感と相対音感(1)】

 絶対音感と相対音感について、何回かに渡って、考えてみます。なお、このブログの本題、即効アドリブ術は、多数派である、絶対音感を持っていない人を対象として書いています。
 絶対音感というのは、聞いた音が何の音なのかが、参考にする音(例えば音叉のAの音)が無くてもわかる能力として知られています。これは音が聞こえれば、その音の名前を言うことができるという受け身の能力のように思われます。しかし、プレーヤーの立場から見れば、これから吹こうと思って頭の中にイメージしている音が何の音なのか解るという、とても便利な能力です。
 楽器を吹く場合、2つのケースが考えられます。一つは、楽譜を見ながら吹く場合。もう一つは、自分が吹こうと思っているメロディを吹く場合。後者の場合、これから吹こうとしている音が、心の耳には聞こえているわけですから、絶対音感との関係は分かり易いでしょう。
 楽譜を見ながら吹くという作業は、絶対音感の能力とは逆の能力を必要としているように見えます。例えば、楽譜を見て、心の耳でその楽譜の音を聞いてみるとしましょう。すると、音が聞こえれば、それが何の音なのかは解るので、楽譜と一致しているかどうかが解ります。違っていれば即座に修正できます。つまり、フィードバックシステムができあがっているということです。そしてこのフィードバックシステムは使い込むほどに性能が上がり、ほとんど待ち時間ゼロで楽譜をみて正しい音を再生する(心の耳で聞く)ことができるというわけです。
 相対音感は、一つの音を聞いても、その音の名前を言うことはできないが、何か(何でもいい)知っている音があれば、それとの相対関係から、別の音の名前を言うことができるという能力です。絶対音感との違いは、音の名前を判断するために、基準になる音が必要で、2つを比較しないと音の名前が解らないということです。
 曲を階名で歌えなくても歌は歌えるし、口笛も吹けます。美しいハーモニーを感じることもできます。絶対音感や相対音感というのは、そういう音楽的な感覚のことではなく、音と言葉(音の名前)とを結びつける能力(あるいは技術)のことなんですね。(その二に続く)




【コラム-絶対音感と相対音感(2)】

 前回、「絶対音感」、「相対音感」とは、音と名称を結びつける能力あるいは技術だと書きました。そして、音の名前を知るということが、プレーヤーにとってはとても便利なことだと書きました。
 しかし、いろいろなプレーヤーがいるもので、楽器を吹く時に音の名前は必要ないという人もいます。そういう人たちに聞いてみると、音そのものと、楽器の状態(例えばトロンボーンだったら、スライドの位置とか、唇の状態、息のスピードなど)とが直接対応しているようです。こう書くと、とても難しいことをやっているようですが、歌を歌う時や、口笛を吹く時にそういうアプローチを取っている人は多いと思います。
 話が逸れましたが、大多数のプレーヤーは、楽器を吹く時、まず音の名前を知り、次にその音の名前に対応する楽器(およびプレーヤー)の状態を作り出す、という作業をやっていると思います。このタイプのプレーヤーにとっては、音と名称を結びつけるという能力はとても重要です。
 絶対音感は一般的には年齢が低いうちに獲得する必要があると言われています。一旦獲得してしまえば、これは強力なツールです。例えば周りの景色を見た時、あれは赤、あれは緑、これは黒・・・という風に色の名前がわかりますね。そして、普通は、間違うことはありません。絶対音感の場合も、全ての音と名称が完全に対応しているので、精度100%と言えます。
 相対音感は、いつでも獲得可能です。というより、いつでも能力を高める努力をすることができ、し続ける必要があります。相対音感の場合、基準音に対する相対的な関係を推定するという作業が加わるため、どうしてもミスを伴います。慣れないうちは、精度はかなり低いものとなってしまいます。また、音と音との離れ具合によって得手・不得手が生じます。
 世の中には、絶対音感と相対音感の2種類しかないのか、その中間的な状態は無いのか、という疑問が一瞬頭の中をよぎったかもしれません。答えはNOです。絶対音感でないものは全て相対音感と考えていいと思います。例えば、トロンボーンのことを考えると、スライドの位置や、フレージングなどから、ある音特有の音いうものがあります。その音色に基づいて、いくつかの音だけは、基準音が無くても何の音かがわかります。一旦ひとつの音がわかれば、相対関係に基づいて、他の音も何の音かが解ります。しかし、これは相対音感における基準音を、音色から推定しているということであり、基本的には相対音感です。
 この講座でのアドリブのアプローチは、相対音感に大きく依存しています。このため、相対音感の精度を高めることが、大きな課題となります。とはいえ、それができないと先へ進めないというものではありません。音をミスったところで大惨事になるわけではありません。気楽に、効率的にアドリブができるようになることが目的です。(その三に続く)



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【備忘録】 S社 謄本   2017年1月

2017年01月31日 | 日記


31日、謄本返却する旨留守電有。

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深田悟師匠の「即効性アドリブ講座」第1回 第2回

2017年01月30日 | 音楽


ヤマハアネックスジャズバンドのライブ終了後の打ち上げのとき。

トロンボーンの深田師匠とアドリブについての短い話の中で、「以前、ブログでアドリブについて書いた。」ということを聞く。
帰宅後、師匠からブログのアドレスが送られてきた。


http://trombonologic.way-nifty.com/sf_session/2005/06/post_d4b4.html

翌日読んで見たら、なるほどという思いがあったので、師匠に了解を得て、以下に引用して公開します。




以下、引用。

【序】

「以前から気になっていたことがあります。
ジャズのアドリブはどうやればいいんだ?という話があちこちのサイトで見られるようになりました。

よくあるのは、コードに対しこういうスケールを使うとか、代理コードをどうするとか・・・。
もちろん、これはいつかは通らなければならない道でしょう。

でも、スケールを勉強するだけでソロができるのか?どうも、そうではないようですよね。
特にアマチュアとして気楽にジャズの演奏を楽しみたい人にとって、スケール練習は、やろうとしていることとのギャップがありすぎでは?練習時間だって限られているのに、1時間もスケール練習に費やせますか?

そこで、このブログでは、全く別のアプローチを紹介していこうと思います。即効性です。

絶対音感が必要かどうか、という議論もあちこちで見かけます。
絶対音感(という表現は正しくないと思いますが)とは、ちょうど、色をみて「これは赤、これは緑、これは青」と認識できるように、音を聞いて「これはF、これはA#、これはDb」というように音名がわかることを指しているようです。これについても言いたいことがたくさんあります。

今日のところは簡単なイントロで、次回から本題に入っていきます。お楽しみに。」




【第1回-メロディを吹いてみる】


 さて、最初の一歩は、知っているメロディを吹いてみるということです。(私、トロンボーン吹きなので、「演奏」「プレイ」「弾く」といった言葉の代わりに「吹く」という言葉を使うことにします。)
 ところが、ここで早速疑問噴出です。メロディを「知っている」とはどういう状態なのでしょう。
 他の人がどういう風に考えているのかがわからないので、ここは少し表現がくどくなってしまいますが、少しだけ辛抱してお付き合いください。
 自分自身について言えば、メロディを知っていること=階名(ドレミ・・)でそれを歌えることです。ただし、私がメロディを知っている状態というのは、『階名でメロディを憶えていて、その階名に従って忠実に楽器を吹くと(あるいは歌うと)、その結果としてメロディが再現される』ということではありません。まずは旋律が記憶の中にあり、それを階名に変換して、それを楽器で吹いています。ですから、メロディを知っているけど譜面がないから吹けない、ということはあり得ません。これについては、第2回でさらに詳しく説明します。
 さて、本題の方ですが、まずは知っているメロディを吹いてみます。ドレミで考えながらメロディを吹きます。なお、注意して欲しいのは、メロディそのものに集中し、キーという概念を忘れることです。
 例えば、Bye Bye Black Bird という曲がありますが、これを吹くときには、ラ・ラ・ラ・ラ・シb・ラ・ラー、ラ・ソ・ソー、ソ・ファ・ファー、などと考えて吹きますが、『これはキーがFだからシはフラットだ』などとは決して考えず、直前の音との相対的な関係からシはフラットだ、と考えてください。つまり、ラのあと半音上がっているからシbなのだと考えるようにしてください。こうして、片っ端から、知っている曲を、決して譜面は見ないで、そして、階名を意識しながら、吹いてみてください。(第1回終わり)






【第2回-メロディを吹いてみる(2)】


 第1回は、知っているメロディを吹いてみる、ということでした。そんなこと簡単さ、という方も少なくなかったかと思います。
 さて、第2回ですが、今回も知っているメロディを吹いてみます。ただし、今回は、メロディの最初の音を、別の音に変えて吹いてみます。つまり、キーを変えて吹く、ということになるのですが、「キーという概念」は捨ててください。知っているメロディを、いろいろな音を開始音として吹いてみます。頼りにするのは、直前の音とこれから吹こうとしている音との相対的な関係だけです。
 例えば、前回例として出したブラックバードですが、最初の音を1音上げると、シ・シ・シ・シ・ド・シ・シー、シ・ラ・ラー、ラ・ソ・ソー、となります。さらに半音上げれば、ド・ド・ド・ド・レb・ド・ドー、ド・シb・シbー、シb・ラb・ラbー、となります。しつこいですが、これを、key of G、key of Abなどと考えてはいけません。直前の音に対して、これから吹く音が何になるか・・・を即座に判断できるようにします。
 最初は簡単な曲(もしくは、曲の一部だけでもOKです)、慣れてきたら複雑な曲にも挑戦してみてください。また、最初の音は、できれば12種類全て試してみてください。くれぐれも、キーという考え方をしないようにしてください。また、決して楽譜は使わないでください。「最初だけ楽譜を見て、憶えたら楽譜を見ないで吹く」というのもダメです。憶えるのではなく、知っているメロディを階名に変換するのが主な目的ですので、楽譜は一切使ってはいけません。12の音を均等に取り扱い、また、相対的な音感を養うことが主な目的です。
 第1回、第2回が、準備段階となります。なお、楽器が手元に無いときでも、聞こえてくるメロディや、知っているメロディを階名で捉えられるよう日頃から練習してください。ただし、絶対音感を要求しているのではありません。耳に入ってきたメロディを、最初の音を適当に決めて、後は、相対的な関係が崩れないようにするだけでOKです。次回は、講座は休み、絶対音感と相対音感について一言書いてみようと思います。(第2回終わり)


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2017年1月30日 新たな椎茸観察日記 3日目 小松菜のニンニク炒め 麻婆豆腐 野菜の宅配サービス 坂ノ途中

2017年01月30日 | 日記





うわ〜、妖怪「百目」みたい。

いっぺんにワンサカ生えそうだな。






夜。

小松菜のニンニク炒め。



麻婆豆腐。








野菜の宅配サービス「坂ノ途中」。お試しのやつを取り寄せてみた。












シムシムクッキー、旨い。






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2017年1月29日 (日)ヤマハアネックスジャズバンド 新春ライブ

2017年01月30日 | 音楽

銀座7丁目、ヤマハ銀座ビル地下2階のスタジオ。

112席。





楽屋のモニターから見たスタジオ。




















ライブの様子。
































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