川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

新井田の世界戦延期

2006-08-28 21:39:33 | その他スポーツ
9月2日に予定されていたWBAミニマム級タイトルマッチが延期することになったそうです。理由は王者新井田豊の負傷によるものだそうで。
「ランダエタに勝った新井田が、亀田戦からちょうど1ヶ月後に試合をする」と盛り上がる要素もあったのに何とも締まらない話です。
まあ、ケガですのであまり言っては可哀相ですけれど。

ただ、王者がケガをしたら興行そのものが延期されてしまうというのはボクシングが格闘技に勝てない一つの要素ではあるでしょうね。「王者が」というのは、挑戦者側については相手を変えればいいだけで特に問題はないということがありますので。長谷川穂積の一回目の防衛戦はディエゴ・モラレスがケガをしたせいで急遽変更とかで今ひとつのが来て割と楽にKO勝ちしてましたね。
ただ、たまに「こいつじゃなきゃ嫌だ」という情けない王者もいたりはしますが。

K-1やPRIDEでは誰か一人くらいケガをしたとしても、沢山カードがあるわけで「ああ○×は出られないのか。でも、別に他にもあるからいいや」という部分がありますし。まあ、手足は4つあるので1つダメでも3つ使えるから試合しろという豪快な理屈も成り立っているかもしれませんし。ボクサーの場合腕一本で試合をしろというのはかなり無理がありますからね。もちろんたまにケガをしたけれど種々の事情で今回は片手だけでやってみせるというのもいますけれど。

また総合格闘技の選手の場合は大抵年に五、六試合くらいはやりますから、「今回○×はあかんのか。でもま、次までには治してくるやろ」となるわけですしね。

とりあえず新井田には早くケガを治して、高山との試合をやってもらいたいものですが、仮に亀田兄弟がこういう事態になったとすれば、やはり「あいつら臆病風に吹かれた」ということになるんでしょうね。
そういう意味では彼らの調整は大変でしょうねぇ。

セビージャの二人

2006-08-28 17:49:37 | サッカー
リーガ第一節
レアル・マドリーはビジャレアル相手に0-0のドロー。関係記事を読む限りでは何だか惨憺たる試合をしていたようで。ロナウドも放出できないし、カッサーノもいるし、右はベッカム、シシーニョといるけれど、反面左は衰えが囁かれ始めたロベカルと限界説の絶えないラウールということでいびつな戦力がカペッロの足かせとなるのかもしれませんね。
ちなみにカッサーノがイタリア代表に復帰したということのようで。まあ、バカンス明けでみんな同じ立場、コンディション的にはさほど変わりないというところでしょうか。

前ベティコアイドル・ホアキン
相変わらずバレンシアが有力とされ、メディカルチェックを受けたとかいう話もありますが、ロペラ会長が強引に別の話をまとめてしまう恐れも否定できないということのようです。

元セビリスタアイドル・レジェス
アーセナルから出たいと叫び続けているとかスペイン紙には出ているそう。まあスペイン紙ですからどこまで本当かどうかは分かりませんが。
レアル・マドリー、セビージャ、アトレティコあたりが狙っているという話はあるものの、どうなるんですかねぇ。
結局残留とかなって、「僕がイングランドを出たいなんて言っていたって? そんなのはスペイン紙のデマカセだよ」ということになるのかもしれませんが。

マケレレ
占星術に従う男レイモン・ドメネックが代表引退の意思があるとされるクロード・マケレレを召集したことで色々物議を醸しているとか。
「本人と話はしていないし、意思も確認していないが偉大な選手が偉大なクラブでプレーしている以上は代表でもプレーしてもらう」という中々凄いことを言ったとかともされてます。この理屈に従えば代表引退を宣言するなど自分の前では何ら無意味であるということになるのでしょうけれど。
チェルシーとしては代表の試合をボイコットすれば、2試合出場停止となることでやむなく従うとか話にありますが。ただ、モウリーニョは「これではマケレレは奴隷みたいなもので、人権もない」と文句を言っているそうです。

ロイ・キーンがサンダーランドの監督に
将来的にはなるだろうと思ってしまたが、まさか引退していきなり監督になるとは思いませんでした。サンダーランドというと財政難が依然続いているということですが、闘将の炎がそんなチームに魂を注ぎ込むのでしょうか。

ヨンセン、ノルウェー代表合流のため離日
出番はありますかねぇ。スールシャール、カリューの2トップが濃厚ですが、一応右スールシャールでカリュー、ヨンセンという2トップもありうるのではというところのようです。

Rapunzel 3

2006-08-28 17:17:37 | 日々のニュース
[これまでのあらすじ]
野菜と引き換えに妖精に預けられたラプンツェル。塔に閉じ込められ、暇を持て余していた彼女の前に王子様が現れ、幸せを掴んだかに見えましたが、密会をしていたことが発覚するや妖精の怒りが爆発。ラプンツェルは追い出され、王子様は目が見えなくなってしまうという事態になってしまいました。

…既に大きく脱線中(笑)
さて、この時代、目の見えなくなった者は乞食となるのが宿命でありました。
しかし、心の眼が開いた王子様は目が見えないことで挫折することがなく、自分の故国に帰ることができました。そして、故国に修羅の掟を持ち込み、瞬く間に制圧してしまい、世紀末覇王となりました(オイオイ…)。
今や覇王となった王子様ですが、ラプンツェルのことは忘れられず色々と情報収集はさせていました。そうこうしているうち、何とラプンツェルを養っていた妖精が襲撃されているという報告を耳にしました。何者かが妖精がラプンツェルの髪の毛を切った話を言いふらし、しかもラプンツェルが少年であると偽ったデモを広げ、重大な教義違反を犯したと言いふらしたからです。

<インド>シーク教徒の少年が髪切られ、抗議デモ激化(毎日新聞)

「…ってか、髪の毛を丸ごと切り落とせば暴行罪は間違いなく、場合によっては傷害罪になるのですけれどね」
王子様の部下は放っておけばいいのではという態度です。しかし、王子様は、
「強敵(とも)を見捨てることはできぬ」
と、どこからか連れてきた巨大な馬にまたがり、塔を目指しました。
塔では妖精が苦戦しておりました。妖精は圧倒的に強いのですが、やはり数の前に苦労しているようです。
「ふぅ…あたしもそろそろおしまいかねぇ」
「手伝おう」
そこに王子様が現れました。妖精はオッと驚きます。
「…久しぶりだね。何しに来たって言うんだい?」
「強敵の苦境、見捨てることはできぬ。それに負け戦ほど面白いものはないからな。せいや!」
王子様は敵陣に切り込むや馬で多数の相手を潰し、またその手は何倍にも膨れ上がり相手を蹴散らしていきました。
王子様の圧倒的な活躍もあり、遂には相手は退きました。
「おかげで助かった。礼を言うよ」
「ふっ…」
「しかし、あれだけの数の者が誰の差し金もなく動いたとは到底思えないね。おそらく、ラプンツェルを狙う何者かがあたしを亡き者にしようとしたんだろうさ」
「その何者とは? まさか、あんたには同門の兄がいるとか?」
「そういういかにも少年誌的なことはしないよ。誰かは分からない。ただ、あんたのように塔の近くを立ち寄ってラプンツェルのことを知っていた者がいたとしても不思議ではないねぇ」
「…分からないとなるとこちらとしては打つ手なしか」
「いや。一応手は打った。あたしの知っている五人の使い手に協力してもらおうとしたんだ。ただ…」
「ただ?」
「こいつらがそれぞれ属性使いなのだけれど、嵐と火は謎の敵にあっさりやられて、土はあんたのところに派遣させようと思ったんだけれど、これは行き違いになったようだ。水にはラプンツェルの捜索をさせているけれど、今のところ音沙汰無いねぇ」
「もう一人は?」
「もう一人は空のジュウタって言って、恐ろしい使い手なのだけれど、流れる空のように取りとめがなくて、予定は未定だと動かない」
「…何故?」
「より目指すべき大いなるものがあるっていうんだ」

田臥勇太、あくまでNBA優先…北京五輪予選出場「未定」(スポーツ報知)

「確かにNBAは重要だ」
「あたしもそれは分かる。しかし、ジュウタに立ってもらわないと(日本バスケは)勝てない。ジュウタは臥竜だが、飛竜になってもらわなければ困る…」
「……」
「で、王子、あんたはどうするね?」
「…ここにいればあんたを狙って次の刺客がくる」
「だろうね」
「そいつをぶちのめし、相手の居所をはかせる。その後ラプンツェルを探す」
「なるほどね。そいつがいいかもね」

さて、そうそう巧くいくのでしょうか。

「いじめ」は特別ではない

2006-08-28 15:13:38 | 日々のニュース
あるいは挑発的なタイトルに見えるかもしれませんが…
ニュース自体は知っていましたが、愛媛・今治市で苛めが原因で自殺した中学一年生の遺書についてのエントリが幾つかありましたので、触発されて書いてみました。
「いじめ」を苦に自殺。踏みとどまらせるには(破壊王子流勝手日記)
あなたは中学1年生の遺書を読んで何を思いますか・・・(「感動創造カンパニー」~城北の部屋)

苛めに限らず、自殺する人の遺書なんてのは読むだけで憂鬱で、非常に重たいものがあります。家族のものだとすれば尚更でしょう。
家族が学校に対して文句を募らせる気持ち、いじめを根絶したいという気持ちは痛いほど分かります。

ただ、個人的には苛めを学校だけのもの、教育現場だけのものと捉えるのも無理があるのではという気がします。
社会人になっても、例えばパワハラによる自殺などが存在しているわけですし、いじめを巡る問題は何も学校だけのものでもないと思うんですね。もちろん、学校ができることはしなければならないですが、苛めの問題は学校でだけ起きていて学校だけが悪い! とも言い切れないのではとも思うわけです。
結局のところ社会全体の側面の一部が学校で反映されているのであって、学校での苛めだけを問題にしていても、この手の問題はなくならないのではと思います。
もちろん、繰り返しますが、学校にできることはやらねばなりませんし、その点でこの中学がどうだったかという責任は全く別問題ですが。

子供といえども人間であり、人間には相性があるのですから、どうしても苛めや差別はなくならないだろうと思います。仮に教師と生徒の完全マンツーマンを実現したとしても、教師と生徒の間でいじめが発生する可能性だってあるのでしょうし。

どうあってもなくならない以上は、結局は苛められている側が何とかするしかないとも思うわけです。
まあ、それが一番難しいのですが、個人的には「死んだらダメだ」とか「やり返せ」とか殊更高尚かつ悲壮な助言をするよりも、むしろ「君一人だけが殊更不幸なのではなく、こんなことはどこにでもあるものなのだ」という意識を持たせた方がいいのではという気もします。この手のことはやられると往々にして自分のことに手一杯になるわけで、「頑張って耐えるんだ。間違っても死ぬな」なんて言ってしまうと更に視野狭窄をさせてしまうのではないかと。それはかえって良くないのではと思ったりもします。むしろ多少冷たく「いじめは辛いだろうが、これは残念ながらどこにでもあることで苦しんでいるのは君だけではない。しばらく休んで児童相談所にでも行ってみて仲間と話し合ってみたらどうか」と向けるような発想の転換も必要なのではという気もします。

で…
破壊王子さんは「海外ではどうなのだろう?」と疑問を向けられていますが、いじめは北欧では結構あるというような話があります。
ノルウェーでは自殺者もいるらしいですし、そうしたことを受けていじめが発覚すれば加害側を別の学校に移す(加害側というあたりがミソ? もっとも、友人と議論していた時には「陰湿な場合には本質的な解決にはならない」で一致しましたが)制度などもあるとか言いますし。
外務省のノルウェーの学校についてのページ(いじめ・麻薬撲滅などに力を入れているという一節がありますが、力を入れるということはつまりあるということでしょう)

一応、オランダ・UKなどにもこの手の問題は存在しているそうで、共通しているのはある程度教育水準が高く、また行き届いているということですが、そういう横並び意識があるところでは発生し易いのかなという気はします。横並びという圧迫感が我慢を強いるのかもしれませんし。
まあ、結局のところ職場のいじめに対して中々敢然と立ち向かえないあたりがあるのと似ているような気がします。職場は変えれば済むとはいっても、全員が全員それでやめられるものでないのも転校の問題と同じなのでしょうし。

教育が横並びなのかどうかは分かりません(多分違うはず)が、そうしたものに対してある種の蛮勇を振るうという話を中国発でたまに聞くこともあります。苛められた側が苛めた側をも巻き添えにして自爆するそうで。向こうではみんながそうということはないでしょうけれど、1年に1度くらいこういう話を聞くような気もします。

個人的にはいじめで一人死ぬくらいなら死なばもろともくらいでやってくれた方がいいのではという気もしますし、親が学校に対して「私達は子供に対して『自殺するくらいなら相手の子供と一緒に死になさい』と言ってありますが、そういう事態は避けたいので何とかしてください」くらい言えば本気で対策に乗り出すのかもという気もします。
ただ、こういうのについては破壊王子さんが危惧しているように「そんな暴力は許せない」と眉をつりあげる人もいるのかもしれませんね…